CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-210「激怒」(日本)

2022年09月19日 23時17分00秒 | 日本映画
俺はどうかしてたんだ
 激怒すると見境なく暴力を振るってしまう悪癖を持つ刑事・深間は、度重なる不祥事により、海外の医療機関で怒りを抑える治療を受けることに。
 数年後、治療半ばで日本に呼び戻された彼は、街の雰囲気が以前とは一変していることに気づく。行きつけだった猥雑な店はなくなり、飲み仲間や面倒を見ていた不良たちの姿もない。そして町内会の自警団が「安全・安心」のスローガンを掲げて高圧的なパトロールを繰り返していた。
 やがて、深間の中にずっと眠っていた怒りの感情がよみがえる。(「作品資料」より)


 怒りによる暴力衝動を抑えられない刑事の深間。

 ついには、その暴力によって人を殺してしまう。

 刑務所に入ることになるのかと思ったら、ニューヨークに送られ、そこにある精神科病棟に入れられる。

 そこで治療を受けることになるが、わずか3年で帰国し、かつて所属していた警察に復帰するという展開。

 しかし、そこは深間が知っていたかつての街ではなく、過剰なほど街の自警団がパトロールしており、その行為は暴力そのもの。

 そんな行為にいつしか深間はかつての怒りを取り戻し、やがて町内会長や町内会の連中と戦うこととなる。

 安心、安全を謳いながら、それを盾に高圧的で、時に暴力とも言える行為を繰り返す町内会。

 警察もそれに手を貸しており、深間もそれに従うよう命令されるが、最終的にはおよそ人間を人間とも思わぬ彼らの言動に、ついに怒りが頂点に達し、彼らと対峙する。

 暴力シーンは激しく、凄惨で、素手によって人体を破壊するようなシーンもあり。

 町内会及び警察は、正義を被った暴力者という、いかにも悪というイメージ。

 必ずしも正義のヒーローというわけではないが、弱者に味方する男が立ち上がるというヒーロー的な展開。

 町内会、警察の言動が過剰な程の酷さなので、最終的には溜飲下げるような感じになる。

 単純とも言えるストーリーであったが、面白い一本であった。

/5

監督:高橋ヨシキ
出演:川瀬陽太、小林竜樹、奥野瑛太、彩木あや、水澤紳吾、松㟢翔平、松浦祐也、中原翔子、森羅万象
於:新宿武蔵野館

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