波乱の海をぶじ目的地へ

現世は激しく変動しています。何があるか判りませんが、どうあろうと、そんな日々を貧しい言葉でなりと綴っていけたらと思います

鳥渡るネットの乙女住む街へ

2014-11-25 19:40:38 | 俳句

   ☆


◇鯊釣りて喜ぶ子あり写真展


◇ありがたみ思ひ出させて鰯漁

 不漁のあとの賑はふ漁村


◇秋刀魚焼く煙にこもる味覚かな

◇秋刀魚焼く傍ら猫の目は細く

◇どこか似て鮭待つ男の顔険し


◇釣糸を水に垂らして待つ男

 険しき貌の鮭を滲ませ


◇遠足の子にまだ早し花野径

◇花野径かうべに白き花添へて

◇ざはめきは路地抜けてくる運動会

◇鳥渡るネットの乙女住む街へ

◇界隈に来てゐるらしきヒヨ・ヒタキ

◇小鳥来る時あやまたずこの街に

◇声よりも色鳥うつる木々の枝

◇帰燕して青々と澄む町の空

◇群れなして燕帰れば町寂びし

◇稲雀声のかたちをなして飛ぶ

◇鶺鴒の鳴く水音より高く

◇啄木鳥の活動人を目覚めさす

◇けらつつき怒り顔して木に当る

◇けらつつき温泉町の風物詩

◇吾を知るやけらつつき来て木を穿る

◇キーキーと鵙来鳴く空深く澄み


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