清寿司の日々

清寿司の主人が綴る、気が向いたら出す新聞-日々のタネ、酒、客との対話-

桜海老、白海老、生シラスの季節到来

2011-04-16 15:17:14 | Weblog

 待ちに待った桜も散って、暖かなよい季節になりました。しかし、東日本大震災による地震・津波の被災者や東電福島第一原発事故での避難者の方々には中々本当の春が来ません。日本の全ての人々に心から喜べる春が来て欲しいものです。

 今日は小さな種が目につきましたので、直ぐに仕入ました。、桜海老と白海老です。桜海老はかき揚げで、白海老は握りにします。どちらもこの季節にはお客さんにとても喜ばれる種ですが、白海老は皮を剥くのにとても手間がかかるものですから、店の若い人には喜ばれません。いつも嫌な顔をしながらの仕込みです。ちょっとでも力を入れて皮を剥こうとすると、身が潰れてしまうから、とても気を遣わなければならないのです。

 シラスもこの時期にお客さんに喜ばれる種の一つです。駿河湾産の生シラスは、そのまま食べてもいいし、軍艦巻きにしてもしても美味しく食べられます。シラスは白海老と違って仕込みに手間はかかりませんが、何より鮮度が大事です。直ぐにべとついてきますので、管理が大変なのです。

 殻つきの大きな鳥貝も仕入れました。今日一番の種で、とても気に入ってます。お客さんの喜ぶ顔を早く見たいですね。