CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-274「白鍵と黒鍵の間に」(日本)

2023年10月22日 13時55分24秒 | 日本映画
ノンシャラントに
 昭和63年。銀座のキャバレーでピアノを弾いていたジャズピアニスト志望の博は、謎の男からのリクエストで“あの曲”こと「ゴッドファーザー 愛のテーマ」を演奏する。しかし“あの曲”をリクエストできるのは銀座を牛耳るヤクザの親分・熊野会長だけで、演奏を許されているのも会長お気に入りのピアニスト・南だけだった。
 未来に夢を見る博と、夢を見失ってしまった南の運命は絡みあい、多くの人々を巻き込みながら事態は思わぬ方向へと転がっていく。(「作品資料」より)


 昭和末期の銀座を舞台に、二人のピアニストの運命が錯綜するストーリー。

 ピアニストの博は、ジャズが弾きたくて銀座のキャバレーでピアノを弾くことにする。

 そこで、いかにもヤクザ者という感じの男から、ある曲をリクエストされ、弾くのだが、その曲は銀座のドンだけがリクエストしていい曲で、しかも弾いていいピアニストは決まっているという。

 その曲を弾いていいのは、南というピアニストのみ。

 博が弾いてしまったことで、予測不可能な一夜が繰り広げられることとなる。

 南は、クラブでの客の状態を受け入れてしまっており、クラブでは音楽はBGMだとアメリカから来たばかりのシンガーに語る。

 ジャズを題材に銀座の一夜を描いているのだが、渋いだけでなく、結構笑いを挿し挟んだ話になっている。

 南と博は、池松壮亮が一人二役を演じており、最初は別々の人物かなと思ったが、実は同一人物で、三年違いの夜を交互に描いているのかなと感じたりする。

 南は夢を見失っていたが、現状を振り払い、夢を目指そうと決断する。

 そんな夜に、銀座のドンである会長がクラブにやって来て、あの曲をリクエストした謎の男もやって来る。

 若干現実離れしたようなクライマックスの展開となるが、ジャズの音色が楽しめ、笑いも交え、話の行き先が興味深い作品であった。

/5

監督:冨長昌敬
出演:池松壮亮、仲里依紗、森田剛、クリスタル・ケイ、松丸契、川瀬陽太、杉山ひこひこ、中山来未、福津健創、日高ボブ美、佐野史郎、洞口依子、松尾貴史、高橋和也
於:テアトル新宿

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