「空振りが取れるストレート」と「空振りが取れないストレート」の大きな違いは、『回転数』と『回転軸』にあります。
『回転数』が多ければ多いほど…
『回転軸』が水平に近ければ近いほど…
ストレートで空振りが取れます!!!!
昨日の分析データの結果では…、
まずは『回転数』と『回転軸』を見ます。
この2つが質の良いストレートを、
見分けるポイントです。
質の良いストレートとそうでないストレートでは、ホームに到達したときのボールの位置が変わります。
ボールは多かれ少なかれ、
ホームに近づくにつれて低めに沈みます。
どれだけ速いボールであっても沈みます。

※『回転数』によって「縦の変化量(ボールの沈み具合)」が決まります。
※『回転軸』の傾きにより「横の変化量(左右にどれだけ流れるか)」が決まります。
バッターは経験値で、ボールの出どころのスピードや角度によって、ホームに到達した際のボールの位置(どれぐらい沈んで、どの高さでボールが入ってくるか)を予想して、バットを振ります。
その予想をくつがえして、
バッターの予想よりも沈まず、
入ってくるボールが質の良い球です。
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《あおいろの軌道=一般的な軌道》
《きいろの軌道=質の良い球の軌道》

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バッターがあおいろの軌道でボールが入ってくると予想して、バットを振りました。
しかし…、
投手のボールの質が良く、予想以上に沈まず、高い位置でホームに到達します。
この誤差によって、バットがボールの下を通り、当たらず空振りをするのです。
《各投手のホーム到達時のボールの位置》

※藤川選手・クルーン選手・松坂選手のボールは、平均的なピッチャーよりも、沈まず高い位置を通過します。それだけ『回転数』が多く『回転軸』が水平に近いということです。
※藤川選手は、クルーン選手よりも松坂選手よりもスピードは遅いですが、『回転数』が非常に多いです。だからこそ、奪三振を多く取れるのです。
※平均的なピッチャーの球と藤川選手の球の位置を比べると…、30㎝も高い位置を藤川選手のボールは通過します。平均的なピッチャーの球と30㎝も違うと、バッターからするとボールが高めにグッと伸びてくる感覚となります。そして、ボール数個分下をバットが通過してしまいます。
【参考資料:「BASEBALL FUTURE」のHP】
『スピード』は同じくらいの投手同士でも、『回転数』を見ると全然違います。
『スピード』よりも…、
『回転数』『回転軸』が重要です!!