前回の公式戦では…
内に入ってきた分、
肩が先にひらき、
なかなか、
ヒット自体が、
打てませんでした。
5回まで、
ヒット1本…
6回以降に、
ヒット3本です。
1試合を通して、
ヒットは合計で4本でした。
ヒット4本で、
3点を取っています。
効率の良い、
攻撃ができていると、
いえばそうなのですが…
もっとヒットを、
打ちたいところです。
相手ピッチャーは、
左の好投手です。
いろんなチームが、
打つのに苦戦をしています。
新チームになって、
すぐにあった大会でも…
優勝候補をたおしています。
その原動力に、
なっているのが、
間違いなくこの左腕です。
このピッチャーは…
左投手の特徴や強みを、
充分にいかしていました。
スリークウォーターから、
投げられるボールは…
右バッターの外角、
ボール気味のところから、
アウトコースに入ってきます。
ボールの軌道が、
横に角度があるんです。
右ピッチャーとは、
軌道が全然違います。
相手バッテリーは…
その外角の、
ストレートを、
中心に配球をします。
そして、
外から内に、
入れるスライダーも、
ときおり投げてきます。
この右バッターの、
外角をコントロールよく、
投げられるところが強みです。
このボールに、
右バッターは苦戦をします。
この左ピッチャーが、
投げるボールの軌道に、
バットの角度が合わないんです。
なので、
空振ったり、
引っかけたり、
フライになります。
チームでは、
ホームベース、
いっぱいに立って…
アウトコース1本で、
ねらい球をしぼりました。
そして、
インコースが来たら…
見逃したり、
体に向かってきたら、
デットボールの可能性が、
高まる等の話をしています。
分析、予想どおりに、
アウトコースばかりでした。
結局、インコースに、
投げてきたのは2球のみです。
1球は見逃して…
もう1球は、
デットボールで、
出塁ができました。
それ以外は、
ほぼアウトコースです。
たまに失投で、
真ん中ふきんの、
ボールもありました。
ようするに、
外角から入ってくる、
アウトコースのボールを…
逆らわずに、
打てるかどうか?
この技術が、
右バッターに、
必要だったんです。
チームでは、
この技術について、
かなり練習をしています。
だからもう少し、
打てる計算でした。
しかし、
右バッターは、
なかなか打てず…
左バッターは、
対応ができました。
左バッターは、
ボールの軌道上…
逆方向に打たなくても、
バットの角度が合います。
実際に4本のヒット中、
2本は左バッターからです。
スタメン唯一の、
左バッター1人が、
2本とも打ちました。
そのヒットは、
2本ともに打球方向が、
センターからライトです。
つまり、
引っ張ってのヒットです。
左バッターは、
これでいいんです。
引っ張っても、
バットの角度が合います。
問題は、右バッターです。
外から、
入ってくる、
ボールに対して、
逆らわずに打つなら、
打球の方向はライトです。
しかし、実際のところは…
ライト方向への、
ヒットはありませんでした。
右バッターのヒットは、
2本ともにレフト前です。
これらのヒットは…
真ん中に、
入ってきた失投を、
とらえられたものです。
甘い球を、
見逃さずに、
打つことも重要です。
内に入ってきた分、
バットの芯がとどきました。
それでも、
2本中1本は、
バットの先っぽで、
紙一重のポテンヒットです。
外野がかなり、
下がっていたことが、
功(コウ)を奏(ソウ)しました。
ただ、これが、
できたわけではありません。
実際には、
肩が先にひらき、
バットが出てこず…
アウトコースに、
とどかなかったり…
自分の感覚よりも、
差し込まれたりしました。
もしくは、
とどいていても…
ボールの軌道と、
バットの角度が合わず…
アウトコースを、
うまく打てませんでした。
こう打ちたいところ…
肩が先にひらき、
こうなってしまいました。
左ピッチャーの場合は、
自然とこのズレがおきます。
このズレがある分、
左ピッチャーを好んで、
登板させる監督もおられます。
左投手が、
重宝される理由は、
このあたりにあるんです。
技術があれば、打てる。
技術がなければ、打てない。
左ピッチャーを、
打ちくずしていくには、
1つハードルが増えます。
今回対戦した投手は、
今はまだアウトコース、
中心のピッチングですが…
来年の夏には、
インコースへも、
投げてくるでしょう。
より右バッターの、
インコースに食い込みます。
いわゆる、
クロスファイヤーです。
ますます、打ちづらい、
投手になっていくわけです。
さらに、
幅広いピッチングが、
できるようになった投手を…
打ちくずせるように、
技術が必要になります。
ミートスイングの質を、
さらに上げていきながら、
『Enjoy Baseball』です。