1987年3月青森駅に立っていた。まだ雪深く残るホームに立っていた。彼は一年間の浪人生活を終え、京都に向かおうとしていた。普通なら新しく始まる大学生活に希望を抱いてワクワクしている時期である。しかし、彼の心は重く沈んでいた。
一年間の浪人生活、彼は10校ほどの大学を受験したが9校不合格。たった1校に合格した。しかし、その大学は偏差値40以下の底辺大学・・・。
それでも彼はその大学で大学生活を楽しもうとしていた。
彼はアパートを探すため京都の街へ
夜行列車で向かった。
彼の座席の向かいに大学生らしい男性がいた。しかし、偶然の出会いが彼の人生のターニングポイントになった。
その大学生は、春休みを利用して旅行をしている最中だった。その人の通っている大学は、京都の名門私立大学であった。
彼は話しかけられ、自分がこれから京都で大学生活を始めることを伝えた。当然ながら、どこの大学に進むという話になる。
彼が大学名を告げると、その人の表情が曇った・・・。
「わざわざ北海道から行くような大学じゃない」
「俺も二浪した・・・。もう一年がんばってみたら・・・・」
その人の何気ない一言が彼の心に突き刺さった。
一年間の浪人生活、彼は10校ほどの大学を受験したが9校不合格。たった1校に合格した。しかし、その大学は偏差値40以下の底辺大学・・・。
それでも彼はその大学で大学生活を楽しもうとしていた。
彼はアパートを探すため京都の街へ
夜行列車で向かった。
彼の座席の向かいに大学生らしい男性がいた。しかし、偶然の出会いが彼の人生のターニングポイントになった。
その大学生は、春休みを利用して旅行をしている最中だった。その人の通っている大学は、京都の名門私立大学であった。
彼は話しかけられ、自分がこれから京都で大学生活を始めることを伝えた。当然ながら、どこの大学に進むという話になる。
彼が大学名を告げると、その人の表情が曇った・・・。
「わざわざ北海道から行くような大学じゃない」
「俺も二浪した・・・。もう一年がんばってみたら・・・・」
その人の何気ない一言が彼の心に突き刺さった。