とし坊のお祭り三昧

祭りの宝庫、のとの祭り紹介

勇壮な「奴振り」の道中絵巻 珠洲市正院・須受八幡宮の祭礼

2022年09月15日 | 日記
「ドテラ」に化粧前掛けをした若者が、手に「シャンガ」と呼ばれる毛槍を持って、木遣り風のゆったりと唄うような掛け声とともに、行列をなして地区内をくまなく行進する須受八幡宮の秋祭り2日目の「奴振り」を見てきました。






文明14年地頭長谷部光信旧拝殿を再建、旧藩主前田利家公は深く當宮を崇敬し天正14年神領を寄進、寛文12年神事の能舞台を再建、文化8年本殿を新営、嘉永6年前田斉泰能登巡見の際當宮に御参拝の上、能楽を御覧、当時正八幡宮と称せしを、須受八幡宮に復称せしめられた。當宮は往古より近郷の惣社として崇敬され、鎌倉後期より能楽おこり、初めは金春流であったが、加賀藩に至り宝生流となる。前田利家公が格別に配慮され、此の神事能には特に金城より能大夫と警固人12人を派遣されたので、この迎送の為に、「奴振」が始まったとの記録もあり、貴重なお祭りです。




この日若者(成人)の奴振りが本番ですが、保育園児の奴振りが行われるので保護者も関係者のお世話も地区挙げてのお祭りだなぁ~と感じました。
大人の奴さんから激励を受ける子ども奴。
宮司さんからお祓いを受ける。








境内から大人の奴振りが町に出た後、保育園児の奴も境内で保護者や沢山の観客の前で披露して町ヘ。


大人に負けず元気に演じる。












ドテラと言われる独特の派手な衣裳に身を包んだ若衆が高々とシャンガ(毛槍)を振りまわし、木遣り風のゆったりと唄うような掛け声とともに、行列をなして地区内をくまなく廻ります。
正院の整然とした街並みを勇壮に進む様は正に道中絵巻。
よく見ていたら女性の奴さんもおりました。


また、行列の前後を青竹を振りながら厄除けをしている「○○」さん・が観客に応えておりました




須受八幡宮の神様は「海に住む」と言い伝えられていると西浜町の古老が、「そこに向かって此処でも祝詞奏上などの神事を行う」と話してくれました。
浜の鳥居のその先には「海中にも鳥居があった。今は土台だけがある」と言い伝えられているとはなしてくれました。


町の中の途中に懐かしい銭湯の看板が・・・・。

コロナ感染拡大防止の対策から祭事が規模縮小で行うことで3年ぶりに行われた「奴振り」。規模縮小と云えどもとし坊にはどの活動が縮小されたのか分かりませんでした。
十分堪能できた「奴振り」でした。






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