CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-224「バーニー・トムソンの殺人日記」(カナダ・イギリス・アメリカ)

2017年07月30日 00時32分17秒 | イギリス映画
私はいつもラベルを貼る
 グラスゴーの床屋で働くうだつの上がらない理髪師バーニー・トムソンは、ある日誤って上司を殺してしまう。母親に相談すると、「死体は冷蔵庫に入れておけ!」と言われる。母の言うとおりに死体を冷蔵庫に運ぶと、そこにはすでに別の死体が入っていた。
 その後も同僚や警察から嫌疑を掛けられたトムソンは、悪意のないまま次々と殺人を犯してしまう。(「KINENOTE」より)


 「T2 トレインスポッティング」のロバート・カーライルが初監督で、自ら主演にあたったブラック・コメディ。

 床屋で働く理髪師のバーニー・トムソンが思わぬことで店主を殺してしまい、それを隠そうとしたがために警察から連続殺人の容疑者と目され、更に思わぬ真実をも知ってしまうことになる。


 店主の失踪届けを受けて、連続殺人を捜査していた警察は、その言動が怪しいバーニー・トムソンに目を付け、捜査を進めていく。

 更にバーニーが死体を隠そうとしているところを見られ、彼を脅そうとする友人も登場。
 その友人の要求が遊園地でホットドッグや飲み物をたかるというもの。

 それでもバーニーにとっては危ない存在。

 しかし、バーニーはどちらかと言うと気の弱い方で、恐怖心のためか警察の前でも思わぬことを口走ってしまい、余計に警察の疑念を深めてしまう。

 果たしてバーニーは連続殺人犯として捕まってしまうのか。


 思わぬことで人を殺してしまったバーニーの言動もさることながら、それに誘発されるように明らかになっていく真実や展開が面白い。

 連続殺人犯の正体は結構早めに明らかになる。

 店主の死体をどう処理するか悩んでいたバーニーに、偶然それを知ってしまった母親が提案したことにその後の処理。

 そしてバーニーがそれを発見した時の母親の一言。
 そこで母親の秘密は何となく判るものだったな。

 バーニーは殺意もなく、また殺人を犯してしまい、どんどん泥沼にはまっていく。

 しかし、バーニーは悪運の強い男でもあるようで、ざるようなごまかしに警察が惑わされたり、その警察自体があり得ないような間の抜けた感じ。

 何となくその顛末は読めるような感じだったな。

 殺意もなく殺人を犯してしまった男が向かう思わぬ運命を描いた作品。
 ブラックな笑いが満載で、なかなか面白い作品ではあった。

/5

監督:ロバート・カーライル
出演:ロバート・カーライル、エマ・トンプソン、レイ・ウィンストン、ジェームズ・コスモ
    トム・コートネイ、アシュレー・ジェンセン、マーティン・コムストン、ブライアン・ペティファー
於:新宿シネマカリテ

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