ラヂオ惑星モルファス

兵庫県の惨状


兵庫県知事に関する報道が喧しい。政令指定都市としてハイカラな印象がある神戸市が区域内に存在するので、都会的との印象もある兵庫県であるが、瀬戸内側から日本海側まで広がる極めて変化に富んだ、歴史と文化の豊かな地域だ。私が住む関東の土臭い地域とは大きな違いだ。そういう環境だからだろうか、内務省・自治省・総務省出身の知事が続いている。こうした官僚出身の知事は基本的に東京大学や京都大学の出身者で、非常に頭が良い。失礼ながら県庁の役人たちでは理屈も知識も全く歯が立たないだろう。しかし、そういう県庁の役人も、小中学校の級長で、帝国大学や地元の国公立大学を卒業した地域の優等生である。

何といっても「頭の良い」官僚である。斎藤知事の百条委員会での答弁を見ればわかる通り「自分は悪くない」という答弁を無表情で答える様はどのように感じられるだろうか?
優秀な官僚たちの得意なの言葉は「それはできません、出来ない理由とは法的にこれこれ、状況的にこれこれです」「それは政治家の皆さんの空気など様々な理由から無理です」「情報を持ってきた人を信頼して行った措置です」「私は間違っておりません、この状況での判断は正しかった」などなど・・・
こうした官僚がなぜ生まれるのだろうか?誰しも考える通り日本の教育制度、特に点数主義の「分かりやすい」教育制度の故である。
頭の良い官僚たちであるが、基本的な人格形成は幼稚なままに放っておかれ、試験で高い点数を取れることだけが人格としても優位にあるものと誤解を醸成していった結果、自分で考えること、想像力の欠如(自分以外の他者を慮る能力の未成熟)が極めて著しい。多分、多かれ少なかれ現在の日本人の欠点だと思うが、「優秀な官僚」や「優秀な政治家」ほどこの欠陥は顕著だと思う。

それでいて、理屈上の正解がすぐに見えるので、自分の誤りもすぐわかる・・・だから、正解に合わせ、自分の過去の間違った行動をうまく塗りこめて正解に近づける理屈を作り上げる。
斎藤知事がやっていることはこの作業。同じ地平線で(同じ官僚的理屈で)彼の屁理屈を叩けるだけの「頭の良い」人でなければ、彼と同じ平面で論争するのは無理。彼に最も欠けている情緒性、感情、特に家族、などの面で議論する方が良いかもしれない・・・。

ただ、同じような仕事をしていた者として・・・これほどの状況で県民に信頼される仕事ができるのだろうか?・・・職員諸君!

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