Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

京都 ゆるりと紅葉の色彩を

2019-12-15 09:40:02 | ゆるゆる旅日記

ほんまもんの京都【霜月】
~京都の紅葉と料亭幾松の京懐石~

「ほんまもんの京都」はひろでん中国新聞の京都日帰りツアーです
ツアーコンダクターは顔見知りのYさんです 懐かしいのです
家人は行楽の外出が2年ぶりでしょうか
コースは
JR広島駅 = JR京都駅 = 聖護院門跡(秋の特別公開) = 上木屋町料亭 幾松(京懐石) = 総本山 永観堂 禅林寺(紅葉) = 京漬物 川勝總本家本店 = JR京都駅 = JR広島駅

■聖護院(しょうごいん)
京都府京都市左京区聖護院中町15
本山修験宗総本山(本庁)の寺院 聖護院門跡とも称する
本尊は不動明王である
皇室と深い関わりを持ち現在も聖護院旧仮皇室として国の史跡に指定されている
明治までは当時西側にあった聖護院村から鴨川にかけて広がっていた「聖護院の森」のなかに寺があったため「森御殿」とも呼ばれ現在も近隣の住民に「御殿」と呼ばれる
聖護院の森は紅葉の美しさから「錦林」とも呼ばれ現在も「錦林」が地名に使われている
祇園祭の役行者山(えんのぎょうじゃやま)では聖護院が護摩焚きを始め(採燈護摩供)導師の山伏が護摩木を護摩壇に投げ入れる儀式を行う


聖護院の“名”は聖体(天皇)をお護りする寺という意から出ている
聖護院の修験者は常に天皇に付き従って京都を守ってきた
京の仏事・神事に関わる山伏はみなこの寺より出る 祇園祭にも泉涌寺の塔頭・即成院にも出るそうです

 左京区南部の地名である「聖護院」は本寺院に由来し その境域は旧愛宕群聖護院村にほぼ相当する
和菓子の“聖護院八つ橋”や京野菜の聖護院大根・聖護院かぶ・聖護院きゅうりの発症の地である
そう言えば“聖護院八つ橋”のちょうちん看板のお土産屋が眼につきます

昼食は「幾松」で京懐石のランチですよ

◎上木屋町 幾 松
京都市中京区木屋町通御池上る

 幕末の頃に倒幕運動に大きな役割を果たした維新の三傑の一人である桂小五郎(あとの二人は西郷隆盛 大久保利通)のちの木戸孝允と三本木の芸妓幾松(のちの松子夫人)の木屋町寓居跡が料亭の幾松です
明治維新の立役者 桂小五郎は幕末に京都に潜み倒幕に暗躍した 木戸孝允と改名し参議などの要職を歴任 政府内の進歩派の中心として廃藩置県 藩政奉還に尽力したのです

そこにはひとりの女性の支えがあった 維新の陰のヒロインである
京の風情を漂わせる料理旅館「幾松」がある
この建物の一階に芸者幾松が身を寄せていた部屋「幾松の間」が残っている
幾松が隠れた長持ち 部屋から鴨川べりに出られる抜け穴などが幕末の緊迫を偲ばせる
幾松は情報収集のために身をやつして二条大橋の下に隠れていた桂に握り飯を差し入れた逸話などが残る 幕吏の厳しい追跡を逃れ潜伏の身であった桂を幾松は身を挺して支えたのである
桂と幾松は後に夫婦となり桂に尽くした
 とまぁ 「幾松の間」の解説に耳を傾け懐石の昼食をいただきました

■ 禅林寺(ぜんりんじ)
京都府京都市左京区永観堂町48番地
浄土宗西山禅林寺派総本山の寺院 通称の永観堂の名で知られている
なぜ永観堂と呼ばれているのか この寺の第七世住持永観律師(1033~1111)の存在があります
寺名はえいかん 律師はようかん と読みます
紅葉の名所として知られ古くから「秋はもみじの永観堂」といわれている

みかえり阿弥陀 - “永観 おそし”
伝説がある 東大寺開創供養の時 老翁が捧げた阿弥陀像を宮中で祀りになっていたが
やがて東大寺に下賜された
この阿弥陀如来像は東大寺に秘蔵されていたのであるが たまたま永観はその尊像を拝する機会があり尊像の奥深いところから呼びかける声を聴いた
永観は「衆生済度こそ この仏の本願であり宝蔵にしまっておくのはもったいない」と嘆いた
これが白河法皇の耳に入り永観が護持し供養することとなった
後年 永観が東大寺別当職を辞して尊像を背負って京に入る際に東大寺の僧がそれを取り戻そうと追いかけてきたところ尊像は永観の背に取り付いて離れず僧たちはあきらめたと言い伝えられている
 永保2年(1082) 永観50歳の頃である
2月15日払暁 永観は底冷えのするお堂である時は正座しある時は阿弥陀像の周りを念仏して行動(仏道の修行)していた
すると突然 須弥壇に安置してある阿弥陀像が壇を降りて永観を先導し行動を始めた
永観は驚き呆然と立ち尽くしたという
この時 阿弥陀は左肩超しに振り返り
『 永観 おそし 』
と声をかけられた
永観はその尊く慈悲深い姿を後世に伝えたいと阿弥陀に願われ今にその尊容を伝えると言われている
像高 77cm 木造

      みな人を渡さんと思う心こそ
      極楽にゆくしるべなりけれ    「千載集」
・自分より遅れる者たちを姿勢
・自分自身の位置を顧みる姿勢
・愛や情けをかける姿勢
・思いやり深く周囲を見つめる姿勢
・衆生とともに正しく前へ進むためのリーダーの把握の振り向き

今 律師の声が耳に届く永観堂の「みかえり阿弥陀」は京都を訪れる者 拝したい仏像でしょう
朝のNHK-TVで京都の紅葉を放映していたそうです
そのせいでしょうか随分な人出でしたが イロハモミジ オオモミジの彩りを堪能しました

「ほんまもんの京都」は京都の名所旧跡を比較的ゆっくりと探訪 解説も楽しく 昼食も京都らしい味を楽しめます
そして行程のなかに自由時間もあり 老齢には穏やかなひと時でした
君は相変わらず多忙な日々でしょうが たまにはのんびりしてみよう
ゴールはそんなに違わないのだから

    

           

 


 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿