ブログの鮮度が落ちたことを痛感・・・休載します。
葬式などでお坊さんとともに「はんにゃ~は~ら~みた(般若波羅蜜多)」と一斉に唱える光景をしばしば目にする。これがかの「般若心経」。「無」とも「空」とも言われる大乗仏教の教えのエッセンス(真髄)が僅か漢字262文字に集約されている。
吾輩も主人の亡父の法事でこっそり般若心経を唱えたところ、「なかなか心地よい響きやなぁ」と。これ、吾輩だけの悟りかと思いきや、な~んとなんと!吾輩もビックリ!の猫満載で薬師寺執事長の加藤朝胤さん監修「般ニャ心経」が出版されていた。
吾輩としてはウンチクもゴタクもないわけであるが、大それたことに「シマジロウ訳」に挑戦したい。世に様々な訳があるとはいえ、お気楽極楽!に「シマジロウ訳」におつきあい頂ければ幸い也。勿論!お代は頂かない。読む時間だってしれてま~す。
『偉いお坊さんが、仏さんの有難い智慧を成就しようと色々試みてはりました。人間の身体と心はもともと「空」すなわちつかみどころのないもんでおます。そやからこの世の苦しみも大したもんやおまへん。なんやかや言うても苦しみそのものが「空」なんやから』
『人間の受(感覚)・想(想念)・行(意思)・識(知識)は・・・なんて言うと、難しい!言うて逃げますやろ。要するに人の心は難しそうに見えるけど、心もまた「空」なんですわ。この世のすべてが「空」すなわち、あるかないかもようわからんもんやねんな』
『と言うことはでっせ、この世にあるものはホントは初めから無いわけや。逆に言えば、生まれるものもなければ消えるものもなくなるものもないわけでおます。美人も醜女もハンサムも不細工もない。命であれ心であれモノであれ増えもせんし減りもせえへん』
『わからん? ほないっぺん眼も耳も鼻も舌もない自分を想像してみなはれ。モノが見えへんからカタチかてわからへん。音がせえへん。何も臭わず何も味わえん。どないです? そんな世界、あると言えばあるやろけど、無いみたいなもんやと思いまへんか?』
『偉いお坊さんかて悟りというものを悟りようがない。もともと人間てみなえぇ加減な存在やから、老いることも死ぬこともない。苦しみがある!言うても、いったいそれはどんなカタチで痛いのか熱いのか、いったいぜんたい怖いもんかどうかもようわからん』
『そやからただただぼぉ~っ雑念も邪念もなく過ごしていればOKてこと。耳も眼も・・・心も頭もないんやから、そう難しいことやおまへん。悟りっちゅうもんがあるとすれば、そういう静か~な境地が悟りっちゅうことやな。あんたはんかてできることやんか』
『な~んもない世界、勿論!苦しみも怖れもない、この上なく清らかで純で空な世界に行けますんや。これが仏さんの真言の世界っちゅうことや。あんたはんも何やかやあったやろけど何もかも空しゅうして遂に般若心経の境地に到達しはったんや。おめでとうさん』
※ 写真はいずれも加藤朝胤監修「般ニャ心経」より・・・吾輩は猫ゆえ著作権云々はあるまい。
「般若心経」ではありませんが、
先日、「お念仏体験」をしたばかりのmokaです。
なるほど…
つかみどころのない「空」かぁ〜
ぼぉ〜っと過ごすのは得意ですが、
邪念もなく!って言うのが
なかなかのクセモノです
仏の教えを正しく理解できる日は、
まだまだ、ずーっと先の事だと思いますが
→あっ!もしかしてそんな日は来ない?
般ニャ心経…この可愛らしい一冊があれば、
「おかげさまの心」を胸に仏教に親しみが
湧いてくるのかも知れませんね。
今日は、
立派な袈裟を着たシマくんが二本足で立って、
阿弥陀さまの前で説法を聞かせてくれている気分に
なりました〜
コメントありがとうございます
> 先日、「お念仏体験」をしたばかりのmokaです。
良い体験をされました
オーソドックスな宗教体験は教義・宗派にかかわらず身を浄めると思います。
> つかみどころのない「空」かぁ〜
般若心経って少しずつ視点を変えながら何度も同じことを繰返します。
ですから 短いお経ですけどもっと!半分くらいに短くなりそうです。
20代ほど昔(江戸時代よりもっと昔)の先祖さんまで遡れば、
ちょっとした運命のちがいで現在生きている数千数万人が生まれていない・・・。
それくらい生も命も 本質的に儚く空しいものと・・・。
ですから 有!に思われるものも無・・・ 実!に思われるものも空・・・
そういうこの世の本質を悟り「無心」に唱えればすなわち悟りに至ると・・・。
シマがそのように要点整理をしてくれました(笑)
> ぼぉ〜っと過ごすのは得意ですが、邪念もなく!って言うのが・・・クセモノです
クセモノですよねぇ、苦施もの・・・
人間は煩悩の塊ですから
猫には煩悩てものがなさそうに見えるので、悟りを開きやすいのかも・・・。
> 仏の教えを正しく理解できる日は、まだまだ、ずーっと先の事だと思います
> あっ!もしかしてそんな日は来ない?
いえいえ。mokaさんは功徳をしっかり積んでいらっしゃいますから
いずれ悟りを開きお気楽極楽観音様とならはりましょう
> 般ニャ心経…この可愛らしい一冊があれば、
> 「おかげさまの心」を胸に仏教に親しみが湧いてくるのかも・・・。
はい。やっぱり素質素養がありますね、moka如来様は・・・
> 今日は、立派な袈裟を着たシマくんが二本足で立って、
> 阿弥陀さまの前で説法を聞かせてくれている気分になりました〜
こちらこそmoka観音如来様のお蔭様にて私もシマもお気楽極楽気分満喫です
>「空」すなわちつかみどころのないもんでおます
SORAつかみどころがないもんでおますか!
SORA家は本願寺ですが、お経が長いので たま~に般若心経を唱えたりします。般若心経の本願寺のお経もリズムが心地よいね♪
般若心経やお経を唱えると何故か気持ちがスーッと穏やかになるから不思議!お経のリズムは心が空になるようになってるのかな?
しまちゃんのお話しを読みながら思いましたよ^^
SORAさん
コメントありがとうございました
> しまちゃん、有難いお話しありがとうございます。
シマが恐縮しています、「えぇ加減な講釈してしもたかにゃぁ」と
> > 「空」すなわちつかみどころのないもんでおます
> SORAつかみどころがないもんでおますか!
SORAさんの由縁は仏教の奥議「空」でしたか・・・そら!びっくりぽんです
天然!ではなく悟りの境地、空!であったんですねぇ。申し訳ございません。
> SORA家は本願寺ですが、
え!? 本願寺の 新門さんとか法主はんであらしゃりますか?
そんなご名門とはつゆ知らず・・・。
> たま~に般若心経を唱えたりします。
> 般若心経の本願寺のお経もリズムが心地よいね♪
癒しのハーモニィとも言われていますね
お堂で唱和されると・・・心地良くめくるめく世界に誘われます。
> 般若心経やお経を唱えると 何故か気持ちがスーッと穏やかになるから不思議!
> お経のリズムは心が空になるようになってるのかな?
はい、心が「SORA」さんに染まり ほわぁ~っとした仕合わせに満たされます
腎がん界には「SORAさんの癒し」あり!
みんなみんな寛解を迎えられますよう
心こめてSORAさんと般ニャ心経を唱えませう
どの猫ちゃんも、可愛いというより分別くさいお顔をしてますね。
失礼しました~
pukarikoさん
コメントありがとうございました
> どの猫ちゃんも、可愛いというより分別くさいお顔をしてますね。
そりゃ やはり「般ニャ心経」の本の挿し絵ですから
分別くさいと言いますか 抹香臭いと言いますか・・・
つい・・・ウチのシマに似た猫を選んでしまいましたが(中段中・右、下段中)
シマも人間で言えばもう還暦を過ぎましたから・・・分別くさくなりました
> 失礼しました~
ぃえぃえ、pukarikoさんの直截な表現力にいつも脱帽しています