U2(ユーツー)はアイルランド出身のロックバンドである。メンバーはボノ(ボーカル・ギター)、ジ・エッジ(ギター・キーボード・ボーカル)、アダム・クレイトン(ベース)、ラリー・マレン・ジュニア(ドラムス)からなる。1980年のデビュー以降、政治的な信条と渇愛を力強く歌い上げる作風で世界的に数多くのファンを持つグループである。アルバムの総売り上げは1億7千万枚を超える。グラミー賞獲得数22はロックバンドとしては最多である。
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結成とデビュー
1976年、ダブリンのマウント・テンプル高校の掲示板にラリー・マレン・ジュニアがバンドメンバー募集の貼り紙を出した。これを知ったポール・ヒューソン(ボノ)、アダム・クレイトン、エヴァンス兄弟(兄ディック、弟デイヴ(ジ・エッジ))が集まり、5人でアマチュア活動を始める。バンド名は「FEEDBACK(フィードバック)」や「HYPE(ハイプ)」を経て、ディック脱退後の1978年に「U2」と決まった。地元のタレントコンテストで優勝し、CBSアイルランドと契約。1979年に限定シングル『U2:3』でデビューする。アイルランド国内で人気を得て、1980年にアイランド・レコードと契約を結びメジャーデビューを果たす。
[編集] 初期3部作
スティーブ・リリーホワイトのプロデュースで、1980年にファーストアルバム『ボーイ』を発表。1981年に『アイリッシュ・オクトーバー』、1983年に『WAR(闘)』をリリースする。全英ヒットチャート1位を獲得した『WAR(闘)』は初期を代表するアルバムとなり、シングル「ニュー・イヤーズ・デイ」もヒットした。精力的なライブツアーにより、人気はイギリス、ヨーロッパ大陸、アメリカへと拡大。『ローリング・ストーン』誌はU2を1983年度の最優秀バンドに選出した。
荒削りな演奏とボノの熱唱に乗せて、社会問題や宗教観をストレートに表現する姿勢は、当時のポストパンク(ニュー・ウェイヴ)世代の中では異彩を放っていた。この期間のレコードジャケットには上半身裸の少年(音楽仲間の弟ピーター・ローウェン)の写真が使われている。
[編集] 中期3部作
新たにプロデューサにブライアン・イーノとダニエル・ラノワを迎え、1984年に『焔』を発表。1987年の次作『ヨシュア・トゥリー』が全英・全米ヒットチャートを制覇し、グラミー賞最優秀アルバム賞に選ばれるなど、世界的なスーパーバンドとして認められることになる。1988年にはアメリカツアーのドキュメンタリー映画『魂の叫び』を公開し、同名のアルバムもリリースした。
アンビエント音楽の主要人物であるイーノとラノワと交わることで、音楽性は内省的な方向へ深化した。また、アメリカのルーツ・ミュージックに傾倒し、ロックの源流であるブルース、ゴスペル、ソウル・ミュージックなどの要素を積極的に取り入れた。『魂の叫び』にはボブ・ディラン、B.B.キング、ヴァン・ダイク・パークスらが参加し、B.B.キングはツアーでも共演している。
[編集] シンセポップ3部作
東西ドイツ統一の自由と混沌に満ちたベルリンで制作したアルバム『アクトン・ベイビー』(1991年)から、バンドのスタイルは前衛的な方向へ一変する。1993年の『ZOOROPA』、1997年の『POP』とテクノ系デジタルロック路線を突き進み、大掛かりなセットを組んだスタジアムツアーも話題をさらった。
従来のイメージを払拭するかのように、サウンドやビジュアルは官能・退廃・ユーモアに彩られ、ボノのボーカルもファルセットを交えた中性的な歌唱法へ様変わりした。よくよく聞き込むと、旋律、和声等においては紛れもなくU2である事がわかるが、作る曲が難解になったため離れてしまったファンも多い。だが、大胆な実験性が認められ、特に『アクトン・ベイビー』はセールス成績・評価ともに非常に高い。
[編集] 原点回帰
2000年にはイーノ、ラノワを再び迎え、新作『オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド』を発表。2004年の『原子爆弾解体新書~ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム』ではリリーホワイトもプロデュースに復帰した。デビューから20周年を越えた新境地として、初期を思わせる素朴さと、1990年代のスタイルを織り交ぜ、現代的でありつつも原点に回帰したロックサウンドを完成させた。両アルバムとも高い評価を得て、グラミー賞において計15の部門賞を獲得した。
また、インターネット経由の音楽配信に積極的な姿勢を持ち、iPodのCM曲を提供した他、全446曲入りの究極のベストアルバム『ザ・コンプリートU2』をiTunes Music Store限定でリリースした。
2008年には「Vertigo Tour」を収録した3D映画、『U2 3D』の公開が予定されている。
ア ル バ ム 情 報
[アーティスト名] U2
[タイトル] Boy
[CD番号] UICY-1418
[発売日] 2008-08-06
1 I Will Follow
2 Twilight
3 An Cat Dubh
4 Into the Heart
5 Out of Control
6 Stories for Boys
7 The Ocean
8 A Day Without Me
9 Another Time, Another Place
10 The Electric Co.
11 Shadows and Tall Trees
12 I Will Follow (Previously Unreleased Mix)
13 11 O'clock Tick Tock
14 Touch
15 Speed of Life (Previously Unreleased Track)
16 Saturday Night (Previously Unreleased Track)
17 Things to Make and Do
18 Out of Control
19 Boy-Girl
20 Stories for Boys
21 Another Day
22 Twilight
23 Boy-Girl (Live at the Marquee, London)
24 11 O'clock Tick Tock (Live at the Marquee, London)
25 Cartoon World (Live at the National Stadium, Dublin)
http://down.mediajp.com/musiclists.php?mode=final&id=110101110011011001#