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リタイアーのよもやま話

楽しみ

2015-07-01 21:58:21 | 日記

とある人のアランの幸福論
に次のような興味深い文章
があった。 

自然に目を向ける

 世の中は、タダで味わえる
楽しみに満ちあふれている。

多くの人たちは、それを見
過ごしている。

もっと目を大きく開いて、
楽しみを見つける努力をし
てごらん。

以上。

以下、著者の解説である。

 ふと夜空を見上げて、「星
って、こんなにあったのか」
と改めて驚いた経験はない

だろうか。都会に住んでい
ると、どこへ行っても明る
いので、空を見上げても星
など見えないことがほとん
どだ。だが、自然はちゃん
と存在している。

 四季折々の自然の変化を
楽しむ心の余裕を待った人
がいないわけではないが、
現役で忙しく仕事をしてい
る人ほど、自然から遠ざか
っている。そのような生活
態度が、どれだけ幸せ感を
奪っているか、たまには考
えたほうがいい。

 養老孟司さんが講演で、
「通い慣れた道の脇に咲い
ている草花を眺めるのが日
課」と話していた。「さすが」
と思った。自然が、無料で
無上の楽しみを提供してい
ることを見逃していない。

 何をするにもお金がかか
るいまの世の中だが、視点
を変えれば、太陽も空も海
も山も、存在するだけで、
私たちに大きな喜びを与え
てくれる。それに気がつか
ないのは、もったいないこ
とではないか。

 「自然はそれを愛でるも
のを裏切ったことはない」
(ワーズワース)

以上。

前に、ブログに書いたような気が
するが、次ぎのような言葉もあっ
た。 

美しい景色を探すな。景色
の中に美しいものを探すのだ。

ゴッホ

発見の旅とは、新しい景色
を探すことではない。新しい
目を持つことなのだ。

プルースト

「おもしろがる実力があれば、
世界中どこでもおもしろい。
実力がない人は変わったもの
でないと、よく見えない」

―西江雅之

人生と世界の本当の謎は日常
の中にひそんでいる。

 マンネリになったこの日常に
あきあきしたわたしたちは、ど
こか遠くへ行けば何か特別な新
しい体験ができると思いがちだ。

何かもっと自分の人生にとって
意味深い体験がどこかにあるは
ずだと夢想する。

 しかし、他人が日常として
暮らしている別の場所に行く必
要などない。

本当の謎はこの日常の中にたく
さん埋もれているからだ。

 決まった手順で安易にやりす
ごしている毎日の生活の中にこ
そ、人生と世界の深みはひそん
でいる。そのことに気づいたと
き、日々はがらりと変わり、何
もかも新しくなる。

ヴィトゲンシュタイン     

 

以上。

このような言葉に出会うと、身
動きのとれない私は、救われる
思いがする。

わたしが、最近気に入っている風景である。

この山々を意識したのは、高校3年生の
おそらく、12月の頃だと思う。

父親が入院し、通院するようになって、
この山々を意識するようになった。

ここ最近、この風景を連なって、消えゆく
風景として、えも言われぬ情趣を感じて
いる。

贅沢な時間が過ぎる。