捲土重来を期した今年前半のビッグレースは昨年に続いてほろ苦さを残して終わった。ヱビスビールじゃないけどな!
140kmのラインレース。豪雨と低温の昨年は機材や身支度がまずくて、完走はしたものの散々な結果に終わった。今年はおおむね晴れで30℃くらいまで上がり、どちらかと言えば得意なコンディション。
アップは省いた。朝練のつもりで行けば序盤は耐えられるだろう。直前までチェアでくつろいでリラックスしてスタートを迎えた。スタート後のパレード走行は右側に陣取り、無理しない範囲で先頭に近づく。数百名の集団なのでリアルスタートしてからでは先頭を捕まえるのはほとんど無理なことは昨年学習済み。今年はアマチュアレース界のスター選手がゾロゾロいて、彼らと同じ集団にいることに自然とテンションが上がる。
中小のアップダウンをこなし、15km地点から3kmほどの高速ダウンヒルへ。サイコンに視線を落とすと83km/hとかいう数字が出てて目を疑う。それでも集団と同じかやや遅いくらい。昨年はグリップの悪いツーリングタイヤ(Continental GRAND PRIX 4Season)のためか雨天では水の膜の上を走っているようで、コーナーでラインが膨らみがちになって恐怖に身体をこわばらせながら低速走行を強いられたところだ。今年は当然ながらレーシングタイヤにした。コーナリング時の足の位置も昨年まではアウト側を下死点にして荷重していたのを、前後水平にして両足に荷重して、BBに重心が乗るようにイメージした。これは宮澤崇史選手の講習会で教わったものだが、こちらの方が明らかに安定感がいい。
下りきると自分の周りはバラけた状態。100mくらい先に見える集団最後尾を捕まえようと踏ん張るが上手く協調できない。やっと捕まえたと思ったらその前で千切れていたりの繰り返し。今思えばここでかなり脚を使ってしまったかもしれない。tmfm列車が来るが乗り損ねてしまう。ようやく脚の合うライダー5人くらいでまとまってパノラマライン入口へ。500mくらい先に集団が見えたが、そこそこ消耗していたので追いつくのは諦めてL4ペース走に。半分くらい登ったあたりでカッチャンが追いついてくる。10人前後で最初のKOMを越えて長いダウンヒルへ。昨年はここで激しい雨にさらされてハンドルが維持できないほどに身体が震え出してしまったのだったが、今年は難なく通過。集団はバラけてカッチャンと地元大学生とで麓まで。
第1給水で大学生を連結解除、くまお機関車が単機でやってきて,安心快適友の会3両編成で平坦ローテ。脚攣るぞサインがかすかに感じられ,テンポで無理せず回す。尻別川の河口をまわって右岸に戻るあたりで大集団に呑まれる。集団ペースも落ちて休憩タイム。後半の山3連発に備えてしっかり脚を休ませる。ジェルもこの時までにすべて摂取しておく。これで十分回復したつもりだったが…。
105km地点で3連発の一つ目,第2KOMへの上り開始。元気な人を先に行かせ,じわっとペースを上げるつもりで踏んだがいきなり雷に打たれたように脚攣り発生。あかん,踏めんわこれ。集団からこぼれ落ちる。平静を装いつつ無念の「くまおさんさようなら」。マッサージすると収まるどころかピクピクいい出す。L3くらいで脚の様子を見ながら我慢の登坂。スポーツドリンク追加注入。
- 第1段階:一部の筋肉が攣っている。痛みはあるが走行可能。ただしL4以上では即座に第2段階へ進行してしまう。一部の筋肉に負担が集中しないよう,シッティングとダンシングを切り替えながらいけばL3で5分程度は維持できる。
- 第2段階:脚全体が攣って走行不能。一旦L1・低ケイデンスに落として回復する必要あり。
- 第3段階:脚が硬直して体勢を変えられなくなる。クリートを外せないのでそのまま緩い下り坂で回復させるか,電柱などにつかまらない限り落車するしかない。
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