デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー、海外旅行記、吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

閑話休題 ( フェスティバルホール・・・二つの公演 )

2014-07-01 22:31:24 | 閑話休題
 2週つづけて大阪フェスティバルホールへ。昨春新装なってから私には初めてのフェスティバルホール、舞台には勿論、ホワイエにも客席にも何もかもに魅かれました。

    
                     (フェスティバルホールHPより)

 初めて観た「京劇」
 思いがけず或る方から招待状を頂きました。京劇の舞台をナマで観るのは初めて、興味津々で参りました。この時期、果たして客席が埋まるだろうか?と思いましたが、びっしり!埋まり舞台との不思議な一体感がありました。言わば「成熟した国民」と形容すべきかもしれません。いつの時代であれ国家(外交)と国民は別でありましょう。尤も、国家が国民を一つきりの方向に導く懼れがあることは、今の政治状況そのもの!

 全篇見たかった「覇王別姫」、結構!面白かった喜劇「鳳還巣」
 京劇は、歌舞伎と狂言をミックスし中国風にアレンジした仕立てに思われ違和感なく観劇しました。四面楚歌における項羽と虞美人の最期を描いた「覇王別姫」はクライマックスのみ、「鳳還巣」は全篇上演されました。個人的には「覇王別姫」を全編観たいと思いましたが、「鳳還巣」は巧みに会場の笑いを誘う喜劇、面白かったです。日中に何かとあるこの時期、悲劇より喜劇!との企画意図でしょうか? なかなか政治的!かも(笑)

    

 ハンガリーフィル・・・音の洪水のような圧倒的量感
 「コバケン」こと小林研一郎指揮「ハンガリー・フィルハーモニー」演奏会は、グリンカの歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲、千住真理子を迎えチャイコフスキー「バイオリン協奏曲」と交響曲第6番「悲愴」。京劇のボックス席に対してこちらは3階B席、細やかな表情さえわかるボックス席とは段違いの天井桟敷?ながら音響的には最高の席でした。音楽をおいて他に何もない空間、音の洪水のような圧倒的量感に浸りました。

 アンコールはブラームス「ハンガリー舞曲(1番、5番)」
 オーケストラの水準を語る資格も能力もありませんが、率直な感想としては「日本のオーケストラにはない圧倒的力感とエネルギー」。民族性、伝統など様々な要素のちがいはありましょうが、「かなわないなぁ」と言う感じです。アンコールは2曲、当然!ブラームス「ハンガリー舞曲(1番、5番)」でした。ハンガリーに縁の深いコバケンの乗りに乗った指揮も然りながら、彼ら自身!でもあるこの曲の躍動感に酔いしれました。

         


 【過去ログ目次一覧】
 吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
 吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
 吾輩も猫である81~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
 かんわきゅうだい  http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
 閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
 腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
 旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
 ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

8 コメント

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素敵日々 (michi)
2014-07-02 05:37:22
それ以上感性を磨かれてどういたしましょう。。。
京劇にクラシックなんと・・・幅広い
良いモノは国境を越え素晴らしいモノなんですね
京劇は日頃あまり目に耳にする事はありませんが
いいチャンスを掴まれました。

柔軟なデ某さんの頭はそうして出来上がったのでしょうか?

こばけんさんや千住さんのバイオリンは是非聞いてみたかった~と言うよりやはり生での演奏は素晴らしいでしょうね。

私のいる所はあまり聞くチャンスはありませんが
田舎故入場料が安くて都会の方が驚きます。
高いと行く人がいない・・・・・なんとゆう文化の低さでしょうか・・・・
そこにどっぷり浸かっています。

ハンガリーってのどかで詩情的な所なんでしょうね
曲からそんな風景が浮かんできます。
返信する
ほんとほんと (himiko)
2014-07-02 16:33:26
高尚なご趣味ばかり。さらなる知識を増やされ目を肥やし、デ某さんはいずこのかなたへ・・・・と言う感じ。
でもいいなぁ・・・音の洪水かぁ・・・
浸ってみたい
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ハンガリー人っぽい人 (デブと某医)
2014-07-02 18:14:34
michiさん
ホメ殺しチックなコメント、ありがとうございます(笑)

> それ以上感性を磨かれてどういたしましょう。。。
> 京劇にクラシックなんと・・・幅広い
いつも「オレって不感症かぁ?」って思うほど鈍感ですから
多少磨いてもなかなか・・・
なお私は妻に不干渉ですが、妻は私に・・・やめておきます。

> 良いモノは国境を越え素晴らしいモノなんですね
それはほんとうに不変の真理ですね
変に国際性をもとうとするより寧ろ民族性にこだわるべきかと・・・。
「真なる民族性は真なる国際性を有する」と言いますから・・・。

> 柔軟なデ某さんの頭はそうして出来上がったのでしょうか?
実際は「頭のカタイひとや」と言われています
カタイ!が堅いのか、それとも硬いのか、はたまた難いのか、わかりませんが・・・。

> 千住さんのバイオリンは是非聞いてみたかった~
> と言うよりやはり生での演奏は素晴らしいでしょうね。
この日の千住さんの演奏は、良く言えばたいへん優雅でクール
悪く言えばおとなしくて面白くない!といったところでしょうか・・・
ハンガリーフィルのパッションの前に控え目すぎました。

> 田舎故入場料が安くて都会の方が驚きます。
> 高いと行く人がいない・・・なんとゆう文化の低さでしょうか・・・
国内でも50人くらいの編成でお茶を濁しているオケがあるのに
ハンガリーフィルは70人を超える大編成で来日しています
これはやっぱり最低料金が高くならざるを得ないと思います。
都会=人口密集地には(人口比例で)それでも来る人がそこそこいます。
相対的に地方=人口過疎地にはそれだけの人(絶対数)がいないというだけかと・・・
地方の文化レベルの低さではないと思いま~す。

> ハンガリーってのどかで詩情的な所なんでしょうね
> 曲からそんな風景が浮かんできます。
妻はハンガリーに行きましたけど、私は行っていません
ですから実感として語れるものはありませんが、
ハンガリー舞曲からはかなり熱いものを感じます。
なお日本人に近い民族と言われ、「水」を「ミーズ」と発音するなど言語的にも近いと・・・。
私、michiさんはハンガリーって国を結構!身近に感じるんじゃないかって・・・思います
なんかハンガリー人っぽい感じがします。
あのぅ・・・「ハングリーぽい」の書き間違いではありません。
♪ハンガリー舞曲第5番
http://www.youtube.com/watch?v=ddNi8MiEdZg
http://www.youtube.com/watch?v=sVbzDTGqeeA
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増えるのは・・・ (デブと某医)
2014-07-02 18:35:04
himikoさん
簡潔な小メントありがとうございます(笑)

> 高尚なご趣味ばかり。
こ、高尚!なんて言われれば哄笑されるかも・・

> さらなる知識を増やされ目を肥やし、デ某さんはいずこのかなたへ・・・・
増えるのは中性脂肪、そして体重も肥えるばかりでございます
実は今日は上村松篁展(京都国立博物館)に参りました。
帰り、あんみつ屋さんでまた甘~いものた~っぷり、結局!増えたのは中性脂肪と体重・・・。

> でもいいなぁ・・・音の洪水かぁ・・・浸ってみたい
おひたりくださ~い!
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京劇 (リーのママ)
2014-07-02 22:43:04
むかしむかし、青年の船で中国に行った時、京劇を観るはずだったのですが、ちょっと違うパフォーマンスを観ました。
男性が一人で肉体で表現する舞踏でした。凄かったような…
しかし、その頃の私には芸術はよく理解できなかったのでした。
デ某さんが観たらすばらしさが分かったでしょうね。
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愛と哀しみのボレロ (デブと某医)
2014-07-03 11:18:01
リーのママさん
おはようございます
コメント、ありがとうございました。

> むかしむかし、青年の船で中国に行った時・・・ちょっと違うパフォーマンスを観ました。
> 男性が一人で肉体で表現する舞踏でした。
人が自身の肉体でなにごとかを表現する・・・原始的?で素晴らしい!と思います
30年くらい前になりますか、「愛と哀しみのボレロ」というフランス映画を観ました。
ヌレエフ、カラヤン、エディット・ピアフ、グレン・ミラーをモデルに
大戦から現在(映画が制作された1980年頃)に至る4組の家族の軌跡が描かれました。
その冒頭とラストはパリのトロカデロ広場におけるジョルジュ・ドンの官能的なダンス、
勿論!音楽はラヴェル「ボレロ」です。
↓映画の「予告編」と、「ダンス」シーン
http://www.youtube.com/watch?v=A5qD2N0pHwM
http://www.youtube.com/watch?v=m5CFJlzlGKM

> その頃の私には芸術はよく理解できなかったのでした。
たぶん・・・前記「予告編」「ダンス」シーンから
十分!その素晴らしさ思い出していただく刺戟?が得られると思います。
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Unknown (Anne)
2014-07-04 19:02:19
京劇は見たことないです!
お芝居も好きで、帝劇のレミゼから、下北沢の小劇場まで!
歌舞伎も少し行くのですが、雰囲気はそんな感じなのかな!
楽しいと同じ作品を続けて観劇に行くのですが、やっぱり、舞台は生物!幾度に観てる方の反応も違うし、面白いですね!

クラシックコンサートも良いですね!
私はサントリーホールが好きです!
チャイコフスキーでも、悲愴は眠ってしまうかも三 (lll´Д`)
家にCDがあるのですが、寝てしまいます!
ハンガリー舞曲は大好きです(*・∀・*)ノ

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東欧の素晴らしさ (デブと某医)
2014-07-04 21:23:50
Anneさん
梅雨もW杯もひと息、コメントありがとうございます

> 京劇は見たことないです!
> お芝居も好きで、帝劇のレミゼから、下北沢の小劇場まで! 歌舞伎も少し・・・
囃子方がいて(京劇はスーツにネクタイも・・・)、外連味たっぷりの衣装、化粧は・・・歌舞伎風です
大道具小道具が殆どないのは狂言風、室内オペラ風でしょうか・・・。
小劇場でしばしば上演される二人芝居・・・のような雰囲気も似ています。

> 楽しいと同じ作品を続けて観劇に行くのですが・・・
音楽は兎も角、お芝居でそういうことは殆どありません
お正月のたびに新春歌舞伎!と言うことはありますが・・・。
それってかなり通!の愉しみ方なのでしょうか?

> 私はサントリーホールが好きです!
東京のホールは殆ど存じません、武道館のコンサートには行ったことがありますけど・・・(笑)

> チャイコフスキーでも、悲愴は眠ってしまうかも三 (lll´Д`)
ちょっとアンシンジラブル(なんてまぁ旧いギャグ!)
私の場合、この曲にはとても眠ってはいられません。

> ハンガリー舞曲は大好きです(*・∀・*)ノ
ですよね! 私も大好きで、身体が反応してしまいます
まるでちがいますけど、ブルガリアンポリフォニーも素敵です。
東欧の音楽はどこか日本人の琴線にふれるところが多いように思います。
独特の発声、地声のような響き、日本の民謡にも通じる世界です↓
http://www.youtube.com/watch?v=hVqrW-fPOQ0
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