可不可以? 又は 最甜蜜的負担

F4と内田篤人を愛でつつ、直観の趣くまま好き勝手に語ってます。
不好意思!

四分の一、青い。

2018年07月15日 | ドラマ
『半分、青い。』が半分終わって、残り半分…


 朝ドラは大河ドラマより長い…
ま、ほぼ同じぐらいですけどね…

最近の大河は1年間で50回放送×45分=2250分⇒37時間半。
朝ドラは半年間26週、日曜を除く毎日6日間×15分=2340分⇒39時間
ブログの絵文字には「スズメ」がないので、ヒヨコで代用しとります…
ま、こんだけのストーリーを考えるのは、そりゃあ、そりゃあ大変だよね…

 「ラブストーリーの女王」と言われる作者の北川悦吏子さん…
ガチで英陸は同世代…
『マグマ大使』がいきなり常識のように扱われていて、びっくり
鈴愛ちゃんと律くんをつなぐ重要アイテムとして助けを求める「笛」が設定されてることに、
英陸は懐かしさより、「恥ずかしさ」を感じてしまった…
だって、英陸にとっては、「マグマ大使」は、ウルトラマンよりも「宇宙戦艦ヤマト」よりも、
もっともっと根源的にヒーローだったから…
ちっちゃいときはマグマ大使ごっこやって、遊んでた人なんで…
だから、鈴愛ちゃんや律くんにとってはリアルタイムのヒーローじゃないし、
お母さんたちにとっても、思いで深いTV番組ではないはず…
ただ、お母ちゃん役の松雪泰子さんが「ゴアに似てる!」っていうのは、意外な発見だった…

 『ロングバケーション』ならぬ、『ロングバージョン』ってドラマが出てきたときは、
オイ、オイ…って感じ…
しかも、3階の窓からスーパーボール投げるエピソードだぜ

ほんまもんは、もちろんキムタクと山口智子さん。
あの場面は、本当にボールが返ってくるまで、何十回と撮り直したんだ…ってエピソードを、当時知ってた…

 このドラマ、始まってすぐくらいは、丁寧に作られ過ぎてる感じで、
ちょっとぎこちなさも見られたけど、
東京編になって、豊川悦司さん(秋風羽織)が出てきたころからは、
もう、「なんでもあり~~」で、フリーになった
豊川さんと北川悦吏子さんと言えば『愛していると言ってくれ』。
あのときは豊川さんはそれは、それはナイーブな美青年だったのだ…
テーマ曲がドリカムの『LOVELOVELOVE』。
これらのドラマで、北川悦吏子さんは「ラブストーリーの女王」の名を不動のものにしていった…
『愛している~』では、豊川さんは子どもの頃の病気で、耳が聞こえなくなった設定…
今回の鈴愛ちゃんは片耳が聞こえないけど、こういうハンデのある人を主役に持ってくるのは、
ある面あざといけど、ある面、大事なこと…
鈴愛ちゃんが、片耳が聞こえないことで、どこから音がしているのか方向がわからない…というのは、
具体的で、大事なポイント

 秋風塾でがんばって、がんばって、ストーリーつくってマンが描いて…
あれは、北川さんご本人も物語づくりの苦労をしているから、マジな実体験そのものでしょうね。
豊川さんの熱演もあって、漫画家編はすごくリアル、かつ自由な感じで見られた

残り半分になって、まったく別の話になりましたね…
律くん=佐藤健くん、人気者だものね…
1クールしか、スケジュール押さえられなかったから…こんな展開になったのかしら?…なんて…
まあ、ここら辺が「起承転結」の「転」に当たるんでしょうがね…

英陸は、律くんってヒロインの相手役というよりも「もう一人のヒロイン」だと思ってます。
鈴愛ちゃんの「Better half」として存在してるんで、また登場するはずです
たぶん…きっと…

<余談ですが…>
秋風先生が、律くんと初めて会ったとき、「タジオ」と呼びますよね。
『ベニスに死す』の美少年の名で…
あれって、なんつーか、すごい「ベタ」ですよね…同人誌っぽいっていうか…
でも、律くんがお母さんの原田知世さんを「うちの和子さん」って呼ぶのは好き

 北川悦吏子さんって、ちょっと唐突なエピソードの出し方するんですよね…
そもそも、鈴愛ちゃんが漫画家になりたいと言い出したことも、
律くんが秋風羽織の『いつもポケットにショパン』(本当はくらもちふさこさんの漫画だけど…)を貸してくれたから。
そして、「お前、漫画描けば?」って律くんが言ってくれたから。
なのに、突然「秋風羽織が人生のすべてを教えてくれた!」っていうセリフを言い出すんだ。
そういうためには、もうちょっと、漫画にのめり込む場面が必要だったと思う。
家族の反対を押し切って漫画家になるわけだし、10年間、普通の生活を捨てて打ち込むわけだし…
その情熱のはじまりの描き方は弱かったな

展開のハチャメチャさは、全然アリなんですよ。
っていうか、『あまちゃん』なんかのほうが、よっぽどぶっ飛んでたし…
80年代アイドルや、懐メロの使い方もうまかったし、
伏線の張り方や、回収の仕方に感動したし、
さりげないのに、時代背景が十分流れに生かされていた…
「東日本大震災」の描き方が優しかった…
要するに、クドカンは天才なんですけどね
北川悦吏子は、決して器用な作家ではない…
いつの間にか1999年になってて、バブルがはじけたことは繁栄されず、
阪神・淡路大震災はまったく触れられず…
ミレニアム問題は、どうするのかな~~??
秋風先生も50歳で大腸がんのサバイバーだったけど、
その後10年間あっという間に、何もなく過ぎちゃったしね。
菱もっちゃん(井川遥さん)と、秋風先生の関係は、どうまとめるのかな~~??


 これは、英陸のお友だちのRSさんも指摘していたけれど、
鈴愛ちゃんが、久しぶりに律くんと会うために、奮発して買ったブランド物のワンピースを、
弟の草太くんが洗濯して台無しにしてしまった経緯…
いくらなんでも不自然でしたね。
草太くんは、ちゃんと、お姉ちゃんが律くんに会うためにオシャレしようとしたことをわかってる。
そして、たぶんブランドのことも知っている…
(英陸は知らんぞ。「レダハー」って何?ホントのブランドなの??
例えば、鈴愛ちゃんが「ほらほら、見て~~高かったんだよ~」とか言って、みんなの前で着て見せてたら、
おじいちゃんが五平餅焼いてて、タレがついちゃったりして、慌てて水かけるとか、漂白剤すりこむとかしてしまって、
「ああ、やってまった…」
というドタバタがあるなら、あのお母ちゃんの「アッパッパ」も活かされたのに…

 何といっても不自然なのは律くんの結婚さ
プロポーズして、いったん律くんが「フラれた…」って思いこむのはわかるよ。
でもさ、あの周りにいる、おせっかい焼き屋さんたちが、その後4年間も2人を放っておくはずないでしょ?
何より鈴愛の口は羽より軽い。
律くんがプロポーズしてくれたことは、瞬く間に秋風先生や菱もっちゃんや、ボクテやゆーこの知るところとなり、、
何よりフクロウ商店街の人たちには知れ渡ってしまうでしょうから、
律くんの誤解はすぐに解けるはずです。
でも、展開として…
これ以上ない「切ない展開」として、律くんを結婚させなきゃいけなかったってことなんだよね。
これもさ、もうちょっとだけ遠回りしたらよかったのにね。
もっと説得力のある別れにできたはずなのにね~

ストーカーになりそうになった鈴愛は、ちょっと怖かった…

 さてさて、とにもかくにも鈴愛ちゃんは電撃結婚してしまいます。
涼ちゃんと恋に落ちるきっかけになった「詩」なんですけどね。
これも、「何、これ…」っていうほど感動的な詩じゃない…
「何、これ…」っていう鈴愛ちゃんのセリフから、
英陸は、その詩が鈴愛ちゃんのマンガのセリフだったのかな?と思った。
それか、秋風先生のマンガに出てくる言葉で、鈴愛ちゃんが大好きな詩で、
「涼ちゃんもこの詩が好きなんだ!」って思って感動したのかな…とか想像してたんだけどな

 とりあえず、伏線は一つ回収されましたね
涼ちゃんにプロポーズされた、雨の中のダンスシーン…

かつて律くんが「傘に雨のあたる音はそんなに綺麗じゃないから半分くらいでちょうどいい」
と鈴愛を慰めたのに対し、
涼ちゃんは「傘さしたら片方だけど、空の下に立てば両方に雨は降る」
って、楽しく、新しい世界に誘ってくれた…

これ、律くんのセリフのときに、作者自らが「一生に一度書けるか書けないかの伏線」と、ツイートしてるんだよね。
「気づいてほしい!」という気持ちからなんだろうけど、
「行間案件」を大事にしている人間にとっては、蛇足じゃなかったかと…

んで、英陸は思うんですね。
この伏線は、これで終わらないと…
もう一回、律くん自身が登場したとき、拾ってくれる…と信じております。

 ヒロインの永野芽郁ちゃんは、すばらしいですね
もう、どこから見ても鈴愛にしか見えない!!
熱演なのに、自然。いい女優さんです
周りのベテラン陣にも一切負けてない!
それにしても、なんでしょね、この豪華キャストの無駄遣い!
ここにきて3オバとか、斎藤工だよ?

北川悦吏子さんさあ、自分の好きな俳優さんをキャスティングしまくってるんじゃ?
この分では、最終話あたりに「キムタク登場!!」なんてことになったりして

さてさて、どうなることか…

残りの『四分の一、青い。』
楽しみに拝見させていただきましょうかね~




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5 コメント

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半分、面白くない?? (ごんふく)
2018-07-17 18:36:02
というより、全然面白くない・・

正直、このドラマ、脚本、ヒドいです。
物語の作り方が雑。
ヒロインが共感しづらく、成長が見られない。いきあたりばったりの生き方で、それがまんまストーリーのわからなさといっしょ。
適当に3年、4年と話をとばして、それで先にすすめた気になってる。

わたしは基本「クリエイター」には敬意を払うことにしているので(ゼロから創作するのですから)、非難がましいことは書きたくないのですが、今回の朝ドラはなんなの、これ?の連続で、しかも作者がしゃしゃり出て(本来、脚本家や演出家は黒子みたいなものだと思うのですが)、ツイッターなんかで「次は神回です」とかご丁寧に「予告」までなさってる。ふつう、自分で「神回」とか自称するか?
その神回とやらをためしに見て見たら、単に数年ぶりに幼馴染が再会しました、というだけ。

しかも何年も音信もないのにいきなり律がプロポーズ。それが劇的だって作者は思ってるんだろうか。

この人「恋愛ドラマの女王」とか持ち上げられて勘違いしてるんじゃないかと思う。
「神回」っていうのはね、「あまちゃん」で鈴鹿ひろ美が「潮騒のメモリー」を歌ったあの回みたいな展開を言うんだよ(怒)。

実は再放送している「カーネーション」を見ているんだけど、もう出来の違いが一目瞭然。
人間の感情の機微、もつれ、起伏が実にこまやかに描かれていて、ほんとうに名作だと思う。

ただ「半分、青い」も役者さんは好演していて、英陸さんが書いたように、これじゃ俳優の無駄づかい。豊悦、斎藤工といい男優出てるのにもったいないよ。
まだまだ書きたいことはあるんだけど、わたしが一番腑に落ちないのは、なぜヒロインを「片耳失聴の障害がある」という設定にしたのか。
脚本家ご自身も病気で片耳失聴してるらしいので、「私を投影したの」とでも言いたかったんでしょうかね。
でもはっきり言いますが、このままだと「障害」が、エピソードづくりのひとつに利用されただけみたいで、とっても不愉快。だって片耳失聴なんかじゃなくてもそうでも、ヒロインの言動には大差なさそうだしね。
すずめ役の永野芽郁ちゃん、とってもかわいらしいのに、こんな性格ブスの役なんてかわいそうですよ。
返信する
ワンパターン (英陸)
2018-07-19 00:33:22
 ごんふくさん
おや?いつになく辛口?!
『カーネーション』と比べちゃダメですよ。あれは朝ドラ史上最高傑作の逸品ですから。
ひどい作品って言ったら、最近では『べっぴんさん』。
『まれ』もなかなかにひどかった…
それらに比べれば、今度のは多少マシかな?と英陸は思っとります
ストーリーについては、これはもう、北川さんのワンパターンというか、
行動突飛で行き当たりばったりの女の子が、人嫌いだけどやさしい男性と出会い、救われていく…
大抵、男の人のほうが賢くて、女の子がバカっぽく描かれる…
『半分、青い。』は、前半、文字通りこのパターン。
これからの後半は、涼ちゃんがどれだけダメ男ぶりを発揮してくれて、
鈴愛ちゃんが支えていけるかってことで、ヒロインの成長物語になるのでは?
朝ドラでは、耐えに耐える、いい子ちゃんのヒロインも多いから、
たまには、周りを振り回すヒロインがいてもいいんではないでしょか?
注)決して北川悦吏子さんを擁護するものではありません…
返信する
あれ? (RedStar)
2018-07-23 21:38:09
コメント、承認制になりました?
承認制でなければちょっと前に入れたコメント、送りそこねてるからまた書こうと思って、ちょっと確認。
返信する
あ。 (RedStar)
2018-07-23 22:05:41
入った。…ってことは前のは送り損ねたんだわね。
もう一度書きまーす。

あのね。
健くんと所属してるアミューズ事務所さんは必要とあらば他のスケジュール入れずにその作品だけに集中するというスタンスで今までお仕事してきてます。だから、今の「半分、青い。」の展開(律の長き不在)は、健くんのスケジュールのせいではなく、北川先生がそう書きたい(イケメンいっぱい出したい(-_-)!?)からそうなってるんです、きっと。そこんとこ、お間違いのなきよう。

「朝ドラ」って、性格の良いヒロインが降りかかる艱難辛苦を乗り越えて成長していくさまが描かれていて、視聴者は普通はそのヒロインを応援するんだけども、「半分、青い。」はムチャクチャなヒロインに振り回される周りの人々を応援するドラマなのかもしれないって記事をどっかで読みました。やっぱ鈴愛ちゃんは「朝ドラ」のヒロインとしては「異色」なんですかね。わたし、「朝ドラ」というものは「半分、青い」以外では「まれ」しか見たことがないっていうおそらくはかなり珍しい人間なのでよくわからんのですが。最近はストーリーよりも出演してる方々の「演技」を見て楽しんでおります。永野芽郁ちゃん、「半分、青い。」の「次」の作品で見るのが楽しみだわ。
返信する
比べてみると… (英陸)
2018-07-23 23:49:11
 RedStarさん
お久しぶり!コメントありがとう
健くんのスケジュールうんぬんかんぬんですが、「なんちゃって案件」でございます。
英陸の予想するストーリー展開では、後から律くんは再び登場すると踏んでるんで…
しかし、律くんの「長き不在」は。いやでも涼ちゃんとの比較を余儀なくさせる…
まあ、律くんは「守ってくれる存在」で、涼ちゃんは「守ってあげたい」存在。
キャラが違うのではあるけれど、結局律くんがどんどん懐かしくなる…
このあと、ラブストーリーとしての展開は、いろんな道が考えられるけどね、どうなりますか…
あ、コメントを投稿していただくとき、数字の入力がうまくいかないことがあるかも…?
申し訳ありませんが、再度入力をお願いしますm(_ _)m
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