香墨工房

書で表現する”季節だより”と”旬の言葉”

中原中也の詩

2017年04月10日 | 作品
生活様式が、洋風化して床の間どころか
和室が、無い家も多くなったために
洋室に合う
”漢字かな交じり(調和体)”が、主流と
なっている。

2015年の作品


中原中也の詩
夕照(せきしょう)より

丘々は、胸に手を当て
退(しりぞ)けり。
落陽(らくよう)は、慈愛(じあい)の色の
金のいろ


原に草、
鄙唄(ひなうた)うたい
山に樹々(きぎ)、
老いてつましき心ばせ。

かかる折(おり)しも我(われ)ありぬ
少児(しょうに)に踏まれし
貝の肉。

かかるおりしも剛直(ごうちょく)の、
さあれゆかしきあきらめよ
腕拱(く)みながら歩み去る


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