INSIGHT

ある化学工学系大学教員の大学とあまり関係ないブログ.twitterやFacebookに載りきらない長文の置き場.

亘理(荒浜)・名取(閖上)へ

2011年11月23日 | プライベート
勤労感謝の日は亘理・閖上方面へ。

米沢からの自走も考えたけどトータル260kmを超えるので、最近の体の弱り具合に鑑みて自重し(笑)、七ヶ宿ダム近くの道の駅にクルマをデポすることに。

ルート:
七ヶ宿→小坂峠→R349あぶくまライン→小斎峠→宮城県道38号(宮城センチュリーライドのコース)→亘理町荒浜→閖上→村田→白石→七ヶ宿
(174km, 19.2km/h)

朝9時の出走時の気温は2℃ほど。上半身と手は真冬用のジャージ&グローブで丁度良く、脚は夏用レーパン+レッグウォーマーなのでやや寒い。日中は8℃前後。これくらいになると上と手はやや暑く、それなりに汗をかいた。

震災後宮城センチュリーライドのコースがどうなったか気になっていて、現状把握が今回の一つの目的。先月のライドで相馬から坂元まで走ったので今回は坂元以北をというわけ。今一つの目的は、亘理荒浜のはらこ飯。営業している店があるかどうかのリサーチは思いつきすらせず、現地でとりあえず探してみるという算段。

前回のライドでセンチュリーのコースとなっている福島・宮城県道38号は常磐線新地駅付近(釣師浜地区)から北は不通のままということがわかった。Google Mapで見ても宮城県境までは水没エリアが多い。対して宮城側、坂元から北はやや内陸に入るためかしっかり残っていた。路面もだいたい補修・清掃されていて想像したよりも走りやすい。



沿道はがれき置き場が多く人気が少ないところもある一方で、電柱と電線の再架設が進められているところもある。信号も交換されて準備中となっているところもある。少しずつだが人が戻れる環境が整えられつつある様子。県道10号とのT字路のセブンイレブンは見たところ無傷で営業していた。

荒浜に到着してはらこ飯を探す。お弁当として提供しているお店を2つ発見。今回は荒浜港に面した「きくしん」さんで購入(他の1店は「武藤商店」さん)。食べることに意識が行って、中身の写真を撮り忘れるなど(笑)。



釣り船も営業していた。何か安堵する光景である。

さて阿武隈川の河口を越え海岸沿いの松林の道へ。通行止の看板が倒れていたが躊躇しつつも直進。右手の海側の松はほとんど残っていない。陸側も半分程度は失われている。防波堤や道路の修復が急ピッチで進んでいる様子で、工事車両が頻繁に行き交う。



閖上へのサイクリングロードは通行不能の様子。美田園まで迂回して閖上を目指す。道端の観光バスから降りてきた一団が、空き地に向かって黙祷を捧げている光景に出会った。一瞬、厳粛な気持ちになる。

閖上周辺は漂流した船舶や車両がまだ片付いていない。朝市の会場だった場所は5メートルほどの高さに砂利が盛られている。同様な箇所が周辺にいくつか。これは他の地域では見かけなかった光景。そこからサイクルセンターを眺めてみると、外形はしっかり残っている様子。周辺の海岸側エリアは、一帯が廃棄物置き場になっていて、ダンプが頻繁に出入りしている。



ここからは進路を西に取り、帰途に着く。R4の混雑区間を避けて村田、蔵王町を回り、R113へ。18時頃にゴール。平坦区間が多く200kmに満たないルートではあったが、「もう十分」と思えるほどに疲労した。

結論:宮城センチュリーのコースは坂元以北は一部砂利や工事区間があるが閖上地内を除き全線走行可。相馬~南相馬は別の機会にでも。浪江~双葉は警戒区域なので当面は無理。

最後に、お茶を振舞っていただいたあがらいん伊達の店員さん、はらこ飯弁当の空箱を引き取ってくださった漁師さん、お世話になりました。ありがとうございました。


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2 コメント

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いい勤労感謝の日でしたねえ (ケンヂ)
2011-11-24 15:35:52
羨ましい限りです。
誘ってくれれば…と書いてみたものの、どこで置いて行かれるか不安なので、家庭内労働に勤しんだ祝日でよかったと思い直してみました。

郷里の中通りを走ることはあっても、相双地区を走ることがなかなかないので、羨ましいです。
浜通りを走って思い切りはらこ飯を食える日が早く来ることを祈って。
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ええとても (ひぐち)
2011-11-25 01:28:12
またいずれあの辺を走るでしょうからその時はご一緒しましょう。これからの時季、比較的近場で雪の心配をせずに走れるエリアですし。
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