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コナカの現役店長2人が労働審判申し立て!

2008年04月14日 15時17分57秒 | 紳士服のコナカ

写真=裁判に立ち上がった現役店長の2人

コナカ「名ばかり管理職」現役店長2人が労働審判申し立て
経営陣はすべての店長に過去の残業代を支払ってください!

私たち全国一般東京東部労組コナカ支部の組合員で、株式会社コナカで働いている現役店長2人が未払い残業代を求めて横浜地裁に4月11日、労働審判を申し立てました。

今回の裁判を通して、コナカの「名ばかり管理職」問題について経営陣の違法・不当な主張を明らかにするとともに、すべての店長に過去の未払い残業代を支払わせることをめざします。コナカ支部と2人への応援をよろしくお願いします。

審判を申し立てたのは、バルボ(コナカの別ブランド)西多賀店の佐藤光成店長とコナカ仙台泉中央店の高橋勇店長です。未払い残業代の請求額は、合計1284万3901円です。内訳はそれぞれ2年分で、佐藤店長が612万5219円、高橋店長が671万8682円です。

2人の労働実態は、ほとんどの月で残業時間が90~100時間を超え、国が定める過労死ラインをゆうに上回る長時間労働を強いられていました。しかし、残業代は1円も支払われていません。

コナカの店長は、出退勤の自由も職務権限もふさわしい待遇(賃金)もないのに、会社側から経営者と一体の立場である「管理監督者」(労働基準法41条の2)扱いされています。まさに「名ばかり管理職」「偽装管理監督者」というのが実情です。

コナカの「名ばかり管理職」問題をめぐっては、すでにコナカ支部組合員の元店長(高橋亮さん)が昨年10月に同様の労働審判を横浜地裁に起こして、今年1月に会社側が残業代の解決金として600万円を支払うことで合意しています。

しかし、ほかの店長にはいまだに過去の残業代をまったく支払わっていないため、今回の現役店長2人による申し立てに踏み切りました。代理人は前回と同じ棗一郎弁護士(旬報法律事務所)と小川英郎弁護士(ウェール法律事務所)です。

同業他社である「洋服の青山」(青山商事)では今月8日、全店長に過去の未払い残業代12億円を払う、と発表したばかりです。しかし、コナカ経営陣は私たちとの団体交渉で「青山は青山、うちはうち」と述べ、「名ばかり管理職」扱いの方針を転換する姿勢を一向に見せていません。

全国のコナカで働くみなさん!「名ばかり管理職」問題を解決し、コナカを働く人の声が尊重される会社に変えていきましょう。

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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2008-04-14 18:13:21
全店長に残業代を支払わせるのが、本当の目的です!せめて、青山と同じ額でもいいから取り戻しましょう、何もしなければ一円も戻ってこないんですから!
NHKニュースで報道 (本部スタッフ)
2008-04-15 05:58:46
昨日(14日)夜のNHKニュースで取り上げられました。以下はNHKのホームページ(http://www3.nhk.or.jp/news/k10013564061000.html)から。

<店長2人 労働審判を申し立て>

紳士服販売大手の「コナカ」の現役の店長2人が「名ばかり管理職として長時間労働を強いられた」として、会社に対し過去2年分の残業代、あわせて1200万円余りの支払いを求める労働審判を横浜地方裁判所に申し立てました。

横浜市戸塚区に本社がある紳士服販売大手の「コナカ」は、「権限がない管理職が多すぎる」として労働基準監督署から改善を指導され、去年10月、全国の300人余りの店長全員を管理職から外しましたが、それより前については「店長を管理職としていたことは問題なかった」としています。これに対して、いずれも仙台市内の店で店長を務める高橋勇さん(43)と佐藤光成さん(35)の2人が「店長には以前から管理職としての実態はなく、名ばかりの管理職だった」として、会社に未払いの残業代の支払いを求める労働審判を横浜地方裁判所に申し立てました。この中で、店長2人は「ほとんど毎月のように100時間を超える残業を強いられていた」と主張し、会社に対して、管理職制度を見直す前の過去2年間分の残業代あわせて1284万円余りを支払うよう求めています。「コナカ」の店長をめぐっては、同じように労働審判を起こした元店長に対して、ことし1月、会社が解決金として600万円を支払いましたが、現役の店長が労働審判を申し立てるのは初めてです。これについて「コナカ」は「申し立ての事実を確認していないのでコメントはできない」と話しています。
時事通信が記事配信 (本部スタッフ)
2008-04-15 06:14:51
時事通信も昨夜、記事を配信しました。以下は時事通信のホームページ(http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date2&k=2008041400872)から。

店長2人、残業代求め申し立て=コナカの「名ばかり管理職」-横浜地裁

 出退勤の自由や職務権限もない「名ばかり管理職」なのに残業代が支払われないとして、紳士服販売大手コナカ(横浜市)の店長2人が14日までに、2年分の残業代約1280万円などの支払いを同社に求め、横浜地裁で労働審判を申し立てた。
 全国一般東京東部労働組合によると、申し立てたのは仙台泉中央店の高橋勇店長(43)=宮城県多賀城市=、別ブランドの「バルボ」西多賀店の佐藤光成店長(35)=仙台市=。月90-100時間の残業を強いられたが、残業代は一切支払われなかった。
Unknown (Unknown)
2008-04-15 10:40:09
残業代必ず取り戻しましょう。店長皆さんに。もっと安心して働けるコナカにしなければならない。

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