Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

初秋の風音を探して

2010-09-27 08:43:06 | ゆるゆる旅日記
35℃以上の猛暑日が何日続いたことであろうか もうすっかり夏バテ状態でした。
そこで『そうだ!秋は北海道だ!』と誰も言ってはいないのですが、お彼岸の連休に秋の風音を求めて行ってきました。マ、広島から1日1便ではあるが直行便が出ていると言う短絡的な決め方でもありましたでしょうか。

【9/19】 新千歳空港~支笏湖~羊ケ丘展望台~大倉山~北海道庁旧本庁舎~時計台~大通り公園

【9/20】 JRタワーホテル日航~中山峠~京極ふきだし公園~サイロ展望台~洞爺湖遊覧船~昭和新山~昭和新山熊牧場~有珠山ロープウェイ

【9/21】 ザ・ウィンザーホテル洞爺&スパ~千歳サケのふるさと館~新千歳空港~そして広島
 
 札幌は40歳代に 母性衛生学会で発表のために訪れたことがあるのですが 記憶は彼方に吹き飛んでおりました。結構よい想い出がある筈なのですが悲しいことに 「忘却とは忘れ去ることなり…」かなぁ
 京極ふきだし公園は 羊蹄山の積雪が長い年月を得て浄化され麓に噴出してきていると言う名水です 自然の恵みを感じさせます。飲んでみました 軟らかな味でした。大きなポリ容器が売られており 名水を汲んでいく人が多い。
 ザ・ウインザーホテル洞爺は 2008年の夏に Hokkaido Toyako Summit が時の福田総理大臣を議長として3日間開催されたことで一躍有名になった と言うことで一度は宿泊してみたかったのでした。標高625mの山頂に位置する360度の絶景は圧巻。
それにしてもさすがですねぇ スタッフのマナーとサービスは類がありません。
 ホテル内には嵐山吉兆などの有名レストランが入っているのだが 広島の・豊平町の「達磨」の高橋邦弘氏がプロデュースした『達磨』(店主は斎藤弘文さん)があり“鴨せいろう”を2杯もいただいてしまいました。美味!しかしまぁなにも北海道まで来て広島の蕎麦屋でもあるまいに でも蕎麦がすきなのです 今回の大きな目的でもありました
 粋がってジャッケットの下はTシャツ 気温は20℃前後でしたから 粋の我慢もやや辛いものがありました。
広島空港に降りたらまたしても33℃の世界が待っておりましたが もうすぐ初秋なのです と言い聞かせた短い旅でした。


流転 そして再会

2010-09-06 07:36:15 | 私の本棚
弟から託された1冊の【本】が届いた
川崎・溝の口に在住している彼が 時折立ち寄る古書店(いわゆる古本屋)の店先にある1冊の その【本】をなにげなく手にしたことから運命の物語が始まる
色褪せてはいるものの当時としては上質の函入りの「幕が下りてから」(講談社) 著者は安岡章太郎 第1刷昭和42年6月28日の発行である 
売値が100円と安価であることからなにげなく懐かしく入手したと言う
ところが驚いたことに買い求めて開いたところ 裏表紙には万年筆で書いたと思われる兄である≪私≫のサインが有るではないか 購入したとおもわれるS42.7.12.の日付けも 確かに私が若い頃は蔵書に自筆で記名していたことを思い出しました
弟はその【本】を購入した懇意にしている古書店の親父に尋ねたところ 千葉県木更津の同業者から求めたものだと言う
S42年と言えば私は大学を卒業した頃であろうか 何処でどのようないきさつで記名入りのその【本】を手放したのか もう記憶をひもとくことは難しい
確かなことは40数年の年月を得てその【本】は今私の手元に帰って(?)来たのだ 驚きでもあるが嬉しいこでもあるのです
その【本】の長い旅の間に 弟も私も大きなウネリのなかにいたのであろうか
既に遠い過去の当時の弟が 著者の多くの書籍を読まなければならなかったと言う 彼の青春時代のほろ苦くも切ない衝撃的な事情と今も“忘却”を捨てられずにいることを知ると 手元にあるこの【本】が急に重く感じられる
心疾患を患い “不運”続きであった彼がこれを機会に“幸運”に結びつかないか…と願う夏の休日に