「第58回NHK紅白歌合戦」…久しぶりにチャンネル替えずに、ほとんど全部見てしまいました。
視聴率はここ数年とほぼ変わらず、関東地方の集計で第1部32.8%、第2部39.5%。関西地区では大体同じくらいで、じゃあ地方は高いかな?と思ったら逆に20%台のところもあって、全国の平均視聴率は40%いかない感じです。
もちろん、それでも他の番組に比べればお化け的な視聴率ですが、昔の栄華を求める人にとっては物足りない数字なんでしょうね。
毎年、紅白はその存続を含めて話題になります。今回(第58回)は、なんとか若い世代に見てもらおうと、「ワンセグ投票」を呼びかけました。アキバ系の団体さんとか、“しょこたん”とかに加え、多くの復活組をそろえて、すべての世代の眼を紅白に向けさせることを計画しました。
「千の風になって」(秋川雅史さん)に至っては、前回に引き続いて登場。なんつっても2007年最大のヒット曲、クラシック歌手初のミリオンセラー。今回の紅白のテーマ「歌の力 歌の絆」を象徴する曲だったのだと思います。このテーマは、紅白が還暦を迎える「第60回」までの共通コンセプトです。
「歌の力」は、もちろんスゴイ。時代を動かし、社会を動かした歌もある。今回の紅白でも、最後に全員で歌われた「世界に一つだけの花」は、もう教科書に載ってるし、ただでさえ「国民的歌手」になったSMAPに「世界平和」まで背負い込ませてしまいそうな勢いです(それにしても「世界に~」を歌ってるときの槇原敬之さんのうれしそうだったこと!)。
よく、「歌は時代を超える」「音楽は国境を越える」と言います。あまりに言い古されてしまった感があって、なんか書くのも恥ずかしいぐらいですが、歌には、「他のモノ」も越えられる力があるんじゃないか…今回の紅白には、私たちがわだかまりをもっている、ある「境界線」を越えようという、試みがあったように思えます。
越えたい/越えるべき「ボーダー(境界、障害)」…
12月31日付朝日新聞TV欄コラム「ウオッチ」に、「…紅白対決という構図自体が曲がり角にきていることも確かだろう」とあります。今までも男女混合のグループが「白組だろか、紅組だろか」と囃されてきましたが、「どっちだって、ええやん」って、実はNHK側は言いたいんじゃないのかな。
数年前から、すでに紅白司会者は、同じ場所で一緒に曲紹介をする場面が多くなってました。今回の紅組司会者はSMAPの中居くん。私も最初は「ああ、意外性で話題づくりね」と思ったし、どうしても白組優勢な勝敗を、少しでも紅組に誘導するための作戦なのだと考えてました(もちろん、それもあるんだろうけど)。
ところが、紅白始まってすぐに、たくましき男たちを従えて、華麗に美川憲一さんが登場。歌は「さそり座の女」でしょ。そして応援がIKKOさんに振付師の真島茂樹氏。NHKホールが一瞬にしてゲイバーに大変身!
わたくし、この時点で早くもTV画面に釘付けになりました。
今回は白組紅組だけでなく、“桃組”を作ろうという計画が(本当かうそか)あったらしいですが、昨今のオネエ・パワーからすれば、当然といった趣もあろうかとも思われますが、あなた、場所が。広い広いNHKホールよ。全国放送よ。海外にだって放送してんのよ。この演出を見て、人知れず感動して涙を流した人が、必ず、いたと思う。
オネエが世界を救う?! 自分を正直に表現すること…すべての人に大事なこと
まあ、瞬く間に撤収して、次に登場したのが(いわゆる)男臭さを「これでもか」と放出した鳥羽一郎さん(歌は「兄弟船」ね)だっていうのも、すごい「狙って」ますわね。
また一方で、中村中さんの登場のときは、慎重でしたね。「性同一性障害」を正しく受けとめて、紅組としての出場を取り立てて強調しないようにしてたみたい。お母さんの手紙を持ち出したのは演出過剰だと思いますが、中居くんの紹介はとても優しかった。
英陸としては、「対決構図」はアリだと思います。ウラ番組も格闘技の対決モノばかりだし、人間、ガチンコ勝負だといやが上にも燃えますからね。「紅白、どっちが勝つだろかね」(九州弁で言うとリアルだわ)という興味で、見てくれる人も多いでしょうから。
でも、出場者の技量あっての対決。エンターテイメントとしての魅力が一番大事。
そういった意味で「米米CLUB」は、ナイスでしたね。どんな派手な格好で来るかと思いきや、クラシカルな燕尾服スタイル!登場の仕方も、おじさんらしく、直前のお嬢ちゃんたちを、「ささ、親御さんが心配してますよ」と言って追い払い、お茶の間に「蜜柑食ってますかぁ~」。
「米米~」の好感度、めちゃくちゃ上がったでしょうね。もちろんカールスモーキー石井さんの艶っぽい美声は変わらず。良いものを見せていただきました。
良いもの…といえば、絢香とコブクロのジョイントも、すごく良かった。「若いのに、まあ、ホントにお上手ねえ」と感心しながら聞きほれてしまいました。
これぞエンターテイメント! 「あれ?コブクロこれだけ?」と思っちゃいました。ちゃんとあとから「蕾」歌いました。
もうこうなると「紅だ、白だ」「男だ、女だ」って言ってても無意味なんで、今回の勝敗の集計方法は、「あなたもお茶の間審査員!」とさんざん煽った割にはあっさりしてましたね。時間をとらずに東京タワーにおまかせ(ま、やっぱり、白組が勝ったんですけど)。
他にもそこここに「歌の力=境界越え」の意図がちりばめられていたんだけど、さて、この壮大な試みは成功したのか…
とりあえず、英陸は見ましたけどね、ぶっ通しで。
NHKって、ものすごく保守的だからこそ、極端にラディカルでもあるの。
なんつったって、「歌の力」は大きい。そのコンセプトを大事にして、来年、じゃないや、今年の紅白もやってください。私だって、あの「流星雨」がなければ、ここまでF4にのめりこむことはなかったはず…
あ、そういうこと、もう書く余裕(っていうか、読む余裕?)ない、ですよね。
こりゃまた失礼いたしました、うひゃひゃひゃひゃ…(植木等さん、好きでした~)
(「紅白歌合戦」の写真は「msn.産経ニュース」より)
「どらえもんを見る!」と言って
「どらえもん 劇場版」か何かの放送をつけてましたので
見られませんでした。
で、タイトルのお話。
布施明って、やっぱ、歌うまいわねー、
そういえば昔、K部くんが彼のファンだって言ってたわ、
などと思い出したり。
で、あの歌のリリースから30年もたってから気づくなんて間抜けもいいところなんですが、これはカネボウのCMソング。当時、資生堂は映画「ベルサイユのバラ」とタイアップして「劇的な、劇的な春です、レッド」というコピーで口紅のCMキャンペーンを展開。
カネボウ側は資生堂が「バラ」がらみで仕掛けてくるのがわかってたので、「薔薇より美しい」というタイトルを決めたんですね。
70~80年代はカネボウと資生堂のCMソング合戦が、楽しみでもありました。しかし、カネボウは親会社がああなってしまったし・・30年は大きいですね。
譲イ尓等久了(お待たせしました)
そうですねえ、昔は、資生堂とカネボウのCM合戦から、多くの名曲と女優さんが生まれましたよね。
今は化粧品のCMっていったら、美貌が定着した女優さんが起用されることが多いけど、昔は新人の登竜門の一つでありました。
有名女優さんを山ほど使ってるのが、資生堂シャンプー「椿」ですわね。
CMソングは国民的歌手「SMAP]。
花王の高級シャンプー「ASIENSE」が”チャン・ツィイー”を起用してヒットしたんで、大々的に売り出したわけですが、
どちらもテイストは「アジア」。資生堂は一歩進んで「日本」が鍵。
「皆さん、自分の美しさに気づきましょう」の時代から、
「世界に誇るアジアの美」の時代へ。
やっぱアジアよねえ。
見直してたら、コメント中の中国語に間違い発見!
譲イ尓久等了。
が正解です。
お詫びして訂正いたします。