テーマ的にかなり深いところ、核心を突いたところを扱ったりと、様々な意味で非常に面白かった第36話「アスラン脱走」。
議長の言葉を中心に2つの対比が描かれた今回は、バトルエンタメを抜きにした回としては久々にかなり見応えのある内容に満足でした。
やっぱりこのDESTINYのテーマとしては「自立」という言葉が僕個人としてはかなりしっくりくるな、と思います。
また第29話「FATES」でも書いたように「DESTINY」=「偉大な結末を暗示する」と「FATE」=「不運な宿命」、この対比が作中のポイントになってきそうです。
■作中テーマの中心をなす議長
今回のエピソードは議長の言葉を中心にその対比を描いていて、その辺がもう非常に大満足だったわけですが、今回の議長の言葉からテーマとして訴えかけるところは3点あったかなと。
■作品の中での議長の狙い
あまりに重要ワードが多くて全部引用するのが大変なんですが(笑)、まず最初はこれでしょう。
人は自分を知り
精一杯できることをして役立ち
満ち足りて生きるのが一番幸せだろ?
この戦争が終わったら
是非ともそんな世界を作り上げたいと思っているのだよ
誰もが皆幸福に生きられる世界になれば
もう二度と戦争など起きはしないだろう
徐々に明らかにされていく議長の思いなんですが、ここは第29話「FATES」で「思い通りにならないというのなら自分で作る」という旨の発言をしていて、ここがその回答の一部になっているんですね。
ここはマキアヴェッリの「君主論」を僕自身が読んでいないことが非常に悔やまれるのですが、銀英伝でも専制君主制の持つ良さ・悪さを壮大なスケールで語ってくれましたし、「交響詩篇エウレカセブン」のサブテキストとして読んでいる「金枝篇」でも著者のフレイザーは「本当に優秀な専制君主制の中にこそ本当の自由がある」と意味深なことを言っているわけですが、議長の狙い、これは大分前からうちのコメント欄でも大いに盛り上がっていて、その中でやはり僕が最近これかなと思っているのが、
コーディネーター(その中でも特に優秀な)による専制君主制的世界統治
ではないかと考えます。
別にこれはナチュラルを排斥するというわけではなくて、本当に優秀な指導者の下での独裁というのは、指導者が優秀である限りにおいてはその機能を存分に果たす、というのは様々な書物で論じられていることですね。
#この辺はうちのコメント欄でいろんな意見が出て非常に面白くて、僕自身とても参考になりました。皆さん、ありがとう!!
一応僕はこの論を持ってテーマを考えたいと思うのですが、議長という存在については前々から「白・黒という二者択一で考えるよりも、常に作中テーマを問い掛ける存在であって欲しい」と考えているので、恐らくそれとぶつかり合う主張が出てくる、それがアークエンジェルサイド・ラクスサイドになってくる、それを視聴者は「何故?」と問い掛けながら見ていく、そういう楽しみ方を制作サイドとしては期待しているんじゃないかと。
■作中テーマとしての重要な意味
前述の議長の目論見がシナリオ上の目的であるとするならば、制作サイドが議長を通じて何を考えて欲しいか?という作中テーマもあわせて明らかになった気がします。
これは「竹田青滋氏のコメントからDESTINYの楽しみ方を考えてみると・・・。」という記事で書いたあたりからずっと思っているのですが、
「するするっと(深く議論することなしに)進んでいく」
ここに警鐘を鳴らしたい、そういう意図があるんですよね。
作中ワードでも「与えられた敵」という表現もよく目にしますが、これはつまり「役割」を「他人から与えられる」、そしてそれを「自分で深くその意味を考えることなしに享受する」ことに対する警鐘にもなっているんだと理解したい。
そういう意味で今回の議長の発言の中には「役割を与える」とか「考え過ぎる」という表現がされているので、まさに「自分で考える」ことを放棄させる、そういう意図があるんだと強く感じましたね。むしろ上手い、というくらいに。
これに対比しているのが、第28話でトダカ一佐が散ったシーンなんですが、あれは与えられた「敵」について、軍人と言うカテゴリを自ら破って、自分達が何を成すべきかを問い掛けた、まさに「自立」のシーンだったんですよね。
ゆえに今回の議長の言葉をして、僕個人としてはDESTINYの作中テーマのひとつとして「自立」というものを問うものだ、ということに自信を深めることができました。
だからこそアークエンジェルを討つというのは、そういう自立した考えをしようとしている集団が議長にとっては危険だから、本当に自立した集団になる前に叩いた、というのが本音ではないかなぁ。
#アークエンジェル自身もあの時点では迷いがあったわけだから、そこを議長に上手く突かれたというのもありますよね。
まあ、結局のところ、そういった専制君主制をひいたところで、これまでの歴史上ではほぼ争いがなくなることはなく、ひょっとしたら争いがあることを前提に「受入れて」「切り開く」みたいな、そういう状況の中でも自分の意見を見失わない、自立した存在になることが、唯一争いの中でそれを拡大させないことにつながるのかもしれないですね。
小説「終戦のローレライ」を引き合いに出すならば、議長は浅倉のような一から作り直すというプロセスで、キラやラクス、カガリは折笠征人たちのように壊して創造ではなく、諦めずに何度も手を入れて組み直して、やり直していく、そういうプロセスの違い、悲観論者とそれに対して諦めない人の力、そういう違いなんだろうなぁ。
他人から与えられた「役割」を受入れるんじゃなくて、結果としては同じになるとしても、自分で考えて「役割」を見つけ出していく、つまり流されるんじゃなくて、自分で考えようよ、というのが一番のテーマになるんじゃないかなと、個人的には思っていたりするんですけどね。
■幸福と不幸
与えられた役割で本当に幸福になれるのか?
この辺も今回非常に面白い対比がなされていましたよね。
与えられた役割=シン=幸福
自分で考えた役割=キラ=不幸
議長の考えでいくとこうなんですが、作中テーマとして「自立」を訴えていくならば、議長の「役割を考えることなく享受する」考え方は正しいのか?という反証になってくると思うんですね。
それがシンというのが面白い。
今まではシンの存在描写を前回のキラと比較している、というのは感想でも書いてきましたが、それはテーマ的に「力を肯定的な側面」で捉えるためだとだけ思っていましたが、今回の議長の言葉でそれ以上のテーマがあったことに素直に嬉しく驚きました。
与えられた役割をこなすことで祝福されたシンと、そうじゃなかったキラ。
ただ果たして本当にそれでシンは幸せになったのか?
与えられた役割をこなすことで結果的に(キラが討ったけれど、キラがもしいなければ)ステラたんを直接殺していたのは自分だったかもしれないし、既に現実として目の前でステラたんを失っているシンが本当に幸せなのか?
という問いかけにもなっているわけですよね。
キラも結局はたくさんのものを失っていて、フレイはその因果が巡り巡った結果でしたよね。
ここまでの流れは「君(シン)は僕(キラ)に似ている」ともいえます。
しかしながら、自らの役割を自分で考え出したキラにはラクスという理解者がいます。
次週、予告から察するにシンとアスランの対峙は必至なようなので、ここでこそアスラン種割れして欲しいなと思いつつ、シンに対する「問い掛け」をやって欲しいと思わずにはいられないですね。
そしてそこにレイ。
彼は完全に議長絶対で、そこに自分の意見は無い。
この辺の対比が上手くなされてくると面白いですよね。
#そして僕の個人的希望では最終決戦はシンとレイでやって欲しいところなんですが。
■自ら考えることを拒否した存在 ミーア
やっぱり今回非常に面白かったのが、前述の議長の言葉、3つのポイントを受けて対比されるミーアという存在でしたね。
今回の構成は本当に上手いなと思いました。
「自立」をテーマとして考えた場合、今回のミーアとアスランが互いに手を差し伸べるシーンはめっちゃ秀逸でした。
自ら考えることを拒否し、(偽りの存在としての)「役割」を受入れるミーア
彼女はアスランにも偽りでもいいから「役割」を受け入れて、その方が安全(安心)だから、と手を差し伸べる。
対して、自ら考えた結果、「役割」を受入れることを拒否したアスラン
自分で考えて行動するんだ、たとえそれが危険であっても、と手を差し伸べる。
二人とも手を差し伸べているのに、この意味の違いの大きさ。
議長の言葉を端的にシーンとして表現されている。
このシーンは上手かったなぁ。
ここにも一つのテーマが分かりやすく描かれていましたね。
■自ら考えて、そして勢いに任せて飛び出しちゃった メイリンたん
うおお、ここは熱かったよ、メイリンたん。
僕は素直に彼女に拍手を送りたい(笑)。
アスランの経歴をこっそり入手したりする伏線が、こういうハッキングという形で現れるとは(笑)。
普段はちょっとドタバタしてそうなメイリンたんが、憧れの人を逃がすという一点において機転を利かすってのは個人的にはすげー良いよぅ、と思ってしまいました。
#また髪を下ろしたメイリンたんがかわいくて。
#あの後ヘナヘナとへたり込むところもぐっときます。ぎゃー。
そして、ミーアはアスランの差し出した手を取ることは無かったけれど、メイリンたんは迷わずその手を取った。
ここにも、運命を受入れて切り開く者か?それとも運命を諾々と受入れるだけの者か?という対比表現がなされたわけで、今回の構成はかなり秀逸だったなと思うわけです。
#もちろんメイリンたんのサービスシーン含みです。もちろん。
メイリンたんは今回、ジョーカーって感じで良い意味で、そして色んな意味で裏切ってくれましたね(笑)。
頑張れ、メイリンたん!!
それにしても今回は本当に面白かったぁ。
バトルエンタメ無しにこれくらい魅せてくれると僕としては大満足です。
議長の言葉を中心に2つの対比が描かれた今回は、バトルエンタメを抜きにした回としては久々にかなり見応えのある内容に満足でした。
やっぱりこのDESTINYのテーマとしては「自立」という言葉が僕個人としてはかなりしっくりくるな、と思います。
また第29話「FATES」でも書いたように「DESTINY」=「偉大な結末を暗示する」と「FATE」=「不運な宿命」、この対比が作中のポイントになってきそうです。
■作中テーマの中心をなす議長
今回のエピソードは議長の言葉を中心にその対比を描いていて、その辺がもう非常に大満足だったわけですが、今回の議長の言葉からテーマとして訴えかけるところは3点あったかなと。
■作品の中での議長の狙い
あまりに重要ワードが多くて全部引用するのが大変なんですが(笑)、まず最初はこれでしょう。
人は自分を知り
精一杯できることをして役立ち
満ち足りて生きるのが一番幸せだろ?
この戦争が終わったら
是非ともそんな世界を作り上げたいと思っているのだよ
誰もが皆幸福に生きられる世界になれば
もう二度と戦争など起きはしないだろう
徐々に明らかにされていく議長の思いなんですが、ここは第29話「FATES」で「思い通りにならないというのなら自分で作る」という旨の発言をしていて、ここがその回答の一部になっているんですね。
ここはマキアヴェッリの「君主論」を僕自身が読んでいないことが非常に悔やまれるのですが、銀英伝でも専制君主制の持つ良さ・悪さを壮大なスケールで語ってくれましたし、「交響詩篇エウレカセブン」のサブテキストとして読んでいる「金枝篇」でも著者のフレイザーは「本当に優秀な専制君主制の中にこそ本当の自由がある」と意味深なことを言っているわけですが、議長の狙い、これは大分前からうちのコメント欄でも大いに盛り上がっていて、その中でやはり僕が最近これかなと思っているのが、
コーディネーター(その中でも特に優秀な)による専制君主制的世界統治
ではないかと考えます。
別にこれはナチュラルを排斥するというわけではなくて、本当に優秀な指導者の下での独裁というのは、指導者が優秀である限りにおいてはその機能を存分に果たす、というのは様々な書物で論じられていることですね。
#この辺はうちのコメント欄でいろんな意見が出て非常に面白くて、僕自身とても参考になりました。皆さん、ありがとう!!
一応僕はこの論を持ってテーマを考えたいと思うのですが、議長という存在については前々から「白・黒という二者択一で考えるよりも、常に作中テーマを問い掛ける存在であって欲しい」と考えているので、恐らくそれとぶつかり合う主張が出てくる、それがアークエンジェルサイド・ラクスサイドになってくる、それを視聴者は「何故?」と問い掛けながら見ていく、そういう楽しみ方を制作サイドとしては期待しているんじゃないかと。
■作中テーマとしての重要な意味
前述の議長の目論見がシナリオ上の目的であるとするならば、制作サイドが議長を通じて何を考えて欲しいか?という作中テーマもあわせて明らかになった気がします。
これは「竹田青滋氏のコメントからDESTINYの楽しみ方を考えてみると・・・。」という記事で書いたあたりからずっと思っているのですが、
「するするっと(深く議論することなしに)進んでいく」
ここに警鐘を鳴らしたい、そういう意図があるんですよね。
作中ワードでも「与えられた敵」という表現もよく目にしますが、これはつまり「役割」を「他人から与えられる」、そしてそれを「自分で深くその意味を考えることなしに享受する」ことに対する警鐘にもなっているんだと理解したい。
そういう意味で今回の議長の発言の中には「役割を与える」とか「考え過ぎる」という表現がされているので、まさに「自分で考える」ことを放棄させる、そういう意図があるんだと強く感じましたね。むしろ上手い、というくらいに。
これに対比しているのが、第28話でトダカ一佐が散ったシーンなんですが、あれは与えられた「敵」について、軍人と言うカテゴリを自ら破って、自分達が何を成すべきかを問い掛けた、まさに「自立」のシーンだったんですよね。
ゆえに今回の議長の言葉をして、僕個人としてはDESTINYの作中テーマのひとつとして「自立」というものを問うものだ、ということに自信を深めることができました。
だからこそアークエンジェルを討つというのは、そういう自立した考えをしようとしている集団が議長にとっては危険だから、本当に自立した集団になる前に叩いた、というのが本音ではないかなぁ。
#アークエンジェル自身もあの時点では迷いがあったわけだから、そこを議長に上手く突かれたというのもありますよね。
まあ、結局のところ、そういった専制君主制をひいたところで、これまでの歴史上ではほぼ争いがなくなることはなく、ひょっとしたら争いがあることを前提に「受入れて」「切り開く」みたいな、そういう状況の中でも自分の意見を見失わない、自立した存在になることが、唯一争いの中でそれを拡大させないことにつながるのかもしれないですね。
小説「終戦のローレライ」を引き合いに出すならば、議長は浅倉のような一から作り直すというプロセスで、キラやラクス、カガリは折笠征人たちのように壊して創造ではなく、諦めずに何度も手を入れて組み直して、やり直していく、そういうプロセスの違い、悲観論者とそれに対して諦めない人の力、そういう違いなんだろうなぁ。
他人から与えられた「役割」を受入れるんじゃなくて、結果としては同じになるとしても、自分で考えて「役割」を見つけ出していく、つまり流されるんじゃなくて、自分で考えようよ、というのが一番のテーマになるんじゃないかなと、個人的には思っていたりするんですけどね。
■幸福と不幸
与えられた役割で本当に幸福になれるのか?
この辺も今回非常に面白い対比がなされていましたよね。
与えられた役割=シン=幸福
自分で考えた役割=キラ=不幸
議長の考えでいくとこうなんですが、作中テーマとして「自立」を訴えていくならば、議長の「役割を考えることなく享受する」考え方は正しいのか?という反証になってくると思うんですね。
それがシンというのが面白い。
今まではシンの存在描写を前回のキラと比較している、というのは感想でも書いてきましたが、それはテーマ的に「力を肯定的な側面」で捉えるためだとだけ思っていましたが、今回の議長の言葉でそれ以上のテーマがあったことに素直に嬉しく驚きました。
与えられた役割をこなすことで祝福されたシンと、そうじゃなかったキラ。
ただ果たして本当にそれでシンは幸せになったのか?
与えられた役割をこなすことで結果的に(キラが討ったけれど、キラがもしいなければ)ステラたんを直接殺していたのは自分だったかもしれないし、既に現実として目の前でステラたんを失っているシンが本当に幸せなのか?
という問いかけにもなっているわけですよね。
キラも結局はたくさんのものを失っていて、フレイはその因果が巡り巡った結果でしたよね。
ここまでの流れは「君(シン)は僕(キラ)に似ている」ともいえます。
しかしながら、自らの役割を自分で考え出したキラにはラクスという理解者がいます。
次週、予告から察するにシンとアスランの対峙は必至なようなので、ここでこそアスラン種割れして欲しいなと思いつつ、シンに対する「問い掛け」をやって欲しいと思わずにはいられないですね。
そしてそこにレイ。
彼は完全に議長絶対で、そこに自分の意見は無い。
この辺の対比が上手くなされてくると面白いですよね。
#そして僕の個人的希望では最終決戦はシンとレイでやって欲しいところなんですが。
■自ら考えることを拒否した存在 ミーア
やっぱり今回非常に面白かったのが、前述の議長の言葉、3つのポイントを受けて対比されるミーアという存在でしたね。
今回の構成は本当に上手いなと思いました。
「自立」をテーマとして考えた場合、今回のミーアとアスランが互いに手を差し伸べるシーンはめっちゃ秀逸でした。
自ら考えることを拒否し、(偽りの存在としての)「役割」を受入れるミーア
彼女はアスランにも偽りでもいいから「役割」を受け入れて、その方が安全(安心)だから、と手を差し伸べる。
対して、自ら考えた結果、「役割」を受入れることを拒否したアスラン
自分で考えて行動するんだ、たとえそれが危険であっても、と手を差し伸べる。
二人とも手を差し伸べているのに、この意味の違いの大きさ。
議長の言葉を端的にシーンとして表現されている。
このシーンは上手かったなぁ。
ここにも一つのテーマが分かりやすく描かれていましたね。
■自ら考えて、そして勢いに任せて飛び出しちゃった メイリンたん
うおお、ここは熱かったよ、メイリンたん。
僕は素直に彼女に拍手を送りたい(笑)。
アスランの経歴をこっそり入手したりする伏線が、こういうハッキングという形で現れるとは(笑)。
普段はちょっとドタバタしてそうなメイリンたんが、憧れの人を逃がすという一点において機転を利かすってのは個人的にはすげー良いよぅ、と思ってしまいました。
#また髪を下ろしたメイリンたんがかわいくて。
#あの後ヘナヘナとへたり込むところもぐっときます。ぎゃー。
そして、ミーアはアスランの差し出した手を取ることは無かったけれど、メイリンたんは迷わずその手を取った。
ここにも、運命を受入れて切り開く者か?それとも運命を諾々と受入れるだけの者か?という対比表現がなされたわけで、今回の構成はかなり秀逸だったなと思うわけです。
#もちろんメイリンたんのサービスシーン含みです。もちろん。
メイリンたんは今回、ジョーカーって感じで良い意味で、そして色んな意味で裏切ってくれましたね(笑)。
頑張れ、メイリンたん!!
それにしても今回は本当に面白かったぁ。
バトルエンタメ無しにこれくらい魅せてくれると僕としては大満足です。
以前から感想を読ませていただいてます。読む以前は種デスが何を言いたいのかがわからなかったんですが、燕さんの感想を読ませてもらうようになってすごく種デスが面白くなりました。燕さんの感想を読みながら1話から見直したりもしました。これからも読ませてもらいます。
今回議長が「なぜ彼らは私の所に来なかったのか?」と言っていたんですが、今回アスランも「議長は頭がいい」と言っていました。
確かに頭がいいと思うんですが、それならAA側がミーアの存在を知るのもわかっていたと思いますし、それを知ってしまえば自分を疑問の思うのもわかっていたと思うんです。
そこまで考えていたとするとここまで議長の思惑通りってことなんでしょうか?
未熟な疑問ですいません。
思ってた以上の展開で。。
前半は議長の幸福論が展開。
>コーディネーター(その中でも特に優秀な)による専制君主制的世界統治
これは私もそう思っていました。
ただナチュラルを亡き者にするなら、ユニウス7を落とすだけでよかったですから、支配するのが目的ですよね。
専制君主制は、近くに今でもやっている国がありますが、どうなんでしょうね~(笑)
後半はもうハラハラドキドキの展開に。
でも、まさかアスランを脱走させるトリガーがミーアだとは思いませんでした。完全に議長の手先じゃなかったんですね。予想を裏切られました。悪い子だと思ってたんですが、実はいい子だったんですか。(でも、死亡フラグは立ったっぽいですが・・・)
そして、ついに真打メイリンたん登場。
サービスカットも多数あって、もうメイリンたんファンとしてはたまりません(笑)
ちょっと脱走の手助けぐらいかと思ったら、思いっきり一緒に行動しちゃってますよね。。。あれだけアスランを気にしていたミーアが付いていかなかったのに、一緒にZAFTから脱走しちゃうんですから・・・ 脱走シーンは本当にドキドキしながら見てました。アスランはまだやることがたくさんあるのでまだ無敵モードですが、メイリンたんはいつどうなるかわかりませんので。とりあえず無事でよかったです。(私的にはこれでミネルバはいつ沈んでもいいフラグが立ちました(笑))今後もアスランと絡みがあるんでしょうかね。いっその事、ずっと二人で行動するのも見てみたい気が(笑)
いやぁ、ここにきて熱い熱い熱すぎる展開。
また目が離せなくなってきましたね~
なら逃げるしかないじゃないかとばかりに逃げ出したアスランかよかったです。
ぜひとも次回は種割れしたいただきたい。
>レイ
議長とのアスランはだめか?という話に消すべきとだめ押しましたよね。ちょっと引っかかりましたが考えすぎか……
シンが議長に反旗を翻すのなら、その原動はルナマリアが絡んだりとか
ミーアってたぶん自分で自分の役割、つまり存在意義を探して見つからなくて、議長から与えられた「ラクス」という役割。やっと手に入れた「自分」の役割だから、自分の役割が見出せないことの辛さを知っているからこそ、激しくアスランの誘いを拒絶したんじゃないかなあとか私なんかは想像したりします。ネタキャラ化したミーアは正直受け付けられなかったけど、今回のミーアは共感できる部分もあって彼女を見直しました。
役割とか、優秀な専制政治が幸福とかにも惹かれたのですが、一番共感したのが、「終戦のローレライ」キャラで例えた部分です。
私も、ほぼ同じ事を考えましたから(笑)
来週は、録画成功させたいなあ・・・。と思いっきり願っております。←それには、父の協力が必要なもので(ケーブルテレビの機器のチャンネル合わせしてもらわなければならないのです)。
「とはいっても、何を考えているか分からないのだから~」
・・・・ああ、だから声明は基本だって言ったろうアークエンジェル OTL
「何故こんなことになったのかと~」
ふっ・・・ロンド・ベルを作らなかったからさ。
作ってりゃあよぉ。まったくようてやんでいバーロイ
■議長
しかし個人的に、なんだか議長が急にランクが低くなったというかなんというかそんな感じがします。こんな人やったん?
【役割を考える事無く享受することで・・・】、こんなことを本気で言う人だなんて思いませんでした。トレーズは絶対言わないことです。
ガンスリンガーガール達は幸せですか?
プルはジュドーと出会って初めて幸せを知った筈。
そして何よりステラの死は、ステラの人生はどう説明したらよいというのか。
「定期的に送られる快楽物質・・・ただエネルギーを作るだけでいい、痛いもつらいもない、ただ安楽な人生・・・。
とっても楽で、卑怯な生き方・・・私はそれを【生きている】なんて思わない・・・思いたくもない」(ゲーム、パラサイトイブⅡより)
・・・こんな結論が、あなたの考えだと言うのですか議長。それでは第二第三のステラが生まれるだけじゃないのですか。
『人間は自分の足を地に付けて歩くものさ。例えその道が苦難困難に満ちていたとしても、その道を人に任せて何の意味がある?
人がくれる【幸せ】などまやかしでしかない。結局幸せというのは、自分が歩く道にしか落ちちゃいないのさ』(出自不明)
なんだか、この議長の豹変もロゴスタッフの所為に思えて仕方がないです。おのれロゴスタッフ。アスランに続き議長まで。
■ミーア
死亡フラグぎゅんぎゅんって感じがしますが、気のせいですか?
「ミーア(ルテイシア)、(ザフト)軍を抜けろ」とばかりに差し伸べられた手を拒否。
「私はラクスよ!」
という台詞の後にオーディション風景・・・ってオイオイ!これがホントのミーアの顔カイ!?(驚
めっちゃ普通の地味な子じゃないですか!これがラクスに声が似てるから整形されたのですね。おのれ議長。おのれロゴスタッフ!
ああ~せめてシャアだったら搦め手で説得できたものを。アスランだからなぁ。説得下手だからなぁ。逆に説得される人だからなぁ。名前を呼んだ所までは良かった。後一押しが足りなかった。
ミーアは悪い子じゃないんですよね、ただ可哀相なほどに【愚か】で【利用される者】、ものの哀れを感じます。
恐らく彼女、【ラクス】になるまでの人生地味だったんですね。人の輪に入っていけないとか、自分に自信がもてなかったとか、疎外されたりとか。
それで【ラクス】になった途端、みんなが自分を見てくれる、声援をくれる。賞賛される。ある意味人生初のスポットライトだったんでしょう。最初は「ラクスさんの代わりになれるなら」なんて、ファンならではのピュアな事も言ってましたが(議長のお言葉による洗脳(?)もあったんでしょう)チヤホヤされるうちにそれを手放したくなくなったと。
彼女が大泣きしたのは迷いが大きいからに他ならないわけで、本当に後一押しだったと思うんだけどなぁ~。
彼女を説得するには、【ラクス】として利用している議長と違って、【ミーア】としての自分を見てくれる、そしてその価値を見出してくれる人がいると感じさせる事にあるんですが・・・・アスラン、その機会は幾らでもあったんだけどねぇ。遠ざけただけだもんねぇ。
哀れなりミーア、でも半分自業自得。あとは撃たれるのか爆死するかしか残ってない気がしますよ(ぉ
■メイリン
いや、先週の次回予告見るまではまさかと思ってたんですが・・・
AAに行くのはルナマリアだと思ってたらメイリン。ずっと前に
「OP(今からすると少し前)の背中を向け合っている姉妹の絵は別離を現してると推理します。どちらかが敵側(議長側?)になるとして、それは恐らく背中を向けてるメイリン。もしかしたら【死別】の予兆かも」
なんて言ってたんですが、当たったのやら外れたのやら。
こうなると、ルナマリアの方はやはりシンのファ・ユイリィになるのかしら。
ミーアはフラグ立ってますね。ラクス(本物)登場と同時に速やかに指示が出そうです。悲しむのはアスランだけですね。
写真を落としたレイは、意外と間が抜けている?
と、思ったのですが、ミーアも部屋にいたまま重要な話を始めたのは、議長がミーアを信頼しているから。。。
と、いうよりも、ミーアの行動とアスラン脱走まで議長の思惑通りのような気がします。
さすがにレジェンドは持っていかれないように手配していて、グフ程度の被害に抑えているのでは?
アスランのAAへの接触が目的かと。
次回はアスランの種割れ必至ですね。もう迷いはないし、メイリンたんも守らねばならない。何よりも性能の劣るグフでレイの迷いなきレジェンドとやりあうには、それしかないですよね!?
シンは迷って動揺しているので、次回は見せ場なしで戦力外です。アスラン脱走に動揺したのは意外だったのですが、アスランと交わした会話の回想シーンを入れてくれれば納得できるかな。
ローマ帝国に近いですね。才能による階級社会に地方分権がゆるされる属州統治、強大な軍事力に異民族を受け入れる政治文化の寛容。世界政府構想、天下布武というところだと思っていましたので多分これじゃないかと思えます。
ただ、議長には階級社会に流動性が見られないのではという懸念材料があるので、人の自由意志という観点でこれがAAたちの反論テーゼと成るかと思われます。
マキアベリの君主論を読んでもローマ帝国が多民族国家の完成形としていましたので、そのための統治する君主には権謀術数は不可欠であるといいました。
塩野七生『マキアヴェッリ語録』面白いですよ。オススメの一冊です。『君主論』読むだけよりずっと楽しく読めました。
見事に当てはまりそうでで怖いです。
このままじゃシンは議長の操り人形だ・・・
>コーディネーター(その中でも特に優秀な)による専制君主制的世界統治
それに反する者達は断頭台にかけて死刑と、ちなみに死刑執行員はシンであると考えます。あれほどの力を見せ付けて誇示すれば誰も文句は言うはずがない。(まさにダースベイダー)
ミーアの迷いは、前の彼女には自分が無かったがラクスになりきることで始めて自分という存在が確保できた、今手放したら自分が自分で無くなるという虚無感が襲うのは言うまでもなく、例え操り人形でも自分という存在を保っていたいそんな気持ちでしょうか
ある意味現代社会での「自分の喪失」の警告だと思います(自分を認めて欲しいという気持ちに付け込まれる可能性として)
フォビドゥンブルーがいたのはちょっと嬉しかったです。
前作にてラウルクルーゼという人物は、作品を見るところでは、所詮思考しても人間は動物に過ぎない、生物としての生存競争は、むしろ思考によって加速する。そして人は自らの業で滅ぶ、と考えていたような感じでしたが
もしここでデュランダル議長が専制君主制のような事を考えているとするのなら(他人によってその人の幸福とされる役割を与えられ、いきていくことは)、いつか人は思考する事を忘れ、「家畜」へとなってしまうのではないかとも思います。
実際、牧場の乳牛が自分の役割に満足しているかと聞かれれば笑ってごまかすしかないのですが(笑)
まだまだ全てがはっきりしない議長の思惑です、他人によって彼の内面が語られる、ということはクルーゼ亡き今全く期待もできず、私としては放送を見るたび悶々とするしかありません。(それが楽しくもあるのですが)