申し入れ書
防衛大学校長・久保文明 殿
防衛大学はミャンマー留学生受け入れを中止してください
「非核市民宣言運動・ヨコスカ」「ヨコスカ平和船団」一同
2021年2月1日ミャンマー国軍がクーデターを起こし、民政を転覆させ、軍政を敷きました。以降ミヤンマー国軍の残虐非道な行為が続いています。
ヒューマンライツ・ウオッチによると1500人が殺害され、1万人が拘束され、75人に死刑判決が下されています。ミヤンマー国軍による広範かつ組織的な殺害、拷問、軍事攻撃は「人道に対する罪」に相当します。
防衛大学はこれまでミヤンマーからの留学生を26人受け入れ、昨年の2月クーデター以降では防衛大学に2人、陸上自衛隊に1人、航空自衛隊幹部学校に1人受け入れ、現在在籍しているのは10人、と報じられています。(東洋経済等)
防衛大学のクーデター以後のミャンマー留学生受け入れはミヤンマー国軍の残虐行為を間接的に認め、ミャンマー国民への弾圧に手を貸す許さざる行為です。
クーデター発生後の2021年3月28日統合幕僚長山崎幸二陸将は12ヶ国の共同声明でミャンマー国軍の暴力行為を非難する決議に賛同しています。(資料参照)
p20210328_01.pdf (mod.go.jp)
また、2021年6月8日には衆議院でミャンマーにおける軍事クーデターを非難し、民主的な政治体制の早期回復を求める決議案 (shugiin.go.jp)
6月11日には参議院で軍事クーデター非難の決議が出されています。
(資料参照)ミャンマーにおける軍事クーデターを非難し、民主的な政治体制の早期回復を求める決議(令和3年6月11日):本会議決議:参議院 (sangiin.go.jp)
防衛大学のクーデター以後のミャンマー留学生受け入れは自衛隊の声明や国会決議反する行為です。ミャンマー国軍との軍事的な関係を中断したニュージーランドやオーストラリアに見習い直ちに軍事的関係を中断し、留学生受け入れを中止してください。
2022年3月1日
連絡先
横須賀市本町3-14 山本ビル2F TEl・FAX・046・825・0157
海外任務に伴う慢性的な超過勤務で休暇が取れず、精神的な苦痛を受けたとして元海上自衛隊の男性が国に慰謝料など500万円を求めて横浜地裁に提訴しました。
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-706937.html
2015年に集団的自衛権が法的に明記されてから自衛隊は急激な軍拡に突き進み、自衛隊員や家族に犠牲を強いています。海賊対処行動は11年に及び、さらにはトランプ大統領のイラン包囲網にも加わり、中東への海外派兵は恒久化しています。
2021年に入ってからはイギリスの空母クイーン・エリザベス艦隊との共同訓練・9月から始まった10万人規模の大演習・各国との共同演習の日常化、人手が足りず過酷な任務が隊員を苦しめています。
集団的自衛権自体が憲法の平和主義に反し、国際紛争を武力で解決しない、と誓った過去の反省に違反する行為です。各国との共同軍事訓練は武力による威嚇以外の何物でもありません。
これからも自衛隊員の抗議は続くでしょう、注目していきたい。
画像は2009年ソマリア沖第2次派遣の「はるさめ」隊員に呼びかける平和船団。