◆SORAの腎臓がん日記◆

2008年12月まさかの「腎臓癌」
12センチの腫瘍が右腎臓に!
発病~入院手術とその後15年間の記録

腎がん手術から9年。寛解へのカウントダウン

2017-12-15 20:32:07 | たわごと

43歳だった2008年11月28日に突然、恐ろしいほどの血尿が出てから早や9年が経ちました。
その後の検査で腎がんが発覚
同年12月15日に右腎臓全摘出をした私。

あれから9年トイレで用をたすと毎回、便器の中を確認するのが癖になりました。
今でもあの時の血尿の凄さと血の匂いは忘れる事はありません。
血尿、頭痛、右腰痛、高血圧、倦怠感・・・
思い出しても身震いしてしまいそうです。
当時、何もかもがあまりに突然のことで、心がついていきませんでした。
もしかしたら9年経った今も自分が「腎がん」患者であるということに
心はついてきていないままなのかもしれません・・・。
だから自分が腎癌経過観察の身であるということも自覚すらしないで
これまでお気楽に過ごしてこれたのかもしれません。

そんな私ですが、
本日2017年12月15日で腎がんによる右腎臓摘出手術より9年となりました。
9年目となる12月15日、今日は通院日で血液検査・尿検査をしてきました。
CT検査などはありませんでしたが、
お蔭様で転移・再発することなく9年を迎えることが出来ました。

いよいよ腎がんの寛解とされる10年まで
残すところあと1年です。
腎がんは10年経っても転移することがある癌ということですが、
自分の中で目標としてきた10年が目の前です。
腎癌を患い9年が経過した矢先に転移されたという方のブログを昔見かけたことがあったり
最近ブロ友さんの記事で術後10年以上経過したにもかかわらず転移された方がいらっしゃると知って衝撃を受けています。
もしかしたら、これからの1年は今までの9年より緊張が高まる年となるかもしれません。
いやいや、きっと能天気な私のことですから今までと心の持ちようは変わることなく過ごすのではないかと(笑)

ただ心の中では10年へのカウントダウンがはじまりました。

昔「人生のものさし」という記事をUPしました。
7年ほど前の記事ですから、その頃からこのブログを訪れて下さった方がどれだけいるか?
それ以降にここを訪れて下さった方には何のこっちゃ?と思われるかもしれません。
以下一部抜粋↓

-----------


「人生のものさし」


過去を振り返ろうとしたとき、
子供のころの思い出は学年でたどることができる。
小学校の何年のときにあれをしたとか、
中学校何年のときにこんなことがあったとか、
高校最後の冬は記録的に寒かったとか・・・・

ところが社会人になってからのできごとは、
いつ何があったとかがあやふやで、
まるで、使い古して目盛りが薄くなったものさしの上で生きているかのような気がする。


そんなふうに書いてあった小説があった。

自分に置き換えて過去をたどってみた。

鮮明に思い出せるのは、独身だった頃までのことが多いような気がする。

結婚して子供が出来てからの出来事は、
全てが自分中心のものさしではなく
子供や家族中心のものさしで
子供が何歳の時に・・・
子供が何年生の時に・・・
というように自分以外のものさしで おおざっぱに
「子供が小さかった頃」や「子供に手がかからなくなってから」や
「大おばあさんの介護にてんてこ舞いしてた頃」などに
まとめられてしまうのかな・・・。
それは、それでいいのかもしれない。

でも、最近になって気がついた。

ぼやけた目盛りが鮮明になってきたって・・・。
そう、皮肉にも自分が「腎臓癌」という病気になったことで
私自身のものさしで生きている自分に。

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私のぼやけていた目盛が1年1年と鮮明に刻まれる
きっかけとなった「腎癌」

鮮明に刻まれてきた9年の間の目盛には
沢山の腎癌仲間とのせつなさと悔しさ 涙も多く刻まれてきましたが、
喜びや感謝、勇気、絆も数えきれない程刻まれました。
そして家族や友人との幸せな時間、笑顔も沢山刻まれてきました。


私の人生のものさしは、もう少しで腎癌術後10年という
大きな節目となる目盛にさしかかっています。
術後間もない頃よりも遥かに穏やかに時は流れています。
このまま穏やかに節目となる術後10年という目盛を刻めることを願っています。


最近、ネット環境から遠ざかりつつあります。
ネットとの出逢いは腎癌を患うよりも何年も前の
大おばあさんの介護にあけくれ世間に自分ひとり置き去りにされているような孤独な頃でした。
ネットの住人は優しく 私の孤独を埋めてくれました。
そして当時出逢った全てのネット住人に私は救われていました。
当時ネットに依存していた私。
ネットから遠ざかりつつある今の私の心は
ある意味、ネット依存していた頃より元気で明るいのだと思います。
なので、放置ばかりのブログですがご理解いただければ幸いです。

放置ばかりのブログですが、
腎癌を患って不安や孤独で潰されそうになっている人が
このブログを読んで腎癌になっても術後9年も元気に過ごしている人がいるんだ!と
少しでも勇気や希望を持っていただければ・・・
私が9年の間、転移せずに元気に生かされている意味があるとするならば
元気な姿を多くの方に知って頂き 腎癌を患われた方達に前向きな気持ちになって頂く・・・
ちっぽけなことではありますが、それくらいだと思っています。

自分の忘備録でもありますが、誰かのお役に立てばという気持ちで
忘れた頃に更新するので、よろしくお願いいたします。

皆さんのブログは、時間のある限り拝見しています。
最近コメントもご無礼していますが
今、辛い治療と戦われている方達を陰ながらいつも心から応援しています。






今月はじめ母の納骨のため奈良に帰りました。
その時に大安寺さんにお参りに行ってきましたので、
闘病中、経過観察中の皆様に大安寺さんのよい風が少しでも届きますように。





長々と最後まで読んで下さりありがとうございました。


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術後9年 血液検査

2017-12-15 20:30:37 | 退院後・血液検査

皆さん、お久しぶりです。

今日は、腎癌手術からちょうど9年目。
血液検査をしてきました。

毎回、血液検査の結果をUPしているので今回も自分の覚書としてこれまでの結果をまとめておきます。

<クレアチニン>
 
 2014.04.18  0.83mg/dL 
 2014.10.24  0.78mg/dL
 2015.04.17  0.75mg/dL
 2015.10.16  0.77mg/dL
 2015.12.11  0.74mg/dL 
 2016.06.10  0.81mg/dL
 22017・06.16  0.71mg/dL
 2017・12.15 0.731mg/dL

< eGFR >

 2014.0418  57.5 
 2014.10.24 61.6
 2015.04.17 63.9 
2015.10.16 62.1
 2015.12.11 64.8
 2016.06.10 58.4
 2016.12.02 63.5
 2017.06.16 67.1
 2017.12.15 65.1



お蔭様で今回もまずまずの結果でした。




自分の覚書につきコメント欄は閉じています。




本日も訪問ありがとうございます
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