宝塚記念が終わり秋まで競馬熱が下がるという方も多いと思いますが、今週こそが勝負重賞。しかも2鞍共になんです。
何故か?
ピンとくる方は競馬センスの高い方なのかもしれません。
春のG1戦線が終わり一息つくタイミングで行われるのが、古くは残念ダービーとも言われる3歳重賞のラジオNIKKEI賞とサマースプリントシリーズの看板重賞CBC賞。
ポイントはレースそのものではなく、両重賞が【ハンデ戦】である点です。
このハンデ戦。実はとてつもなく主催者側の意図が反映されているんですが、案外通常レースと同じ感覚で馬券購入する人が多い気がします。
そもそも競馬というのは、ある程度の力関係はオープンにされてます。それは戦績であり持ちタイムであったり。最も単純な力量比較はコンピ指数なんか調べなくても、オッズという形で露になってもいます。でも、馬が走る中での不確定要素は様々であり、展開や位置取りで結果はある程度ブレるので、思っている以上に上位人気同士の決着は少なかったりする訳ですが、ハンデ戦に至ってはそこにさらにハンデという形で人の手が加えられます。ただでさえ不確定要素の高いレースにハンデが加わればどうなるか?この答えがすぐに出ない人はたぶん競馬に向いていないです。
一応の建前上はハンデ戦は全馬が1列同時ゴールになるように設定されているとなってますが、ここに通常でも波乱を多数巻き起こす競走馬の不確定要素が加われば、結果は荒れて当たり前なんです。というよりも、ハンデ戦は胴元が意図的に高配当が出やすいレースを提供する為のレースと捉えるべき。
今年上半期のハンデ戦重賞は13鞍。内1レースはダートのマーチステークスで、ダート戦はハンデ戦でもあまり荒れない(これは機会があれば別記事で)傾向で勝ち馬はスワーヴアラミス57kg、2着はトップハンデ57.5kgのクリンチャー。重いハンデで馬券内に来るダート重賞馬はその後も馬券になるので参考までに。よってダート戦を覗く芝の12鞍を見てみます。
①1/12
②3/12
③9/12
この数値は何か分かりますか?少し考えて近い答えが出る方は馬券の上手い方でしょうね。
答え
①一番人気馬が勝った数
その素晴らしい馬は目黒記念のキングオブコージ。自分の感覚からしたら、ハンデ重賞で一番人気から買うなんて愚の骨頂ではあるんですが、キングオブコージに関しては登り馬で且つハンデも54kgと恵まれていたので、3番人気あたりなら頭からという感じでした。まぁ、この馬が一番人気になるのは馬券購入者の能力向上とも考えられますけど、いずれにしても勝ったのは1頭のみです。
ちなみにもっと衝撃の事実?を明かしてしまえば、全12鞍中で3着以内の馬券圏内に来た一番人気馬は2/12。これは中山牝馬ステークスのエスポワールが一番人気で3着。つまり上半期のハンデ重賞で馬券内に来た一番人気馬はキングオブコージとエスポワールの2頭しかいないんです(笑)
その分、2、3番人気馬が絡むことが非常に多いというのも参考までに。
②トップハンデ馬が勝った数
①と②が逆になりそうなイメージではありますが、トップハンデで勝った馬は3頭います。
中山金杯のトリオンフ58kg。愛知杯のデンコウアンジュ56kg。小倉大賞典のカデナ57kg。
引退となったトリオンフは別として、特徴としてはトップハンデといってもハンデがそれほど重くなく且つハンデ差が少ない。さらにハンデが重く設定されているのに人気にならないのも特徴。これは逆にこの馬は皆さんがつけてるオッズより実力ある馬ですよと教えてくれてるものとも捉えられます。
ちなみにトップハンデで馬券内に来た馬は6/12。
他3頭は京都金杯のダイアトニック57kg2着、目黒記念のステイフーリッシュ57.5kg3着、マーメイドステークスのセンテリュオ55kg2着です。ダイアトニックの活躍を持ち出すまでもなく、トップハンデで重賞馬券内に来る馬はその後の別定重賞であれば高確率で馬券内に好走する実力の持ち主でしょう。ハンデが軽いのが気にはなりますけど、この後の牝馬重賞にセンテリュオが出てきたら買いということです。
③二桁人気馬が馬券内に来た数
3着まで広げれば12レース中9レースで二桁人気の馬が馬券に絡んでます。頭数の少ないレースもある訳ですから、この数字がいかに驚異的なものか分かると思います。
つまり皆さんが嫌う(笑)二桁人気馬を買い目に入れなければハンデ重賞はなかなか的中すら出来ない訳です。まぁ、それがダイヤモンドステークスのミライヘノツバサクラスになるとなかなか難しいとは思いますけど新潟大賞典あたりのメンバーなら充分狙いは立つと思います。
長々と期して疲れましたが、要するにハンデ重賞は結果は二の次で穴馬から買ってなんぼのレースです。例えば、目黒記念でキングオブコージから買って自慢ばかりしてくる奴がいたらバカだなぁと思ってしまいますが、アイスバブルやステイフーリッシュから手広く行って的中しているなら、この人は馬券上手いなぁになるので、馬券のアプローチって奥が深いなと感じます。
今週のラジオNIKKEI賞に関しては3歳馬初のハンデ戦ながら、2勝馬同士のほとんどハンデ差がないハンデ戦なので少しハンデ重賞の特徴には合致しないとは思いますが、福島という特性を加味するとある程度は見えてくるかなと。ただ、時期的にフィエールマンみたいなようやく始動した大物がいる可能性もあるので、このレースは堅い傾向にもなりそう。ルリアンかぁ…
一方のCBC賞はかなり奥が深いです。このレースはクリノガウディーに尽きるのですが、G1降着後で圧倒的人気になるなら消しまで考えるべきかと。なにせ58kg、朝日杯以外は左周りに良績集中ですから。でも、本線のアウィルアウェイが55.5kg。タイセイアベニールが56kgと最高にいやらしいハンデをつけてきました。0.5kgってなんだよ(笑)
何故か?
ピンとくる方は競馬センスの高い方なのかもしれません。
春のG1戦線が終わり一息つくタイミングで行われるのが、古くは残念ダービーとも言われる3歳重賞のラジオNIKKEI賞とサマースプリントシリーズの看板重賞CBC賞。
ポイントはレースそのものではなく、両重賞が【ハンデ戦】である点です。
このハンデ戦。実はとてつもなく主催者側の意図が反映されているんですが、案外通常レースと同じ感覚で馬券購入する人が多い気がします。
そもそも競馬というのは、ある程度の力関係はオープンにされてます。それは戦績であり持ちタイムであったり。最も単純な力量比較はコンピ指数なんか調べなくても、オッズという形で露になってもいます。でも、馬が走る中での不確定要素は様々であり、展開や位置取りで結果はある程度ブレるので、思っている以上に上位人気同士の決着は少なかったりする訳ですが、ハンデ戦に至ってはそこにさらにハンデという形で人の手が加えられます。ただでさえ不確定要素の高いレースにハンデが加わればどうなるか?この答えがすぐに出ない人はたぶん競馬に向いていないです。
一応の建前上はハンデ戦は全馬が1列同時ゴールになるように設定されているとなってますが、ここに通常でも波乱を多数巻き起こす競走馬の不確定要素が加われば、結果は荒れて当たり前なんです。というよりも、ハンデ戦は胴元が意図的に高配当が出やすいレースを提供する為のレースと捉えるべき。
今年上半期のハンデ戦重賞は13鞍。内1レースはダートのマーチステークスで、ダート戦はハンデ戦でもあまり荒れない(これは機会があれば別記事で)傾向で勝ち馬はスワーヴアラミス57kg、2着はトップハンデ57.5kgのクリンチャー。重いハンデで馬券内に来るダート重賞馬はその後も馬券になるので参考までに。よってダート戦を覗く芝の12鞍を見てみます。
①1/12
②3/12
③9/12
この数値は何か分かりますか?少し考えて近い答えが出る方は馬券の上手い方でしょうね。
答え
①一番人気馬が勝った数
その素晴らしい馬は目黒記念のキングオブコージ。自分の感覚からしたら、ハンデ重賞で一番人気から買うなんて愚の骨頂ではあるんですが、キングオブコージに関しては登り馬で且つハンデも54kgと恵まれていたので、3番人気あたりなら頭からという感じでした。まぁ、この馬が一番人気になるのは馬券購入者の能力向上とも考えられますけど、いずれにしても勝ったのは1頭のみです。
ちなみにもっと衝撃の事実?を明かしてしまえば、全12鞍中で3着以内の馬券圏内に来た一番人気馬は2/12。これは中山牝馬ステークスのエスポワールが一番人気で3着。つまり上半期のハンデ重賞で馬券内に来た一番人気馬はキングオブコージとエスポワールの2頭しかいないんです(笑)
その分、2、3番人気馬が絡むことが非常に多いというのも参考までに。
②トップハンデ馬が勝った数
①と②が逆になりそうなイメージではありますが、トップハンデで勝った馬は3頭います。
中山金杯のトリオンフ58kg。愛知杯のデンコウアンジュ56kg。小倉大賞典のカデナ57kg。
引退となったトリオンフは別として、特徴としてはトップハンデといってもハンデがそれほど重くなく且つハンデ差が少ない。さらにハンデが重く設定されているのに人気にならないのも特徴。これは逆にこの馬は皆さんがつけてるオッズより実力ある馬ですよと教えてくれてるものとも捉えられます。
ちなみにトップハンデで馬券内に来た馬は6/12。
他3頭は京都金杯のダイアトニック57kg2着、目黒記念のステイフーリッシュ57.5kg3着、マーメイドステークスのセンテリュオ55kg2着です。ダイアトニックの活躍を持ち出すまでもなく、トップハンデで重賞馬券内に来る馬はその後の別定重賞であれば高確率で馬券内に好走する実力の持ち主でしょう。ハンデが軽いのが気にはなりますけど、この後の牝馬重賞にセンテリュオが出てきたら買いということです。
③二桁人気馬が馬券内に来た数
3着まで広げれば12レース中9レースで二桁人気の馬が馬券に絡んでます。頭数の少ないレースもある訳ですから、この数字がいかに驚異的なものか分かると思います。
つまり皆さんが嫌う(笑)二桁人気馬を買い目に入れなければハンデ重賞はなかなか的中すら出来ない訳です。まぁ、それがダイヤモンドステークスのミライヘノツバサクラスになるとなかなか難しいとは思いますけど新潟大賞典あたりのメンバーなら充分狙いは立つと思います。
長々と期して疲れましたが、要するにハンデ重賞は結果は二の次で穴馬から買ってなんぼのレースです。例えば、目黒記念でキングオブコージから買って自慢ばかりしてくる奴がいたらバカだなぁと思ってしまいますが、アイスバブルやステイフーリッシュから手広く行って的中しているなら、この人は馬券上手いなぁになるので、馬券のアプローチって奥が深いなと感じます。
今週のラジオNIKKEI賞に関しては3歳馬初のハンデ戦ながら、2勝馬同士のほとんどハンデ差がないハンデ戦なので少しハンデ重賞の特徴には合致しないとは思いますが、福島という特性を加味するとある程度は見えてくるかなと。ただ、時期的にフィエールマンみたいなようやく始動した大物がいる可能性もあるので、このレースは堅い傾向にもなりそう。ルリアンかぁ…
一方のCBC賞はかなり奥が深いです。このレースはクリノガウディーに尽きるのですが、G1降着後で圧倒的人気になるなら消しまで考えるべきかと。なにせ58kg、朝日杯以外は左周りに良績集中ですから。でも、本線のアウィルアウェイが55.5kg。タイセイアベニールが56kgと最高にいやらしいハンデをつけてきました。0.5kgってなんだよ(笑)