虚構の世界~昭和42年生まれの男の思い~

昭和42年生まれの男から見た人生の様々な交差点を綴っていきます

黄昏のモノローグ~緊張感~

2017-12-08 16:27:42 | 小説
*このお話はフィクションです。

 今日は一日明日の講演会の準備をしていた。

 以前、講演会の時にデータのUSBを忘れて、もう一度家に戻って、大パニックになったことがあった。当然、講演もいい出来ではなかった。


 それから、持ち物リストを一週間くらい前から作成して準備するようになった。また、前の日からの行動スケジュールも作成して遅刻などしないようにしている。

 今のポストになって何が大きく変わったかと言うと「手帳」だ。今の自分の手帳には、色分けされた業務の優先順位、タイムスケジュール等が細かく記されている。

 3年前までの手帳は、行事等が記されているだけだ。



 膨大な業務量を遂行していくためには、入念な準備が必要だということを部長になってから改めて気づかされた。


 さて、いよいよ明日講演会だ。100人程度の参加者ということだ。


 誠実さを心がけた講演にしたい。


 そして、こういったプレッシャーのかかる役割を与えてもらえることにも感謝して・・・。

 緊張しなくなったら自分の成長は止まるに違いない。


 今日も一日が終わる。


 激動の一週間だったが、また明日大きな試練がある。


 昭和42年生まれの男は、様々な不安やプレッシャーと友達になりながら毎日生きている。

黄昏のモノローグ~傷~

2017-12-08 07:19:06 | 小説
*このお話はフィクションです。

 釧路の街の朝の寒さを感じながら会社に一番に到着する。

そして誰もいないオフィスでこうやって、自分と向き合う。

明日は講演会の講師を頼まれている。時間は1時間半。自分にとってはかなりの長さだ。

準備はしてきたが、今日も入念に準備をしよう。

明日話すことは、新入社員や若い起業家たちに向けた講演会だ。


 話のコンセプトは、「傷ついた経験こそ、自分を磨いてくれる」ということ。仕事をするということは、細かい傷がたくさんできる。

 好きなことをして楽なことをしてお金をもらえることはない。


 講演会の機会はこれで10回目ぐらいだろうか。最初の頃は自分中心に自分が話したいことが内容の中心だった。

 自分に自信がない人ほど自分を大きく見せようとする。


 今も自分に自信がないが、相手の立場に立った講演会にしたい。やんわりと落ち着いて話をする。

過去の自分の講演会は、早口で一気にまくしたてるものだった。


 今週もいろいろあった。どんな立場になっても、人間は傷つき生きていくものだ。



 さあ今日も一日が始まる。