なかなか簡単に辿り着ける場所ではありませんでした。
熊野の巨大なピラミッドと呼ばれる山を臨みながら、
長閑な田園風景の中を捜せど捜せど見つからず、
そうこうしていると、川を堰き止めて清流のプールにしている場所に出て、そこで村の人に聞いてみる事に。
でも・その方も知らないと言い、
携帯で村の識者の方に連絡をとってもらうと、
ようやくそれらしき場所が出て来ました。
それもそのはず、その場所は地元の方達には「東の宮」と呼ばれていてお稲荷さんがあるみたいで、
親切にもバイクで先導していただく!
何度も往復した道から観える小山の中腹にそれは隠れていましたが、
こんな看板じゃ判りません。(笑)
でもここまで連れてもらって来ていなかったらまた通り過ぎていたかもしれません。
よそ様の家と家の間の風情のある石畳を登って行きます。
鳥居にはしっかりと表記されていました。
石段を昇ると磐座が、
狛犬すらも朽ち果てて、
ここも不思議な場所です。
しかもかなり古そうな、
時空が歪みます。
これがご神体、
確かにこんこんさんに観えない事もなく、
その下にはお稲荷さんの小さな祠が。
人工的に積んだのじゃないのでしょうが、
よくまあこんなにスパッと切った様に積み重ねられている事でしょう。
縄文時代からの磐座信仰はすでに途絶え、
村の方達はお稲荷さんとしてこの場所を護っていました。
普遍意識を備え持っていたといわれている古代の日本人、
この磐座の前で祭祀をし時空間のある現象界とは別の高次な世界と行き来し、現在の物質文明では到底及びもつかない様な超常現象を起こしていたのかもしれません。
今、それらが受け継がれている痕跡は何処にもありません。
丸い苔。
下界が観えて来ました。
日常の長閑な田園風景に戻り、
暫しのタイムトリップでした。
赤青黄緑五紫 まだ未体験の皆様にはコチからどうぞ。↓