偏差値という「学校的価値」が学校の外側の社会全体に蔓延している社会を「学校化社会」と言う。著者は、この社会では誰もが不幸になると言っています。
但し、その不幸の度合いに違いがあるだろう。 . . . 本文を読む
ほとんどが戦時中という異常な時代であった昭和20年までの期間が本書の対象。読みやすいが不満もある。例えば、日本人の視点ばかりで、中国や朝鮮の人々の視点がない。また、天皇、政府や軍部の動きばかりで、一般の人々への言及が少ない。
半藤さんは、この時代から学べることの1つに、「国民的熱狂をつくっていけない」(503頁)ことをあげています。しかし、最近では小泉政権下の日本社会がその危険な国民的熱狂の中にあ . . . 本文を読む
1986年から始まった大阪府で開催された「性の研究会」という連続講演の9回分が本書である。
「男たちは、愛という名のほとんど途方もない虚偽をひた隠しにし、その性が強姦に見えないようにするために全知をあげて、巧妙な言説を作りだし」広く流布してきたことを、白日の下にさらすことが「フェミニスト理論家の使命」だと主張されている(22頁)。また、「毒は吐ききらねばならない」とも(24頁)。
この主張が正しい . . . 本文を読む