CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-036「ホリミヤ」(日本)

2021年02月16日 21時25分28秒 | 日本映画
他人に見せない姿を共有する仲となった
 クラスではいつもひとりでいる、静かでネクラな宮村伊澄と、容姿端麗、成績優秀で、クラスの人気者の堀京子には、誰からも知られていない秘密の一面を持っているという共通点があった。
 ある日、堀の家に、ピアスだらけの若い男が訪ねてくる。怪我をした弟・創太を送り届けてくれたバンドマンのような謎の男は、学校では見せることのない宮村のもう一つの姿であった。
 一方、家庭での堀は、化粧もせず無造作に髪を束ね、弟の面倒を見ながら家事に勤しんでいた。お互いの秘密を共有したことをきっかけに、二人の距離は近づいていく。
 他人に興味を示さず、友達のいなかった宮村の高校生活は、堀との出会いをきっかけに色づき始め。(「KINENOTE」より)


 ネクラでオタクだと思われていた高校生の宮村伊澄が、ふとした偶然で、成績優秀、容姿端麗、クラスの人気者の堀京子と近付くことになる。
 そのお陰で友人も増える宮村。

 そんな宮村と堀の関係を描きながら、彼らが送る青春、苦悩や喜びを描いた青春ストーリー。

 こちらも人気コミックの実写化ということであるが、原作は知らなかったな。

 宮村と堀が近づいていくきっかけとなったのは、お互い学校では見せない姿を偶然見たことから。

 放課後、幼い弟の面倒を見ながら家事をこなしていく堀。
 実は耳や唇に9つもピアスをして出かけ、しかも体にはタトゥーまである宮村。

 堀の実情は、よくある家庭環境のようであるが、宮村のピアスやタトゥーはそうそうにあるような感じではなかったな。

 そんな宮村のタトゥーなどには言及せず、物語は、よくあるような高校生活の悩みや喜びを描いている。

 ちょっとした事件は持ち上がったりするが、すぐに解決していくようである。

 弟と仲良くなり、よく堀の家を訪れるようになる宮村。
 そのため、お互いかなり意識するのだが、なかなかその関係は前へ進まないまどろっこしさがある。

 特に、自分がネクラだと自覚している宮村は、自分なんかが、という思いが強く、ちょっと歯痒さを感じてしまったな。

 宮村のタトゥーや、堀京子と幼馴染みである生徒会長の仙谷翔の間にあった出来事など、明らかにされなかったことが多かったな。
 本作はTVドラマに先立つ物語ということのようで、まだ掴みの話なのかもしれない。

 それでも青春物語の瑞々しさを感じられ、惹き込まれる作品であった。

/5

監督:松本花奈
出演:鈴鹿央士、久保田紗友、鈴木仁、岡本莉音、小野寺晃良
   マーシュ彩、さくら、曽田陵介、井上裕貴、河井青葉、木村了
於:池袋HUMAX CINEMAS

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