CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-113「ハスラーズ」(アメリカ)

2020年05月05日 10時57分43秒 | アメリカ映画
ルールを守る人間は勝てない
 祖母に育てられたデスティニーは、年老いた祖母を養うため、ストリップクラブの門を叩く。やがてトップダンサーとして活躍するラモーナと出会い、彼女からストリッパーのイロハを学び、2人は姉妹のような強い絆で結ばれていく。
 ラモーナのおかげで稼げるようになり、ようやく生活も安定したデスティニーだったが、そこへリーマンショックによる大不況が押し寄せる。ダンサーたちはそれぞれに事情を抱え、コツコツと真面目に働いてきたにもかかわらず、自分たちとは無関係な理由で追い詰められることに。しかも、その張本人であるウォール街の金融マンたちは、誰も責任を取らずにいまだ裕福な暮らしを続けていた。
 これに納得のいかないラモーナとデスティニーは、他のダンサー仲間とともに、ウォール街の男たちから大金を巻き上げる計画を企てるのだったが。(「allcinema」より)


 リーマンショックによる大不況によって追い詰められることになったストリッパーたちが、ウォール街の男たちから大金を巻き上げようと画策、それを実行していく様を描いたクライム・ドラマ。

 祖母と二人暮らしで、その生計を立てるため、ストリップクラブで働くことにしたデスティニー。
 最初はうまくいかなかったが、トップダンサーとして活躍するラモーナと出会い、親しくなると、彼女から色々学び、大金を稼ぐようになる。

 しかし、リーマンショックによる不況が訪れると、すっかりお金が入らなくなる。
 そのため、ラモーナとデスティニーは狙いを定めた男たちに仕掛けを施し、意識朦朧となったところで大金を使わせるという計画を立てる。

 それはもちろん犯罪。
 そんな犯罪の行方を描いている。

 ストリッパーとしても大金を稼いでいたラモーナたち。
 リーマンショックの影響で不況に追い詰められると犯罪を犯して、再び大金を稼いでいく。

 しかし、それにも綻びが生じて、という展開は、犯罪モノとしてはオーソドックスな展開ではあったな。

 そんな中で、生きるためにお金が必要な者たちの切実な想いなどが描かれる。

 犯罪計画と言っても稚拙なもので、バレバレのような感じではあるが、カモにされた男たちが騙されたとは思いたくないという変なプライドのため、なかなか犯罪が立証されることがない。

 ゴージャスな女性たちがゴージャスな装いで見せてくれるところは見所かな。

 途中でデスティニーがエリザベスという記者に取材されて、話すシーンが何度か挿入される。
 エリザベスはもしかすると警察かなと思ったりもしたが。

 実際にあった事件を基に製作された作品。
 生活に追い詰められた人間がふとしたきっかけで犯罪に走る姿を描いており、今の時勢を鑑みても興味深い作品だった。

/5

監督:ローリーン・スカファリア
出演:コンスタンス・ウー、ジェニファー・ロペス、ジュリア・スタイルズ、キキ・パーマー
   リリ・ラインハート、リゾ、カーディ・B、メット・トウリー、マデリーン・ブルーワー
於:TOHOシネマズ シャンテ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 20-112「初恋」(日本) | トップ | 20-114「青の生徒会 参る!... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アメリカ映画」カテゴリの最新記事