CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-106「落下の解剖学」(フランス)

2024年04月03日 01時09分12秒 | フランス映画

フリじゃない、心を決めるの

 人里離れた雪山の山荘で、視覚障がいをもつ11歳の少年が血を流して倒れていた父親を発見し、悲鳴を聞いた母親が救助を要請するが、父親はすでに息絶えていた。

 当初は転落死と思われたが、その死には不審な点も多く、前日に夫婦ゲンカをしていたことなどから、妻であるベストセラー作家のサンドラに夫殺しの疑いがかけられていく。

 息子に対して必死に自らの無罪を主張するサンドラだったが、事件の真相が明らかになっていくなかで、仲むつまじいと思われていた家族像とは裏腹の、夫婦のあいだに隠された秘密や嘘が露わになっていく。(「作品資料」より)

 

 人里離れた雪山の山荘で1人の男が転落死する。

 事故かと思われたが、状況に不審な点があり、ついには作家である妻のサンドラに疑惑の目が向けられ、告発される。

 裁判が行われることになり、サンドラの弁護には、知人であり、もしかすると恋人であったかもしれないヴィンセントがあたる。

 現場に居合わせたのは、視覚障害を持つ息子のダニエルだけ。

 裁判ではダニエルも証言することになる。

 物語は裁判の進行でほぼ描かれる。

 裁判が進み、証人が証言するにつれ夫婦の隠されていたものが露わになってくる。

 裁判のシーンが多く、緊迫感ある展開であった。

 当初は夫の死には全く関係ないだろうと思われたサンドラであったが、裁判が進むうちに動機となり得ることが明らかになっていく。

 そして、鍵となるのは息子のダニエルの証言。

 果たして、サンドラは夫を殺害したのか。

 裁判ものということで、緊迫感高まる展開ではあったな。

 ダニエルが最後にどのような証言をするのか気になる。

 決着は裁判の判決ということになるが、真実は判らないラストであったな。

 裁判の行方としては興味深い展開であり、裁判による判決で物語は終わるが、何となくもやもやした感じで終わったと感じる話であったな。

/5

監督:ジュスティーヌ・トリエ

出演:ザンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール、アントワーヌ・レナルツ、サミュエル・セイス、ジェニー・ベス、サーディア・ベンタイブ

於:新宿ピカデリー


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