今年もいよいよ残りの時間が、指を折って数えられようになってきました。
年末になり、雲丹が高くなって困っています。うちで使う雲丹は、市場でも良いものですから、一箱で1万5千円程度もするようになりました。それを握りにすると、20ヶ位にしかなりません。お客さんには1ヶ600~700円で出しますから、元がまったくとれていません。さらに海苔とご飯などの材料費、手間、光熱費、あるいは土地・建物など細かいことまで考えると、価格設定をかなり高くしなければならないのは重々承知しています。でも、あまり高くしては、いくら美味しいものでも食べられないでしょう。儲けのことよりなにより、お客さんが「おいしい」と言って下さるから、まーいいだろう、と思ってしまうのです。
そう言えば、今年は鮭も高いですね。イクラが1㎏で6千円位します。握りにすると、60~70ヶにはなりますが、上に書いたような材料費・人件費などを考えれば、1ヶ300円にしても元は取れないものなのです。
高いもののことばかり書くと、嫌な奴だと思われますから、いつもの年に比べて安いもののことも書いておきましょう。
この冬はトラフグが駿河湾や千葉、あるいは本牧でも揚がり、近海物が出てきてびっくりです。ですから、例年ですと1㎏1万8千~2万円程するものが、今は1万2千円位で手に入ります。今冬はこの安くなっている河豚が狙い目ですよ。
それでは、来年も宜しくお引き立ての程お願い申し上げます。
皆様もお元気で。