今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

2023年放浪の旅 思い出の情景 その13

2024年05月08日 | 旅日記
2023年放浪の旅 思い出の情景 その13

61 石都々古和気神社(福島県石川郡石川町下泉269)訪問日 令和5年10月13日
狛犬(石川町指定文化財)
「飛翔獅子」と呼ばれる構図の作品で「高遠石工」の技術を受け継いだ作品
高遠石工とは、高遠藩領内(現在の長野県伊那市)出身の石材加工の職人集団



古くから山岳信仰の場として山そのもの、点在する磐境(巨石)が信仰の対象として、土着の人々に崇敬されていたという
石門(鳥居)



勾玉岩
全国的にも数少ない祭祀遺跡の跡地として、考古学的にも大変重要な遺跡といわれている
多くの「磐境(いわさか)」が山々に点在しているが、更には三種の神器と言われる「剣、玉(勾玉)、鏡」もある



拝殿
社殿は八幡山の頂上にある
創建の年代は不詳であるが、八幡山には磐境が多数あり、古代から祭祀の地とされていた



本殿
近寄って観ると本殿だと思っていた建物が覆堂であり、その中に本殿があった



石造五重塔




62 白水阿弥陀堂(福島県いわき市内郷白水町広畑221)訪問日 令和5年10月14日
この旅に出る前、9月の台風13号から変わった熱帯低気圧による大雨で阿弥陀堂が被害に遭ったということをニュースで知った
どのような状態になっているのか、気になっての再訪である
これは、豪雨から一ヶ月後の様子である
鯉が元気よく泳ぎ口を開けて餌をまっていた池もこのような状態である



受付所から阿弥陀堂への道は以前と変わらないと思っていたが、汚泥を除去し砂利を敷き詰めたそうだ



水の無い部分は本体の池の底ではなく、流れ込んできた汚泥だという



白水阿弥陀堂(国宝)



平安時代末期の永暦元年(1160年)に、岩城則道の妻・徳姫(藤原清衡の娘)によって建立された
徳姫は、夫・則道の菩提を弔うために寺を建てて「願成寺」と名付け、その一角に阿弥陀堂を建立した



「白水」という地名は、平泉の「泉」という文字を2つに分けたもので
岩城氏の本拠地であった平という地名の由来も平泉の「平」を取ったものだという説がある






63 飯野八幡宮(福島県いわき市平字八幡小路84)訪問日 令和5年10月14日
楼門(重要文化財)
楼門の建立は、二階柱墨書より万治元年(1658年)である



仮殿(重要文化財)
仮殿の建立は大瓶束墨書により寛文13年(延寶元年1673年)で、本殿を延寶2年(1674年)に修理するため建立されたとみられている
この建物は、本殿、拝殿を中心とする飯野八幡宮境内の中にあって、若宮社と対照的の位置にある



本殿(重要文化財)
現在の本殿は元和元年(1615年)に着工し、翌2年に上棟したことが墨書銘から明らかになっている
延宝3年(1675年)には増改築が行われた



桁行梁間共3間の入母屋造平入杮葺
屋根は当初流造であったが、延宝2年(1674年)と元禄16年(1703年)の修理で入母屋造となる



神楽殿(重要文化財)
元和9年(1623年)の建立
本殿と拝殿・幣殿を取り囲む瑞垣の南面東半を占め、唐門の東にある



64 堂山王子神社(福島県田村市船引町門沢東ノ前)訪問日 令和5年10月15日
明治初期に全国で起こった神仏分離による廃仏毀釈運動から逃れるために「龍頭山 堂山寺」から「堂山王子神社」と改称した

仁王像
これまで多くの像を観てきたが、これほど青いのは初めてだ
宝暦11年(1761年)の棟札があるということから長い歴史を持つ



本殿(重要文化財)
本殿は別当寺院だった「堂山寺の観音堂」だった建物
室町時代中期の御堂建築の遺構として大変貴重な事から国指定重要文化財に指定されている



木々に囲まれている本殿の姿が美しい



65 中野不動尊<中野山 大正寺>(福島県福島市飯坂町中野字堰坂28)訪問日 令和5年10月16日
納札堂
「毘沙門天」が祀られている
アニメに出てくるようなユーモラスな像だ



大日堂
昭和54年(1976年)に開山800年を記念して建てられた



中央に「大日如来」を祀る
脇立は不動明王と愛染明王



不動滝
大日堂からは目線と同じ高さでみることができる



滝の横には不動明王像が置かれている



寂光門



日本における「六三除け」の祈祷発祥の地と伝えられている
「六三除け(ろくさんよけ)」とは、年齢による身体の部分的な厄除け
原因不明の痛みや治療が思うように進まない時等は、六三に当たっている場合がある
厄を祓い清め、身体健全をお祈りするという祈祷のようだ



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