CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-021「迷霊怪談集」(ベトナム)

2023年02月02日 01時38分03秒 | ベトナム映画
この顔が欲しいんでしょ
 ベトナムのジュース屋台には、必ずと言っていいほど「サトウキビ・ジュースを持つ女」のポスターが貼られている。
 その裏には、ある不運な女優の存在があった。(「作品資料」より)

 
 ベトナムで大ヒットしたという都市伝説をモチーフとしたホラー。

 ある嵐の夜に友人宅に集まった仲間たちが、怪談を語ることとなり、その話が映像として描かれるオムニバス・ホラーとなっている。

 それは、都市伝説をモチーフとした話で、三つの話が語られる。

 ある不運な女優の話。

 悪魔と取引した手品師の話。

 そして少女の遺骨を探す霊能者の話。

 女優の話は、顔を硫酸で焼かれてしまった女優の家に、別の人気女優が住んでおり、彼女はある新人女優を家に招き、次の映画に共演させようとする。

 しかし、裏にはある思惑があったという話。

 次の二つの話はさ迷える霊を題材とした話である。

 女優の話は判りやすい恐怖を描いた話であったが、残りの二つに関しては、さ迷える霊を題材としており、見えるもの、主人公が体験するものが現実なのか、あるいは霊の世界のことか曖昧な境界で描かれる。

 若干、話としては判り難い部分があったな。

 夢の中で突然現れるものに驚くというシーンや、幻覚なのか現実なのか判らぬ中で、おぞましきものを見るというシーンが続く。

 正直、怖さも物足りないものがあり、話の展開も幻想的なものが多いので、多少睡魔に襲われるところがあったな。

 手品師の話のオチは今一つ判り辛いものがあったな。

 そして、三つの怪談が語られた後、現実でも恐ろしき真実が明らかになる。

 ちょっと幻想的で曖昧とした雰囲気で描くホラーで、若干退屈感を拭えない作品であったな。

/5

監督:チャン・ヒィウ・タン
出演:タイン・ツック・フィン、レ・ベ・ラ、ケン・マック、ゴック・ヒエップ・グエン、カー・ヌー
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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