このエントリはタイトルがすべて。いやあ、ほんとカメラがどう、編集機材がどう、編集ソフトがどう、って日々あーだこーだの情報がすべて「意味ないよね」とがっくりくるような凄い映像。当然ながらCMなので車会社とアップルのタイアップ企画だろう。でもこのクオリティですかそうですか。ケータイで撮ってタブレットで車の中で編集ですよ。
種明かしをタイトルでしちゃったので面白さ半減ですが、これ、ご覧あれ。
もちろんケータイとタブレットがあればこの映像が作れるわけではないのは重々承知。
ただここから導き出される結論。それは最も必要なのは、、、ノウハウ。つまり人。
このプロジェクト、そこそこのビッグバジェットであるのは間違いない。使っているツールがそこらで転がっているものというだけ。
なのだが、それをすごくすごく昇華していくと、たとえばiPhoneで効果的に撮るにはどうすればいいのか、というノウハウであったり、現場で当たり前のように必要な照明や録音の技術であったり、そもそも撮影や編集のセンスだったり、つまりやっぱり人なんだな、と。機械はクオリティに直接関係ない。まあ、白黒じゃなくてカラーグレーディングした映像も見たかったけど、、、、、、、
いや、反省しました。いいカメラ買ったらいい映像が撮れるってわけじゃないです。
思い出したのは、ドキュメンタリ撮影で名を馳せるNews ShooterのDan Chungさんが、ロンドンオリンピックをスマホで撮影されて、そのクオリティの高さに全世界が驚いたというニュース。
ツールではない。人だ人!!自分がダメなときはどんなツール使ってもダメということ。
Searching For Sugar Man
さらに思い出したのは、アカデミー賞受賞作品でもこういう話があった。撮影の途中でお金が無くなって残りをiPhoneで撮影したということでも有名になったSearching For Sugar Manという映画。中国製の8mmという2ドルのアプリで撮影したという。。
こちらがマリク・ベンジェルール監督がそのときの状況を語るインタビュー映像。。。。
なのだが、、、、、、
つい先日マリク・ベンジェルール監督が自殺したというニュースが飛び込んできて、ビビった。36歳の若さで。。。。。。。RIP。。。。
3K動画撮影用アプリ、Ultrakam
さらにオマケ。iPhone 5Sで3Kの動画が撮れるアプリご存知?
Ultrakam Pro. The Professional Camera App
僕のiPhoneは5なので、せっかく買ったけど使えずorz。。。で、きっと6では4K撮れるから意味がないという。。
※追記(2014.5.27)
あのリグなんだろうなあ~と思って検索したらappleinsiderにメイキングがあった。
使われているリグはちょっと前にKickstarterで話題になったBEASTGRIP。未発売で予約はこちらからできる。
レンズは何本も使われているが、主にこちらを使っているっぽい。
撮影用のiPhoneアプリはこちらのFiLMiC Pro。ZacutoのRevenge Of The Great Camera Shootout 2012でも使われたアプリ。
あともちろんモビのM5は見たら分かります。
そしてマリク・ベンジェルール監督が亡くなったんですが自殺だったんですか。これからってときに・・・残念でしょうがありません。
本文でリンクを貼った記事には明確に自殺とは書いてませんが、こちらのBBCの記事には自殺だったと書いてます。
http://www.bbc.com/news/world-europe-27421147
理由は書いてませんが鬱だったっぽい。
お金がなくて5年もかけてiPhoneで撮ったりしながら、「自分が生涯で出会った中でもっとも素晴らしいストーリーだから絶対完成させる」と執念で完成させた映画がアカデミー賞受賞。その根性があれば生きられたんじゃないかなあとか思うんですが、それは他人事だから言えるのですよね。
本当に残念です。ご冥福お祈りします。
ストーリーテリングとカメラの良しあしは関係ないことを教えてくれた偉大な監督です。
白黒なら、iphoneで十分なのでしょうか。(カラーだとどうなのか自分も見てみたい)
でもベントレーを編集室代わりに使うのは…
「車両本体価格だけで何千万するんだ」
と思いました。
(車内が静かだから編集室に向いていると思いますけど)
自分だったら、車両をマツダ AXELAにして、差額分でALEXAを買いたいです。で 結局、カメラに頼ろうとしています。(そんな金どこから出るんだ)
お金がなくても、自分の経験を生かすことは、出来る。
そう思い頑張っていきたいです。(10代 学生)
ははは!その通りですね!Bentley買う金で何台MacPro買えるんだかww
この記事で一番悩むのは、「どう紹介するか?」です。
ネタバレをタイトルで書いちゃうと、最後まで見る楽しみが半減する、けどバズらせるためには「iPhoneで撮ってiPadで車で編集!」というのが必須であって。。。
もちろんこの動画を作った意図は、そうやってバズらせるところにあるわけで、僕がこのエントリを書くのも「計画通り」なんだろうけど、でも見る人の驚きがなくなるという矛盾が生じる。。
あと、このビデオをREDで撮ったところでまあそんなにコストは変わらないということも念頭に置いておいたほうがよく、いろいろと考えさせられます。もちろんiPhoneでここまでできるのかというのが主眼ですが。
いやあ、マーケティングって楽しいですね。
やっぱiPhone5Sすげぇぜ、と自分のような素人はまんまと騙される
わけですね。
Gimbalってこういうlookを作り出すにはやっぱり
必要だなってのと、単純な手持ちでは
急に安っぽい絵になっちゃうんだなと再認識。
白黒なのはiPhoneで撮影した事に気づかせない
ための工夫かなと。
貧弱な機材だけどプロのノウハウでこんなに
センス良く出来ましたって事なんですよね。
この動画を見て電動3軸ジンバルを欲しい気持ちが
さらに高まりました。
さすがにiPadでグレーディングはできないということでしょうかね。Instagram的なことはできるんでしょうけど、あれだと褪せ具合が極端すぎて商品立たなくなっちゃうし、、、、という妥協点が白黒だったのでしょうか。
あと仰る通り、このプロジェクトでモビが果たしている役割はやっぱ大きいと思います。M5なんて50万とかだから、たった50万で得られるクオリティの差。
いやあ、改めてラフォレ先生が言ってた「ゲームチェンジャー」だなあ、、と。
今回のプロジェクトはiPhoneで撮ってiPadで編集という前提がまずあるわけだから、iPhoneがプロ機材を置き換えるってことはまあないですけど、近い将来的には置き換わるだろうなあ、ということは示唆してますね。