波乱の海をぶじ目的地へ

現世は激しく変動しています。何があるか判りませんが、どうあろうと、そんな日々を貧しい言葉でなりと綴っていけたらと思います

秋色

2014-11-30 00:00:31 | 俳句






人の世を
盗みて枯れる
薄かな

穂薄の
静けくあれば
猫端座

風吹けば
ゑのころぐさも
みな枯れる

立つ草の
なかに幾本
猫じゃらし


ひつそりと
陣を取るかに
茸生ゆ

何といふ
宇宙であるか
西瓜畑

土中から
紫盗む
サツマイモ

愛犬と
掘るのが楽し
山の芋

青春は
玉蜀黍の
白きヒゲ

石榴の実
いつ裂けるかと
見入る猫

人に懐く
コホロギのゐて
猫嫌ふ

足遅くして
焼き唐黍を
嗅いでゆく

犬連れて
玉蜀黍の
香に迷ふ

しなひても
零れぬ萩の
美しき

雪よ降れ
安心立命に
閉ぢ込めよ


  ☆



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