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第13回防大人権裁判

2023-03-13 08:52:03 | 防大のいじめ・パワハラ

横浜防大人権裁判のご報告。

当日傍聴できなかったので木元茂夫さんのご報告を掲載します。

防大生人権裁判 いよいよ証人尋問はじまる
 2月20日 横浜地裁
 12月19日の第12回裁判でようやく証人が決定された。剣道部元主将のJ氏、指導教官で剣道部顧問であったI氏、同じく指導教官のM氏、剣道部のS部員-原告の後輩、被告の先輩学生Y氏の5人である。原告本人とお父さんも証言することとなった。
 この裁判、指導記録の付属文書について、防大側が「現在はない、いつ廃棄したかも不明」と主張し続けたため、原告側は裁判所に文書提出命令を求めて、この半年、署名の提出などの運動を続けて来た。しかし、横浜地裁も東京高裁も、指導記録には提出命令を出したものの、防大が「ない」と言っている指導記録の付属文書については命令を出さなかった。不利な記録については「ない」で押し通し、これがまかり通ったかたちである。たちかぜ裁判では乗組員の申告書の原本が問題になった。防衛省は「廃棄した」と言い続けて来たが、勇気ある内部告発で、横須賀地方総監部に保管されていることが明らかになり、東京高裁に提出された。防衛省はこの件について特別監察を実施して経過を調査せざるを得なくなった。
 そして2月20日の第13回裁判、元剣道部主将のJ氏が証言に立った。当時、原告が、気合が入っていないからお前ら全員素振り100回だ」という練習について、「負荷はない」という証言を繰り返した。剣道の経験がある友人は、「嘘だ。上段に振り上げての100回は相当きつい」と言った。
 裁判後の報告集会で田淵弁護士は、「そういう連帯責任を課すような指導は、やってはいけない。不適切な学生間指導の例として、防大の文書に記載されている」と指摘した。剣道部顧問だったI氏への反対尋問を担当した小笠原弁護士は、「I自身は練習に参加していたにも関わらず、連帯責任を課すような指導ではなかったと平然と言い、不都合な個所については、記憶にありませんという証言を繰り返した」と指摘した。I氏の現職は、陸上幕僚監部人事教育部人事教育計画課である。そういう立場にありながら、こんな証言をするとは。
 弁護団は奮戦し不適切な学生間指導の実態を明らかにした、横浜地裁が今回の証人訊問をどう評価するかが問われる。