CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-206「特別捜査 ある死刑囚の慟哭」(韓国)

2017年07月07日 22時42分03秒 | 韓国映画
今度は植毛にしてくれ
 暴力事件がもとで警察をクビになったピルジェは、犯罪者たちに弁護士を紹介する法曹ブローカーに転身。
 ある日、死刑囚スンテから無実を訴える手紙が送られてくる。スンテは仁川を牛耳る財閥企業デヘ製鉄の夫人が殺害されたユン・ジャリム事件の犯人として逮捕されていた。事件を担当したのはピルジェを騙してクビに追いやったヤン刑事であり、彼に復讐するため事件の真相を暴こうとする。
 しかし事件の背後には、想像をはるかに超える闇が広がっていた。(「KINENOTE」より)


 財閥の夫人殺害の容疑で逮捕された男の無実を証明するため、元刑事の男が奮闘するクライム・サスペンス。

 主人公のピルジェは、元刑事で今は法曹ブローカーをして財を成している。

 法曹ブローカーとは何ぞやという感じであったが、犯罪者たちに弁護士を仲介して、その手数料を取るという仕事のよう。

 そんなピルジェの元へ、財閥夫人殺害の容疑で収監されている死刑囚スンテから無実を訴える手紙が送られる。

 その捜査にあたったのが、ピルジェが刑事をクビになるきっかけを作ったヤン刑事。

 ヤン刑事への復讐のためだけに事件の調査を開始するピルジェであったが、スンテの娘と接し、更に事件の裏に大きな陰謀が隠されていることを知り、本気で真実を白日の下にさらし、スンテの無実を晴らそうと奮闘するようになる。


 スンテを取り囲む環境は厳しく、ヤン刑事は半ば強引にスンテを犯人に仕立て上げ、更に収監されている刑務所の看守もスンテに厳しくあたる。

 誰もが大きな力によって動いているような感じ。

 ピルジェはそんな強大な敵に戦いを挑むような形になるが、調査を進めていくうちに自らも危険な状況へ陥ることになる。

 ピルジェが真相に近づくにつれ、彼自身だけでなく、スンテ、更にその娘にまで危険が及ぶ。

 果たしてピルジェは強大な敵に対し、どのような方法でその悪行を暴いていくのか。

 一応相手が、地方を根城にしているとはいえ、財閥ということで、そんな財閥に戦いを挑んでいくという設定が、韓国では共感されるんだろうなという感じがする。

 内容も映像もなかなかハードなものであったが、何度か出てくるカツラネタなど、それでもユーモラスなシーンを幾つも入れているのは韓国映画らしかったな。

 緊迫した展開とハードな内容、たまに笑いもあって、面白い作品だった。

 
 それにしても、真犯人の動機は、庶民では考えもつかないようなものだったな。

/5

監督:クォン・ジョングァン
出演:キム・ミョンミン、ソン・ドンイル、キム・サンホ、キム・ヨンエ、キム・ヒャンギ
於:シネマート新宿

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