Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

はじまりの奈良、めぐる感動

2010-03-28 14:45:15 | ゆるゆる旅日記
流行の先取りと 洒落る程 若くはないが、『平城遷都1300年祭』と言うことで“はじまりの奈良、めぐる感動”の 春の連休の旅に出てみました。
多分 高等学校の修学旅行の旅程のなかに 奈良が含まれていたようにも思えるが なにしろ45年以上の前のことなので殆んど いや全く記憶にはない、つまりはじめての地への探訪でした。
1日目は【奈良公園めぐり】、興福寺=猿沢池=浮見堂=飛火野=春日大社=東大寺(大仏殿)
2日目は【法隆寺・西の京めぐり】、法隆寺=中宮寺=法輪寺=滋光院=薬師寺=唐招提寺
3日目は【浄瑠璃寺コース】、浄瑠璃寺(九体寺)=岩船寺=般若寺
と、マァやや贅沢な修学旅行とも言える3日間でしたでしょうか。
ゆっくり のんびり のスケジュール設定であったのにも拘わらず どうも“数”にこだわってしまうようだ。確かにそれぞれに多くの感動はあったものの 記憶に鮮明に残るものは少ないようである。
 お彼岸なのに 墓参をもせずに…、 天候にも恵まれ 早春の古都の歴史探訪、それにしても「日本史」の授業は殆んど居眠りをしていたのではないか と反省ばかりの知識の無さに唖然とするばかり…。
 今回の最大の目的は、いま人気の『阿修羅』さんに会うことであった。それが 最初に興福寺からスタートしたのですから気持の昂ぶりを覚えましたナァ。興福寺の阿修羅は、国宝館に八部衆像とともに展示されているが 兵火を免れた天平の群像は、古典の始まりを告げているのがわかります。インド神話に登場する阿修羅は激しい戦闘の神であるとされているのだが 少年の物静かな眼差しに、そして興福寺の阿修羅に多くの人たちが魅力を感じるのは、現代では希薄になってしまった精神的な思惟の深さ 敬虔さ 静けさ を受け止めようとしているからであろう と思う。
 法隆寺は、日本で最初の 世界遺産である。
その前に 法隆寺西側に位置する『国史跡 藤ノ木古墳』へ立ち寄る。折しも石室特別公開と言うことで中に入って見学である。横穴式石室内に納められた朱塗りの刳り抜き式家形石棺の中にファイバースコープを入れ確認 盗掘を受けていないことから 多くの情報がもたらされたと言う。埋葬されていた二体の人物は、天皇もしくわ所縁の人物か 男性と女性ではなかろうか 古代への夢が広がるのでした。そしてガイドはボランティアの人達が丁寧に対応してくれているのが嬉しい。斑鳩の里の浪漫でしたナァ。
 浄瑠璃寺は、創建時の本尊 薬師仏の浄土である浄瑠璃世界からつけられた寺名である。この寺ではまず東の薬師仏に苦悩の救済を願い その前で振り返って池越しに彼岸の阿弥陀仏に来迎を願うのが本来の礼拝であるとされる ハイその通りにしました。山門の脇には あしび(あせび)の白い花が咲きこぼれんばかりの春でした。
 岩船寺もまた京都府木津川市に位置している。三重塔のそばで鐘をついてきました。この三重塔の隅垂木を支える木彫は なんと天邪鬼であり ちゃんと仕事をしておりました。石室不動明王の周りには 鮮やかなピンク色の みつまたの花がやさしい。
 心穏やかに 藤原の京をそぞろ歩いたのですが 腰痛に悩まされた旅程であり 足腰の痛みに効くというお守りを買いました、未だご利益は出てきませんナァ。