時に4コマブログ 『この世はパラダイス』

世の中いろいろありますが、ココロはいつも夢幻郷。

鹿島槍のブロッケン現象

2015-09-25 17:21:48 | つなぎ






 シルバーウィークということで、初日の19日から2泊3日で鹿島槍に登ってきました。

 計画では燕山に行くはずだったのですが、天候の様子を見ているうちに山小屋(燕山荘)が満員で予約がとれなくなってしまい、急遽予定を変更して鹿島槍にしました。メンバーは大阪の先輩と逗子の同僚の3人で、いつものA君は家族旅行のため抜けました。

 先輩は出発前日に逗子の同僚の家に泊まり、翌朝同僚の車で八王子の私のマンションまで来てもらい、7時過ぎに出発しました。同僚の車はジャガー(展示車の一番安いのだと言うことでしたが)で、私のおんぼろワンボックス(来年1月の車検で丸19年)と入れ替えに駐車場に置いておいたので、マンション住人から、「とうとうあのおんぼろ車買い替えたんだ。中古みたいだけど...」などと噂されていたのではないかとちょっと気になりましたが。

 登山起点の大町まではちょっと遠いので、出発日は麓で一泊しました。混むと思っていた中央高速道路が意外に空いていて、2時過ぎに大町に着いてしまったため、現地温泉施設(ゆーぷる木崎湖)で昼食後、温泉にゆっくりつかり、休憩所でみんなで昼寝をしてから宿に向かいました。
 


麓の宿の前から望む夕暮れの鹿島槍(秋の風情ですねー)
 

 翌日7時半頃宿を出て、登山口(黒部ダムへの起点の扇沢)に向かいました。扇沢は黒部ダムへ向かう観光客が大挙押し寄せてくるため、上の駐車場にはとめられず、手前の駐車場(雷鳥駐車場)に車を置いて、シャトルバスで15分ほど登って扇沢に到着しました。バスを降りると回りは観光バスで一杯で、ロープウェーには長蛇の列ができていました。黒部ダムはまだ行ったことがないので、いつか行ってみたいと思います。



扇沢


 扇沢から少し下ったところの爺ヶ岳登山口

 爺岳経由で種池山荘を経て冷池山荘に泊まり、翌朝鹿島槍ピストンで冷池山荘に戻って下山、というコースでした。種池山荘はその名の通り、小屋の脇に池があり、「何かいるかなー」と覗いてみると、黒くて頭の丸い小さなものが尻尾をふりふり泳いでいました。思わず「あ、オタマジャクシ!」と言ってしまいましたが、となりのおじさんが「山椒魚ですよ」と教えてくれました。秋にオタマジャクシがいる訳ないですね。
 


(種池山荘)


(種池)


(種池の山椒魚)

 種池山荘前のテーブルでで弁当を食べてから、爺岳に向かいました。
 


(種池山荘から見た爺岳)


(爺岳山頂)

 爺岳山頂からは雲海の眺めが見事でした。



(爺岳山頂から望む雲海)

 山頂で写真を撮った後、一路冷池山荘に向かいましたが、途中の尾根筋でブロッケン現象に遭遇しました。谷側に霧が溜まり、背後から太陽が照らした時に、自分の影の回りにこのような光の輪ができるようです。自分が動いても頭の回りを離れないので、観音様になった気分でした。初めて見ましたが、昔の人は不思議だったでしょうね。もしかしたら仏像の光背もこれを体験した人が考えたのかもしれないと思いました。



(尾根筋で見たブロッケン現象)

 冷池山荘に着いたのは4時近くでしたが、受付が先客でごった返していました。予約時から分かってはいたものの、テントサイトも含め超満員で、テントを張れない客まで中に泊めなければならないとのことで、我々3人に与えられたスペースは、布団1.5枚分位で、足も伸ばせないところでした。まあ連休の頭のピークなので覚悟はしてましたが。食事も1時間毎の4サイクルの3番目(7時から)でした。

 夕食まで時間を持て余し、宿の回りを散歩していると、同様に暇を持て余した客達が酒盛りをしてました。先輩と同じ大阪出身の元気なおじさんがいたグループに先輩と同僚は引きずり込まれましたが、私はちょっと苦手(特に大阪人のノリ)なので、遠慮して部屋に戻って携帯で会社のメールをチェックし、上司や同僚にメールをしてました。

 携帯接続は整備強化中とのこと(特にDocomo)で、こんな山の中でも仕事ができる時代になったのは便利と言えば便利ですが、言い訳(山に行ってますので連絡は付きません)ができなくなるのは良し悪しですね。



(冷池山荘裏からの眺め)

 翌朝ザックの中身の重いものを小屋に残して、6時半頃に鹿島槍に向かい出発しました。



(立山方面)


(布引岳)

 2時間ほどで鹿島槍の山頂に着きましたが、天候にも恵まれ、360度の絶景をたっぷり堪能できました。



(鹿島槍ヶ岳山頂)


(鹿島槍山頂からの眺め①)


(鹿島槍山頂からの眺め②)


(鹿島槍山頂からの眺め③)


(鹿島槍山頂からの眺め④ 槍ヶ岳)



(鹿島槍山頂からの眺め⑤)

 山頂で同僚が淹れてくれたコーヒーを味わってから、素晴らしい眺めに別れを告げ、山荘目指して下りました。 



(鹿島槍側から見た冷池山荘)

 帰りは扇沢まで行くとかなり遠いので、冷池小屋でタクシーを呼んでもらい(もちろん途中の分岐からかなり下ったところまでですが)、タクシーで扇沢駐車場まで戻りました。



(最後の分岐)

 帰りは行きと同様空いていることを期待しましたが、中央高速は小仏付近35Km渋滞で抜けるのに3時間以上との表示が出ていました。勝沼を超えても表示は変わらないので、あきらめて大月で降り、結局家に着いたのは12時過ぎでした。まあ連休だし仕方ないですね。今回は登山中は途中雨にも逢わず(帰りの高速で途中の一部土砂降りになりましたが)、ブロッケン現象も見られ、とてもラッキーでした。