INSIGHT

ある化学工学系大学教員の大学とあまり関係ないブログ.twitterやFacebookに載りきらない長文の置き場.

20151025 ふるどのロードレース 一般男子B

2015年10月27日 | 自転車

2015シーズン〆は山岳レース。

 

昨年参戦して好印象だったので「ふるどのはええぞぉぉ」と布教活動に努めたのだが、その甲斐あってかマコリン他3名のチーム員ともけけ師匠が釣れて大収穫。一方で準備状況はといえば、もはや早起きする気力はナッシングで週末ライドでお茶濁し。

 

でも自分なりに頑張ったんですよ? レース前一週間は毎日20時間の断酒。何で24時間じゃないの?とお叱りも受けましたが、何事も完璧にやろうとするとかえって挫折するじゃないですか。これくらいでいいんです。ともあれ前日入りして試走して、夜は早めにオフトンへ。嵐の音で一度起きちまいましたが。

 


 

僕らのカテゴリは20代から40代までのJCF未登録男子42名。僕らオサーンが若者と競える貴重な機会。ローリングスタートして最低地点まで下りきっての長い上り返しでリアルスタート(13:55)。1周12キロで上り下り各3回で獲得標高は400m近く。これを4周。以下、スタート&ゴールを含む上りを(1)として、順に下り(2)、上り(3)として下り(6)まで名前をつけておく。( )内は車載動画の時刻に対応。

 

Stravaログ

 

3キロ続く上り(5)で脚力でふるい分けられ、徐々に先頭集団とそれ以外に分裂。ここらでマコリンをお見送りして安定してそうなライダーに張り付く。斜度が緩んできたあたりでスカイロンもけけ氏がアタック気味に追い付いてくる(19:25)。何度かペースアップを試みるもののやや苦しそうな様子。いずれ置いて行かれるまで連れて行っていただくことに。2周目上り(1)のピーク付近でちょっと油断してしまい、もけけ氏に少し離される(30:10)。続く下り(2)で張り付けずにそのままお見送り。コンパクトクランク&軽量級(というほどでもないが)なので、下りは脚が回りきり、平坦は向かい風に押し戻される。だから一人旅は避けねばならぬ。ここが反省点その1。

 

その後はB.B.Rジャージのライダーの前後を走るようになり、協調を試みる。しかし一定速度タイプの自分に対して彼はペースのアップダウンを繰り返すタイプの様子で、なかなかうまく機能せず。お互い前に出ようと頑張りすぎた面もあるかもしれない。このままでは共倒れになりかねないので、上り(5)の緩くなったあたりで自分が牽き、後ろに付くように促す(43:45)。FTPの少し上くらいを目安にペース形成を目指す。ピーク手前の急勾配で途中で他のクラスの速そうなライダー3名が来たので、食らいついてついでにB.B.R氏を突き放しにかかる(49:30)。しかし大きな魚(失礼、ライダー)2匹を取り逃がしてしまい、小さな魚(以下同文)1匹は下りが遅いので一緒になれず。さっきもけけ氏に離されたのと同じ失敗。勉強しろよ俺。B.B.R氏は見えぬ。離せたか。

 

上り(1)に入って他のクラスの高速トレイン襲来(52:25)。見送ろうと思ったらB.B.R氏もいる! あわてて追いかけるも手遅れ。つうかもう力入んない。ぐぬぬ、戦略ミスかー。意気消沈したところに畳み掛けるように黒のカステリジャージのライダーが追いついてくる(56:55)。あ、この人は1周目の上り(5)で張り付いた人だ。まだ脚に余裕ありそう。今度こそ下りは一人旅になるまいとペースを合わせるが、ピークで軽くダンシングされて反応が遅れ、5mくらい空く。このたった数秒で連結が切れ、間が広がってしまう。こりゃダメだ。自分が先頭で下りに入んないと。ようやく学習しました。

 

上り(3)でなんとか追いつくが、ピーク前の短い急坂でカステリ氏はシッティングのままグイグイとペースアップ。脚力の差がはっきりしてしまった。つづら折りの下り(4)でさらに引き離されてまた一人旅。目標を失って糸の切れた凧状態。いやいや、こういうサボれる時こそ頑張らねば。競り合う必要がないから、とにかくアベレージが上がるような走りを心掛ける。長い長い上り(5)が終わる頃、前方に人影が…!(1:17:35) B.B.R氏だ! もがく。もがく。今度こそ下りまでに捕まえたい。しかし詰めきれずに10mほど残してダウンヒルへ。脚が回復するまで踏めないのでDHポジションに徹する。ライン取りが上手くいって差が詰まる。ボトムでようやくキャッチ。上り(1)でB.B.R氏も振り向いて僕を確認。後ろから見てると上体の振れが大きくなっている。限界が近いかもしれない。

 

以前にどこかのサイトで読んだこと。ロードレースは常に全力で走るわけではない。レース中にそう何度もないポイントを確実に見極めて、そこで全力を出せるかどうか、だと。今がまさにそこ。緩めの上りでアタック(1:23:30)。B.B.R氏をパスしてその前のカステリ氏にブリッジをかけることに成功。今度はカステリ氏に先行して下りに突入。傾斜が緩くなればカステリ氏が前に出てくることも織り込み済み。

 

あとはカステリ氏と終盤争いになるかな、と思いつつ具体的な戦略が描けない。ヒルクライム、ダウンヒル、ゴールスプリントどれを取っても真っ向勝負では勝てそうもない。他のライダーが混じれば違う展開があるかもしれないが…。結局ゴールまで力を温存する方針を取ってしまい、彼とは少しずつ差が開いていって試合終了。あとでもけけ師匠からも指摘されたが自分から攻撃して展開を作るべきところ。反省点その2。

 


 

リザルトは11位。終わってみれば出走42名で完走22名の激戦。マコリンともけけ氏はそれぞれ4位と5位入賞。おめでとうございます。いい形でシーズンを締めくくれましたね。ケン坊とF山氏は健闘およばずDNF。女子カテゴリのヨシエさんはトップとの差を20分以内に抑え、これまた大健闘。

 

解散後は早速米沢に戻って車載動画を見ながら大反省会(マコリン奥様、本当にごちそうさまでした)。自分の走りが余すところなくわかるので、ツッコミどころ満載ですな。

もけけ師匠コメント要点をメモ。

  1. 前に人が出た時は並走せず後ろについて休め。
  2. ライン取りは道幅全体を使え(特にダウンヒル)。
  3. 力のある人との勝負は自分から仕掛けろ。

 

改善の余地があることがモチベーションにもなるわけで、来シーズンが楽しみです。