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リタイアーのよもやま話

病室

2014-10-18 21:27:54 | 日記

わたしの父親の病室が、最近、廊下を隔てた
反対側の病室に移動になった。

 せっかく慣れた部屋を移動になって、気落ち
したのだが、いつのまにか慣れてしまった。

 反対側の部屋になって、窓の外の風景が変わ
った。

前の部屋の外には、崖があって、その崖の斜
面を見て、過ごしていた。

 今回の部屋は、湾がみえる。勿論、海が見える。

湾の反対側は、左手から右手に向かって山が
連なって、遠のいていく。
その中ほどに、K町の町並みが見えている。

 その町が最初は、嫌いだったが、最近、好ま
しく思えてきている。 

見るたびに、かの地に何かいいことがあり
そうな気分になるのは、不思議な気がする。

最近は、帰宅する夕方になると、いくらか
霞んでいるが、その遠のいく山並みに、夕日
が射し、金色がかって、ことのほか安堵感を
感じて心地よい。

若い頃は、このような時間帯は、寂寥感に苛
まれることが多かったが、どういうわけか、この
ような時間帯が好きになった。 

至福の一時に思えたりして、なんか得した気
分になる。