
ロシアでは、新たな潜水艦「カリーナ」型プロジェクトがスタートした。
潜水艦「カリーナ」型シリーズは、潜水艦677「ラーダ」型プロジェクトにかわって建造される見込み。ロシアの海軍のチルコフ総司令官が記者団に発表した。
ロシア分析戦略技術センターのカシン専門家は、
新たな潜水艦「カリーナ」型の開発によって、露中の軍事技術協力の枠内で中国側に提供されている
ロシアの潜水艦技術の方向性が拡大される可能性があるとの見方を示している。
チルコフ氏によると、「カリーナ」型は、新たな非大気依存推進装備潜水艦となる。
なお、「カリーナ」に関する別の詳細は一切伝えられていない。
ロシアは現在、潜水艦677「ラーダ」型の建造と潜水艦636「キロ」型の改良を並行して行っている。
これは、「ラーダ」型潜水艦の非常に複雑な技術的構造と関係している。
「ラーダ」型潜水艦は、未だに「サンクトペテルブルグ」と命名された1隻しか建造が完了していない。
「サンクトペテルブルグ」は2010年から試運転されたが、多くの技術的問題が発覚したため、
プロジェクトは大きく修正され、「サンクトペテルブルグ」は改良された。
「サンクトペテルブルグ」は今年、艦隊に正式に配備される計画。
なお「ラーダ」型潜水艦2隻が起工されており、そのうちの1隻には、ロシアで初めて非大気依存推進が搭載される。
「ラーダ」型潜水艦は、自動制御システム、射撃統制システムを備えるほか、
ソナー対策として静粛性が向上し、新たなエンジンも使用される。
「キロ」型潜水艦の改良版となる6隻の潜水艦は、ロシア黒海艦隊に配備される計画。
これらの潜水艦には、対地巡航ミサイル「カリブル」が搭載される見込みだ