よしだルーム

吉田政勝の文学的な日々

オベリベリのほとりで

2020-07-30 19:18:56 | 日記

(写真は岡書西帯店で拙著「オベリベリのほとりで」の特設コーナー)2020年7月29日。

 鈴木銃太郎はわが郷土芽室町の開拓先駆者でいずれ私が描きたいと考えていた。
私のこの本は伊豆で40冊(マルサン書店20冊、サガミヤ書店20冊)販売。昨年は十勝でザ・本屋さんで60冊売れております。さらに芽室では、いわたで20冊、ライオン堂で20冊販売できました。
 販売促進としては、本を読む方は「新聞を読む方」との私の考えから新聞媒体の記事、および折込チラシ(モウレ通信)で告知しております。コロナ禍はまさに時代の変換期。道なき未開地のサバイバルを生きた晩成社の艱難に学ぶ点が多い。渡辺カネは私塾を開きこどもたちに「ロビンソン・クルソー」を読み聞かせた。未開地=無人島と不自由このうえない環境を生き抜くためにその本を教材に使ったと推察できる。140年前と今、学ぶことは多い。








乃南アサ「チーム・オベリベリ」話題の新刊

2020-07-04 09:34:57 | 日記

直木賞作家、乃南アサ氏の「チーム・オベリベリ」7月2日ついに発刊される。
晩成社を支えた渡辺カネ(教育者)の人生。

流浪する旧幕臣たちが新天地に夢を求めた明治初期。渡辺勝、鈴木銃太郎(その父鈴木親長)は新時代への生き方を模索し苦悩する。彼らはキリスト教の洗礼を受け、破産士族の移住に希望を描いた。
新天地「北海道十勝」は開拓使も手付かずの空白地帯。道がない街ができていない。困難な開拓は入地が早すぎたのか?。開拓民を次々と襲う「負の連鎖」に「ここは地獄だ!」と次々に逃亡する小作人たち。
勝の妻渡辺カネ(銃太郎の妹)は不便を常とする未開地に順応してゆく。アイヌや晩成社の子らのために塾を開いて読み書きを教えた。
 教材は「ロビンソン・クルーソー」無人島で生き抜いたサバイバル記だった。カネは無人島と未開地をむすびつけて、師弟にーたくましく生きぬいて!と意図して読み聞かせたのか・・・。