ジョージ・いまさきもり の アンダンテ・カンタービレ

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国の借金をどう見るか~ 9/2 NHKラジオ 浜 矩子さんのお話

2013年09月02日 | ラジオ番組

『国の借金をどう見るか』   9/2 NHKラジオ 浜 矩子さんのお話の要約です。 

財務省は、国の借金(財政赤字)の残高が6月末で1千兆円を超えた、と発表した。 
なんと、日本の経済規模の2倍の借金を抱えているわけである。

こういう状況になったのは、
過去 10年以上に及んで、
税収が落ちていく中で、
歳出をそれに伴って減らすことなく、赤字をどんどん増やしてしまい、

そういうことを続けてきたことのつけが、ここに回ってきたわけである。
破たんしている家計の姿が、
そのまま国の財政として出てきてしまっているという感じである、

この借金を減らす目途がついてこなければ、
『日本国の財政は破たんである』ということで、
国債が売られ、国債の価格は大暴落し、金利がどんどん跳ね上がる。
そうなれば、日本の円に対しても信認が低下し売られて行く。

そういう金融市場的な問題もさることながら、
一番困るのは、
国が、日本国民に対して、普通に提供することが当たり前のサービスが
だんだん提供することができなくなる、ことである。

財政危機というと、ギリシャの例を思い起こされる方が多いだろうが、、
今の日本の事態は、ギリシャの比ではなく、恐ろしい事態にある。

債務の規模も経済の規模も、日本の方が、はるかに大きい。
ギリシャとは比べるべくもない深刻さで、
破たんの道を歩むというか、
破たんの真っただ中に既に置かれている、
というのが実態であろう。

かろうじて、国債が売り浴びせられるという状況になっていないから
ギリシャのような形で問題が表面化していないだけである。

そうであるのに、驚くほど政府には、そうした切迫した危機感が感じられない。
国民のほうは、結構心配しているのであるが、
政府は、『国債のほとんどを持つ日本国民が国債を売りに出るはずがない』
という、甘い発想を前提にして、ほおかむりしているようである。

しかし、現実問題としては、そんなことはなく
日本の投資家、特に機関投資家は、
『国債の相場が下がってくれば、国債を手放さざるを得ない』
わけであるし、現にそういう動きが出始めている。

この財政危機の状況を改善させるためには、
一つにはまず、今議論されている消費税増税をやらざるを得ないだろう。

政府は、
『名目経済成長率3%を前提に、財政再建にめどをつける』
と言っているが、3%成長などは久しく長い間、実現できていないのだから、
その数値を前提にしても、なかなか難しい話である。
『申し訳ないが、この状態を脱却するために、国民の皆さんお願いします』
と頭を下げるべきである。

総じて、
日本の財政は、実質的な破綻状態にあり、恐い事態に当面していると、

政府はもっと真剣に対処しないといけない。

 


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