Rising斬 the侍銃士

音楽のこと、時代小説、映画を中心にしていくと思います。タイトルは自分のHNの由来になったゲームから

「聖闘士星矢 天界編~序奏(OVER TURE)~」を見て

2005-02-12 11:41:26 | アニメ・コミック・ゲーム

聖闘士星矢 天界編~序奏(OVER TURE)~
首を長ーくして待っていた、むしろもう諦めていた「聖闘士星矢」続編。2004年2月映画公開のときは見れなかったが、DVD・ビデオ化のおかげでやっと見れた。

今回はスランプ脱出編。ハーデスとの戦いで意識不明になった星矢に月の女神アルテミスの天闘士(エンジェル)が襲い掛かり、そんなこんなの大騒ぎで星矢の意識が戻ってまた頑張り出す。
どうやら3部作の予定で、評判がよければ続編を出すらしい。ぜひ!だ。むしろ今回のエンディングは、続編が出ないことには死んでも死にきれない後味の悪さだった。せつなくて余韻のある終わり方ではあったが、あんなに頑張ったのにそりゃないだろう、としばらく考え込んでしまう。むしろあれだけ頑張ったからこの程度で済んだのかな?そんな重くてインパクトある終わり方。感動しないけど泣けてくる。とにかく続編は切に希望だ。商業作戦に躍らせれているのは分かるが敢えて踊ろう。

もし次回作があると、敵はオリンポス十二神?アルテミス・アポロン・ゼウス以外は弱いんだろうけど、あれだけ強かった天闘士より強いのか。
まだ奥の手(?)はあるし、一作6人ずつ倒し、中でもアルテミスと(女だとしたら)ビーナス辺りは星矢のパターンから・・・。まあ、ファンはお約束通りを期待しているだろうし、重要なのはそこに到る過程で聞ける「星矢節」だ。

大事な情報として、エンディングはOP第1弾「ペガサス幻想」を歌ったMAKE-UPによる新しい「セーインセーイヤー」が聴ける。ぜひ2作目は影山ヒロノブ、3作目はJAM-PROJECTでやっていただきたい。

考えてみると、星矢たちがせっかく必死で守ったのに結局人間自身でお互いに殺しあったり勝手に自殺したり、やな奴もいっぱいいるし。「もっと現実見ろよ星矢、人間なんて守ってもしょうがないよ」とか「こんな人間どもを守ってもらって、スマン」とか言いたくなった。自分が平和に生きているのは誰かのお陰だって思えるのはいい事だろうし、アニメでそういう風に考えれる俺ってすげえかも。

とにかく映画自体はとてもよかった。綺麗な絵の「星矢」を観れたのも感無量で、技を繰り出す場面は素晴らしい。また、「なぜ戦うのか」とか、色々な問題に自分なりの答えを出し、強い使命感に燃えて全力で敵を倒す様はメラメラ来る。
特に今回「人々のため」とかの綺麗事よりも、「沙織さんが好きだから」とか「誰がどう言おうが俺がやりたい事はこれだ」とかが多い所が俺的によかった。「戦わされる星矢くん達がかわいそー」な「聖闘士星矢」だったが、「俺は誰かの役に立てるのが嬉しい」と強く応えていたと思う。
揺るぎ無いものを仲間と共通して持っている星矢達はとても幸せだろう。続編が出るにしたがってそういう部分が強くなっていく事だろう。本編だけでは製作者自身がそれを否定している形になってしまうが、続編を作ることによって今回のエンディングが、よりメッセージを強調する布石になるはずだ。続編を作らなければ、言いたいことと矛盾した映画になってしまう。
しかし、今思えば続編で盛り上がることを期待して見れば良いが、これで終わるのであればもっと盛り上がりが欲しかったかなあ。

それにしても、自分で言うのもなんだがファンは偉大だ。俺の中では「STEAM BOY」や「千と千尋の神隠し」に全く負けてないし「STARWARS EPISODEⅡ」よりも全然上だ。まあ、続きをやってもらえないと死んでも死にきれない程だし。

そんなわけですから、皆さん観て下さい。いや、観なくてもいい。買うか借りるかして、人には「よかった」と話してくれ。
ちなみに俺はレンタルだったが購入の場合は特典映像あり。でも9,240円は…


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