雑記帳

豊田市在住 あきたんの日記風ブログ 様々なジャンルのブログです。

詩;『心の傷は深くとも』

2024-03-13 16:54:23 | 
「心の傷は深くとも」

心の傷は
深くとも

進みゆくのは
なぜだろう。
一歩一歩と踏みしめて
それでも
進むのはなぜだろう。
心の傷は
深くて
暗くて
よどんでる。
それでも
足を前に
出すのは
なぜだろう。

誰かが
私を待っているのか、
それとも
誰かが
私を呼んでいるのか、
薄暗くて
生ぬるくて
冷たい石畳のような
堅くて
とげとげして
足に何かが
突き刺さるような
そんな気さえする
こんな道を
それでも
進もうというのだろうか。

心の傷が
深くて
えぐられてるから
息も絶え絶え、
足を前に
足を前に
右と左で
交互に前に出す。

ああ、
こんな傷は
たいしたことではない、
誰かが
私を呼んでいる、
その声に
むかって
北風に向かうように
進んでゆく。

ああ
つらいとかじゃない
苦しいとかじゃない
ただただ
声のする方へ
心の傷を
抱えたままで
進んでゆく。

心の傷は深くとも、
ただ
進むがゆえに
苦難は続き、
終わりは
すぐ一歩先にある。
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詩;『私』

2024-03-11 17:41:04 | 
「私」

今日の私は
どんな私。

いつもなら
もう
疲れてしまって
昼寝でもしてるかな。
でも
なんだか今日は
元気があって
まだ起きてるね。

外は
さっきまで
明るかったんだけど
雲が出てきたのか
ちょっと
薄暗くなってきた。

まるで
私の気持ちみたいに
なってきた。
だんだん
だんだん
暗くなってきたね。
天気は下り坂、
私の気分も
下り坂。

今日の私は
どんな私かな。

始め元気で
中パッパ、
しばらく元気で
今はしょんぼり。

さあて
これからの私は
どんな私。
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詩;『小さな手』

2024-03-07 08:33:37 | 
「小さな手」

あの小さな手を
思い出す。
何のてらいもなく
ぎゅっと
つかんでくる
小さな手。

触ったものは
逃さないぞ
なんて
思っても見ないけど
そんな手で
きゅっと握る。

小さな手は
プニプニしてて
柔らかい。
フワフワで
ぎゅっと握り返したら
ポチっと
壊れてしまいそう。

小さな手。

小さな手が
いずれ
大きな夢をつかんで
そして
また、
小さな手を
握り返す。
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詩;『やる気なし』

2024-03-03 18:14:19 | 
「やる気なし」

なんだかフワフワ
してしまって、
明日のことなんか
考えられないな。
今も
どうにもならない状態だし、
明日のことなんて
考えられない。
どうなったんだろうね。

思考が
破裂したんだろうか。
それとも
何かしたいんだけど
やり方が
わかんないんだろうか。

どうも気持ちが
ついてこないな。
何かしなきゃいけないとは
思うんだけどね。

こういう時な
寝てしまった方が
いいかもしれないな。
でも
眠ってる時間も
何かもったいなくて
寝る気にもならないんだ。

好きなコーヒー飲んでも
おなかが
ぽちゃぽちゃするみたいで
もう
飲みたくないんだよ。
好きな音楽は
私の後ろで
鳴ってるんだけど、
それも
どうやら、上の空。

こういう時は
どうするんだろうね。
明日になるまで
じっとしてるのかな。

きっと
明日になれば
陽が昇って
また
大きなあくびをすれば
一日が
新しい一日が始まって
否が応でも
動き出すんだろうな。

ま、
今日はしょうがないよ。
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詩;『一人で』

2024-03-01 18:01:43 | 
「一人で」

そっとしておいてほしいな。
誰にも
会いたくないときだって
あるんだよ。
いくら
きみが素敵だからって
いつもいつもそばにいたら
なんにもできやしない。
見つめてばかりじゃ
ご飯は食べられないよ。

もう
こっちに来ないでほしいな
たまには
ひとりで
レコードでも聞きたいんだ。
コーヒーがあればいいよね。

いつもいつも
そんな顔はしてられないんだ。
たまには
怒ってみたくて
怒鳴ったりするもんだよ。
大きな声を出すと
気持ちがいいんだってさ。
ほら
だからみんな
カラオケにいくんだろ。

さあ
別に何でもないんだ。
ただ
ひとりになりたいだけだよ。
そっとしておいてくれれば
そのうちに
元気になるさ。
たまには
ボーっとして
うだうだしてたいんだよ。

だからさ
そっとしておいてほしいな。
誰にも
会いたくないときだって
あるんだよ。
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詩;『雨が降る日』

2024-02-29 17:51:51 | 
「雨が降る日」

雨が降る日は、
なんだか
落ち着くね。

何か慌ててやることも
ないし、
傘をさしていくほど
急ぐことなんてないから。

雨の日はいいよね。
鳥もそんなに
飛ばないし、
動物たちも
鳴りを潜め、
虫たちも
葉っぱの陰に控えてる。

遠くの光が
キラキラ輝いて
見えるのも
雨が
サラサラ降ってるからだよ。

いいんだよ、
そんなに慌てなくても。
そんなに慌てると
滑って転ぶよ、
気をつけな。
だから
慌てなくったって
いいんだよ。

雨の降る日は
傘さして
くるくる回して、
おめでとうございまあす、
今日は余計に回してます、
なんて言ってみるさ。

いいよね、
雨の日って。
落ち着いてて、
何かするにも
おっとりしてるみたい。

雨が降る日は、
なんだか
落ち着くね。

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詩;『私は見た』

2024-02-28 17:22:37 | 
「私は見た」

いつ見たのかは
知らないが
確かに
私は見た。

はるかに飛んでくる
発光体が
夜空に
確かに来た。
まばゆい光は
しかし、
あっという間に通り過ぎ
あたかも
車のヘッドライトが
過ぎていったようだ。
でも
そこに道路はなく
そんな光も見当たらない。

階段を上がって
作りかけのビルに
足を踏み入れる。
隣には
墓地があって
まるで
私をいざなうようだ。
ビルを回ってきいていたが
ふと
メガネの縁に
ユラユラ揺らめく
白い影がある。
ゾワッとして
ふりむいてみたが
そこにはもう
なにも浮かんでいなかった。

家の中を
うろつくやつがいる。
バサバサする奴や
コトコトと嗅ぎまわるやつとか。
うるさくて
眠れやしない。
ザワザワ、カタカタ
トコトコと
賑わしいことよ。
ここは俺たちの棲家だ、
出ていけ、
と言ってはみたが
どうやら
言葉が通じないらしい。

ああ
うまくすれば
みんな見えるはずなんだが
どうもうまくいかないようだ。
ひょんなことで
鉢合わせするかも、
そんな時は
どうしよう。

いつ見たのかは
忘れたが
確かに
私は見た。
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詩;『誰も何も言ってくれない』

2024-02-27 16:25:37 | 
「誰も何も言ってくれない」

別にだれに何言われようと
頑張ろうね。
いろいろやってきたけど
誰も
何も言ってくれないよ。
そんなのは
当たり前だよ。
みんな自分のことで
精一杯なんだよ。
他人に話しかけたり
励ましたりなんて
してられないよ。
アリさん見てごらんよ
せっせと一人で
何か運んでるよ。
触覚で情報伝達なんて
してないよ。
だって、聞こえないもん。
みんな自分のことで
精一杯さ。
あの花だって
自分だけで咲き誇ってるよ。
みんな自分のことで
手一杯なのさ。
だから
やってもやっても
誰も何も言わないのさ。
ま、
頑張ろうよ。
誰が見てなくったってさ、
自分は見てるんだから。
別に誰に何言われようと
言われなくっても
大丈夫さ。
自分のやることを
しっかりやるだけさ。
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詩;『川を渡ってゆこう』

2024-02-23 18:37:53 | 
「川を渡ってゆこう」

さあ
行こう。
勇気を出して、
私とともに
この川を渡ろう。

大きなうねりや
大きな岩や
川の早瀬が
立ちふさがろうと
一緒に渡ろう。

恐くなんかないさ、
恐くたって
いいんだ。
ただ
この川を
私と一緒に
渡ってさえくれれば。

さあ
行こう。
勇気を出して、
私とともに
この川を渡ろう。

泣いたりわめいたり、
怒ったり
笑ったりして
それでいいんだよ。
一緒にこの川を
渡ってさえくれれば。

この川は大きいけれど
きっと
あなたとなら
渡っていける。
小さなボートだけれど
きっと
あなたとなら
渡っていける。

さあ
行こう。
勇気を出して、
私とともに
この川を渡ろう。
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詩;『見失ったモノ』

2024-02-23 07:18:36 | 
「見失ったモノ」

何かを
見失ったら
どこを
さがせばいいだろう。

右に行ったり
左に行ったり、
右往左往して
結局
どこにも
行けないんだよ。

目が
みえないんだって
そんなこと
言われても
そこは
もともと
真っ暗やみの
なにも
ないところ。
目が開いてても
何にも
役立たず。

見失ったモノは
きっと
近くにあるだろうから
そのあたりを
手でさぐって
みたら
どうかな。

手にあたったものを
闇雲に
引っ張って
そしたら
きっと
それが
あなたの
見失ったモノ。

何かを
見失ったら
こころの中を
探してごらん。
手探り 足探り
何でも
いいよ、
やってごらんよ、
きっと
見つかるよ。

ああ
すぐそこに
あるものが
あなたの見失ったモノ。
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詩;『お迎えに』

2024-02-20 22:34:35 | 
「お迎えに」

待っているのは
私だけだろうか
あの人も
この人も
思い思いの
かたちで
何かを待っている。

誰かが
呼んでいる、
心待ちに
しているのか
浮き足だって
今にも
走り出しそうだよ。

いいよね
呼ばれる人は。
私なんか
誰も
呼びゃしない。
汚いものでも
見るようにしか
みない。

あれ

そうそう
そんなわけない。

すずめだって、
お隣と
話して忙しそう。
ムクドリだって
負けてない。

ひとりぼっちの
おいてけぼりは、
やっぱり
私だけ。

ああ
そうだよ、
あのこだよ。
そら
あそこで
一人でいるだろ。
あのこが
そうなんだ。
迎えにきたよ。
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詩;『きれた』

2024-02-19 18:02:52 | 
「きれた」

何かがプチンとキレた。
途端に回りが
静かになる。

遠くでサイレンが。
あれは
堤防が切れた音か。
ウーウー ウーウー
唸ってる。
何かが切れたのかな。

プツリと
糸が切れて
犍陀多は
下に落ちていったけれど
私の糸は
切れてしまったら
また
針に糸を通して
縫い始めるよ。

雨音が
フツリと
切れて、
音がしなくなった。
雨が上がったのかな、
と思ったら
耳が急に
聞こえなくなってた。
まるで
闇の中にいるようだ。

音や糸やサイレンや
雨粒が
切れてしまって
とても静かになったよ。

ああ
切れてもいいんだよな。
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詩;『笑ってるんかな』

2024-02-17 18:54:08 | 
「笑ってるんかな」

葉っぱが
震えているね
冷たい風が
吹いてるね
それでも葉っぱは
しがみついてる
なんだか
ふるえてるけど
もしかしたら
笑ってるのかな
フルフルと
笑ってるのかな
ボクみたいに
風が嫌だなんて
言ってられないからね
葉っぱは
どこへも
行けないもんね
何か面白いことが
あるのかもしれない
フルフル
フルフルと
笑っているよ
風が嫌だなんて
言ってるボクを
笑ってるのかな


また風が
流れてきたよ
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詩;『露のしずく』

2024-02-16 17:22:01 | 
「露のしずく」

ガラスの片隅に
うっすら残る

露のしずくが
うっすらと

そこからは
外は見づらい
なんだかもやもやしていて
はっきりしない
風景が
飛んでいくようだが
よく見えない

一体いつになったら
露のしずくが
晴れるだろ

外はもう暗くて
見えないのに
余計に
みにくくしてる
世の中が
よく見えないじゃないか

露のしずくが
垂れてきて
みんな
いっぺんに垂れてきたら
よく見えるように
なるだろに

一筋一筋と
垂れてくる
一体いつになったら
露のしずくは
晴れるだろ

外はもう暗くて
何も見えやしない
それでも
露のしずくが
垂れてしまうのを
じっと待つ。
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詩;『明らかなことは明らかに』

2024-02-15 17:50:11 | 
「明らかなことは明らかに」

明らかなことは
明らかになり、
深く沈んだものは
浮かんでこない。
隠れる者は
出てこないし、
ひそやかなものは
いつまでもひそやか。

遠い闇を見つめても
何も出てこないときは
何も出てこない。
いくら頑張っても
出てこない。

そんな時には
それを
そのまま
心にとどめ
何もしない。
見つめもしないし
捜さない。

とどのつまり
なにもない時は何もなく、
暗い闇は
何も見えない。
捜そうにも
歩こうにも
先が見えないのだから
何もないのと同じこと。

どうにも動かないときは
いくら力出しても
動かない。
押してもだめなら
引いてみたが
それもダメ。

いつかそろそろ
歩き出して
大きな穴に
落ち込んでも
何も見えないのだから
仕方ない。
明るい未来は
明るいわけじゃない。

明らかなことは
明らかになり、
深く沈んだものは
浮かんでこない。
隠れる者は
出てこないし、
ひそやかなものは
いつまでもひそやか。
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