病は気から 2023-06-16 01:54:00 | うつ病 鏡に映る私の姿はいつも本物よりも少し背が高く本物より少し器用になんでもできたわたしはそれに気づかずもっと上手くできるもう少しよくできるそう思って背伸びして虚勢を張って生きてきた周りの人達も鼻をへし折ることもせず褒めて伸ばそうとする大人になると失敗は個人差のせいにした逃げることもおぼえたマイナスやゼロにある自分を認められなかった100点でなくても満点でなくても大丈夫なだけマシだったいつも要求はそれほど高くはなかったでもマイナスやゼロである自分は認められなかったなんとなく上手にやってきた自分は手に負えない事態には向き不向きの問題だと自分の非を認めず目を逸らして生きてきたがどうしてなのだろうゼロやマイナスに在る自分の位置を認めたくなくて苦しむことになるできる子そう言って育てられた心配いらない子そう言って育てられてきた無力に手出しできず他人に酷くやられて負けて自分が上手くできないでいることを真正面から向き合えず逃げた良い売り上げ成績を出せない隣人にストレスをかけられて対処できない好意を抱いた相手に遠ざかられスパイラルにやることなすこと悪化した自分が壊れていくのに気づかなかった自死を求めてばかりになり身体は重く辛くなり病は知らずわたしを侵していた何がいけなかったのかできないことを認められなかったからかできる自分と比較して責めていたのかできる自分は幻想に過ぎなくて空っぽの自分を見たくなかったのか何が失敗の原因か何が病気の理由なのか30歳のころわたしはどんなだったのだろう順風満帆に見えてしかし何も持てずに手は空で背伸びしたくも足元は沼地のようできっと焦りもがいていたのかな25年前のわたしは他人に耳を傾けなかった自分はやれると思い込み失敗しても認めずチャレンジもせず逃げてばかりで泳ぎ方を知らないで溺れている様足が着かない海に堕ちもがきあがき溺れるように自分が不安な状況にあったその頃にこころの病に沈んでいった55歳も半ばいま頃になって夜中の1時半に自分を振り返る作業親のことばに縛られたからかそれとは関係なくストレス過多だったのか自分を縛っている何かはある自分も他人も許す寛容さが足りないほどほどでよく失敗もしかたなく失ってもどうにかなる負けたのは昨日の自分で今日の自分は昨日のわたしとは違うわたしは不器用で他人にくらべて特別ではなく向き不向きのことで出来不出来ではないもう背伸びするのはやめたらカッコつけるのはやめたら鏡に映るその姿は等身大なのかな誰もわたしを気にしていないよ意識しすぎなんだろうなそれに追いつかず疲れ果てて足元を見ないで躓いて重すぎる荷物に腰を壊したいへんな出来事でこころを潰したもう死にたい死ねないなら背伸びはやめて失敗を受け容れて自分は地獄にいると観念しようよ泳げなくていい這い上がらなくてもいいただ歩くのをやめず足踏みはつづけて飛べないのだから跳べないのだからゆっくりでいいから止まらなきゃいいからありがとう周りに感謝して自分の役割に気づいてできることだけをするように