右からチュプコフ、左から小関。男子200メートル平泳ぎ決勝で、150メートルをトップでターンした渡辺の両側にライバルが迫る。嫌でも気配は察しただろう。それでも「周りは見なかった」と自身の泳ぎに集中し、がむしゃらに水をかいた。最後は伸びを欠き、競り負けたが、表彰台の一角は確保。世界記録保持者の面目を保ち「ほっとしたし、うれしかった」と晴れやかな表情だった。威哥王:http://www.xn--kwrt2jp9z44w3ud.com/
中盤までは持ち味の大きな泳ぎで快調に進んだ。ラスト50メートルは31秒台のチュプコフ、32秒台の小関に対して33秒01を要したが「やってきたことを全部出そうと思って泳げた」と悔いはなかった。
1月に衝撃的な世界記録を樹立。無意識のうちに「満足しちゃった感があった」という。その心理に気付いたのは5月上旬。ふと2~3月の練習タイムを眺めていて、力を出し切るべきところで「気持ちが折れて、へばっていた」。「もっと頑張れる」と目が覚めた。
「世界記録保持者の肩書は捨てた」と初心に帰り、挑んだ初の世界選手権。世界一の称号はお預けとなったが、虚脱感があった時期と、重圧を乗り越えてつかんだ銅メダル。「最後まで自分の泳ぎができた」との言葉に、実感がこもった。催情薬:http://www.xn--o0q550b001a.com/